公認会計士と高卒
・学歴は高卒なんだけど難関と言われている3大国家試験の公認会計士試験に合格できるのか?
・高卒で公認会計士に挑戦するのは無謀なのか?
高卒で公認会計士試験に挑戦しようとするとき、気になる方もいらっしゃるでしょう。
結論から書いてみましょう。
・高卒であっても公認会計士試験に合格することは十分に可能です。
・合格
それでは上記「合格」についてもう少し具体的に見ていきましょう。
高卒でも公認会計士試験に合格できるのか?
合格できる、大丈夫と言われても不安はそれほど消えないかもしれません。
実際、周りには高卒で公認会計士試験に合格した知人が何人かいて、監査法人で働いているものもいれば、監査法人をやめて独立した方もいらっしゃいます。
実際の話をしたとしてもまだまだ不安は消えないかもしれません。
その人は特別な人だったのでは?と。
それでは、公認会計士試験を受験した高卒のデータを見てみましょう。
何人が受験して何人が合格したのか気になるところでしょう。
公認会計士試験 高卒と大卒比較
願書提出 | 論文受験 | 合格 | 合格率 | 論文合格率 | |
全平均 | 11.032 | 3,306 | 1,231 | 11.2% | 37.2% |
大卒 | 5,070 | 1,405 | 523 | 10.3% | 37.2% |
高卒 | 950 | 188 | 63 | 6.6% | 33.5% |
高卒の合格率は6.6%
一番最初に目に入ってくる数字ではないでしょうか?
大卒や全体の平均と比べても高卒の合格率は低いということが分かります。
高卒の合格者数は全体の5%
つまり、合格者のうち20人に1人は高卒ということになります。
このデータを違う観点から見ると
・願書提出の構成比率は8.6%、論文受験者の構成比率は5.7%
・願書提出者が論文に進む率(短答式試験に合格する率)は、全平均30%、大卒28%、高卒20%
短答式試験で不合格・脱落する割合は大卒などと比較すると多いことが分かります。
大学に進学していないということは人それぞれ事情があるので一概には言えませんが、
・大学進学のために勉強をしていない
・大学に合格できなかった
このようなことが考えられます。
高校時代、大学受験のための勉強方法が確立できていない可能性があり、そのため短答式試験に合格できない人も少なからずいらっしゃるでしょう。
公認会計士試験は早慶を中心とした私大のトップクラスが受ける試験でもあります。
そう考えるともっと差があってもいいような気もしますが実際はそうではありません。
だとすると、高卒であろうと大卒であろうとそれほど大きな差があるわけではありません。
短答式試験についてどうなのか確認をしましたが、次は論文式試験について見ていきましょう。
高卒の論文合格率は33.5%、大卒・全平均ともに37.2%
短答式試験に合格し、論文式試験を受けた場合の論文式試験の合格率は33.5%となっていることに注目しましょう。
短答式試験の合格率ではかなりの差があった大卒と高卒でしたが、論文式試験では少し様子が違うようです。
大卒の論文合格率は37.2%で高卒の合格率33.5%と大卒の合格率に劣るものの合格率はかなり近づいているのが分かります。
短答式試験は量の試験であるのに対して、論文の勉強は質・理解を重視する試験ですので、高卒と大卒では高卒の方が不利になるような気がしませんか?
しかし、この合格率からはそのようなことはほとんど見られません。
公認会計士試験の科目が学生時代の積み重ねの科目であるならば、差は大きいため合格することは難しくなります。
しかし、公認会計士試験の科目はほとんどの方が初めて勉強する科目です。
つまり、スタートラインは同じなんです。
人によっては初期値が違うかもしれませんが、それは努力によって十分にカバーできるものです。
自信をもつこと
公認会計士試験に限った話ではありませんが、自信を持つことは非常に大事です。
合格者の中には「根拠はないけど自信だけはあった」という話はよく聞きます。
勉強をしていない、勉強不足・・それなのに合格できる自信があるのは論外ですが・・。
自信が持てる1つの方法として、各学校が実施している答練、模試でいい成績を取る事です。
一喜一憂してはいけないかもしれませんが、合格する多くの人はこういった成績がいい人がやはり多いです。
もちろん答練や模試でいい成績が取れなくても合格する人もいらっしゃいますが、合格の確率としてはやはり答練、模試でいい成績を取っている人の方が圧倒的に多いです。
いい成績だとこれまでの勉強方法は間違っていないことの証にもなり自信をもって勉強をすることができます。
「高卒だから~」という悩みがどうしても消すことが出来ない人ならなおさら、こういった答練、模試でいい成績を取ってその悩みを消してしまいましょう。
根拠のない自信をもつためには、どこかでその根拠となるものが必要となります。
答練、模試でいい成績を取ることがその1つでもあります。
東京CPAの講師も自信をもつためには答練や模試でいい成績を取ることだとおっしゃってました。
いい成績が取れるとさらに上を目指そうとするものです。
幸い公認会計士の勉強をするうえでライバルとなる方はたくさんいますし、ライバルに負けないために一生懸命勉強をすることで成績は伸びていくことになります。
成績を伸ばすもう1つの方法
成績を伸ばすもう1つの方法があります。
通学しているのなら講師にどんどん質問をしましょう。
自分では気付かなかったことを講師は教えてくれます。
そうして講師とコミュニケーションをとることで話がしやすくなりますし、もっとがんばろうとモチベーションも上がってきます。
こうなってくると「高卒だから~」なんていうことは忘れていますし、そんなことは合格には関係ないものだと・・。
そもそも公認会計士の勉強をしている方が学歴で人を差別するといった話を聞いた事がありません。気にしているのはあなただけなんですよね。
もし、あなたが公認会計士の勉強をはじめたらそれを実感することになるでしょう。
もう1つ気になるのは就職ですか?
公認会計士は高卒であっても大手監査法人に勤務することができます。
終わりに
いかがだったでしょうか?
公認会計士試験は合格だけでなく、就職においても高卒等の学歴は関係ありません。
学歴等の理由で公認会計士試験をあきらめていたけど、これを聞いてちょっとやってみようかな?と思っていただければ幸いです。
おすすめの専門学校は大原、東京CPAの2校ですが社会人の場合はLECがむしろおすすめです。
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専門学校
専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
一発合格を目指すなら計算力とバランスのよい大原がおすすめですが、経済的に厳しいという方はLECで一発合格を勝ち取れば他校の半分以下となっています。それだけ難しいということでもありますが、LECをおすすめするのには理由があります。
LECをおすすめする理由
学校、仕事、家事等で忙しくなったとき、勉強がうまく進まなかったり、短答試験に合格できない場合は、論文の講座代が無駄になることがあります。
(LEC以外の専門学校は基本的に短答・論文代を含めた一括の講座となっているか、分割してある講座は合算すると通常より高くなります。)
知人は論文の教材がほとんど手つかずになってしまったと言ってました。
テキストや講義というのは最新を使わないとそれだけで数点不利になってしまいます。
数点を争う試験なだけにそれは大きなデメリットとなってしまいます。
他校ではこういうことが起こりえますが、LECでは短答だけの講座、論文だけの講座と分けてあるので勉強にメリハリをつけて教材をこなすことができる上に、金銭面においても短答試験合格後に論文講座を受講という形をとることができるので損をしない選択ができます。また、もともと金銭的に安い大きなメリットもあります。
安いと聞くと内容が薄いのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、LECは科目ごとに論文講座があります。
「普通なのでは?」と思うかもしれませんが、多くの学校は論文講座はなく論文答練で実際に問題を解かせてそれを説明する形をとっています。そのため短答の理解から論文の理解へ短期間で引き上げる必要があります。
学生の場合は多くの時間が取れたり夏休みもあって時間でカバーできる部分もありますが、社会人の場合は困難になります。
それが結果となって表れています。
30代、40代を例に挙げると短答試験の合格率はほぼ同じなのですが、論文に限っては明らかに悪くなっています。
瞬発力・暗記力・計算力は若い世代が強く、思考力は社会人が強そうに感じるかもしれませんが実際は違います。
30代、40代の合格率を記事にしていますので気になる方はこちらをご覧ください。
こちらは監査審査会の合格状況から実際の数値を使って説明をしています。
⇒【公認会計士30代】30歳や35歳から合格・就職できるのか?
⇒【公認会計士40代】40歳、45歳で受験と転職は大丈夫?
論文こそLECで思考力を養い着実に合格ラインに上げることが重要なのです。
LECの論文講座は内容が濃いのでメリハリをつけて勉強をする必要があります。
おすすめの講座
2022年12月短答式試験目標の方又はこれから勉強をはじめる学生・フリー等の方はこちら
⇒2022年短答合格コース<秋生>【通信】
2022年5月短答試験目標の方はこちら
⇒2022年短答合格コース<春生>【通信】
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