働きながら公認会計士試験に合格できるのか?
働きながら公認会計士試験に合格することは無理なのか?
あなたが今働いている方で公認会計士試験を受験しようと思った際に上記のような事を考えたことはありませんか?
また今も悩んでいませんか?
結論から書きます。
簡単ではありませんが、合格することは可能で実際多くの方が働きながら公認会計士試験に合格されています。
それではもう少し具体的にみていきましょう。
働きながら公認会計士試験に合格
「働きながら」といっても人によって状況はかなり異なってきます。
①仕事中に内職ができるのか?
②9時~17時で残業なし、土日休みの会社なのか?
③9時~20時(残業あり)、片道1時間かかる
④仕事は定時でも体力的にきつい仕事なのか?
人によっては仕事以外にも家に帰ってから家事などをする必要な方もいらっしゃるでしょう。
このように「働きながら~」といっても状況は様々です。
そのため「働きながら合格することはできるよ」、「無理だよ」と一概に言うことは難しいものがあります。
そこで次は実際に働きながら公認会計士の勉強をする場合、勉強時間について考えてみましょう。
勉強時間の確保
試験に合格するためには当たり前ですが勉強をしないといけません。
そのため勉強時間をどのくらい確保することができるのかが働きながら公認会計士の勉強をする場合には重要になってきます。
勉強時間の確保ができたからといって合格が保証されるわけでもありませんが、まずは勉強時間がどのくらい確保できるのか考えてみましょう。
働きながら公認会計士試験に合格できるかどうかは人に言われてどうかではなく、あなた自身の置かれた状況によって異なるのであなた自身が考える必要があります。
ここで一例をあげてみます。
ある社会人
・9~17時が定時で毎日1時間の残業がある人です。
・通勤は片道1時間を要します。
・仕事はオフィスワークにしておきましょう。
上記のような方を想定して「勉強時間」について考えてみましょう。
18時まで仕事があるので家に帰ってくるのは19時半くらいでしょう。
家に帰ってからは風呂、ご飯はもちろん、働きながらということは社会人ですので一人暮らしの方も多いはずです。となると家事も多少する必要があるでしょう。
そうすると、勉強を始める時間は21時くらいになるでしょう。
21時~0時半の3時間半が勉強時間で、勉強の準備・休憩などを入れると実質の勉強時間は3時間くらいでしょう。
分かりづらいのでタイムスケジュールを見てみましょう。
<タイムスケジュール>
09:00~17:00 仕事(定時)
17:00~18:00 仕事(残業)
18:00~19:30 移動
19:30~21:00 風呂、ご飯、家事等
21:00~00:30 勉強
00:30~06:30 睡眠
06:30~07:30 起床、朝ごはん、仕事の準備
07:30~09:00 移動、会社で準備
09:00~ 仕事
家に帰ってから趣味等に費やす時間はなく、勉強だけの生活であっても3時間程度しか勉強する時間がないのが分かります。
残業が長い方はもっと勉強時間が短くなりますし、
移動距離が短い方なら勉強する時間は増えることになります。
睡眠時間は6時間なので4.5時間程度にすることで勉強時間を確保される方もいらっしゃるかもしれません。
睡眠は削ると勉強の効率が悪くなるとはいいますが、働きながら勉強時間を確保しようと考えた場合は睡眠を削る以外に方法はないかもしれません。
【働きながら】合格するために絶対に必要なこと
働きながら合格するために絶対にやっておきたいことは、コマ切れ時間の有効活用です。
社会人独学合格という天才であっても、このコマ切れ時間を最大限利用していらっしゃいました。
※社会人独学合格という定義自体が問題ではありますが、ここでは「コマ切れ」についての話なので触れない方向でいきます。
(コマ切れ時間)
移動の片道に30分、会社の昼休憩に30分、帰りの片道で30分
毎日1.5時間ほどの勉強時間があることが分かります。
山手線みたいに超満員状態なら本を読むと迷惑になってしまうのでできませんが、そうでない場合はコマ切れ時間を使うことができます。
また、こういった時間は逆に集中できるので移動時間等のコマ切れ時間は有効活用しておきたいところです。
働きながら勉強をすると
机での勉強3時間、移動などのコマ切れ1.5時間=4.5時間
このくらいの勉強時間が確保できることが分かりました。
毎日毎日、「仕事、勉強、寝る、空いた時間も勉強」
この繰り返しであっても、他の受験生の勉強時間には及びませんし、休憩する時間がないので日に日に体も疲れてきます。
そのため貴重な休日を有効活用して勉強をしておきたいところですが、普段の生活で疲れきって寝てしまうこともあるでしょう。
働きながら公認会計士の勉強をするというのはこのような事をいいます。
これを聞いても「がんばろう!」という人はがんばっていきましょう。
社会人受験生は思った以上に多いので同じ境遇の仲間を見つけることをおすすめします。
人によって確保できる勉強時間は違うでしょうが、勉強時間が分かっても講義についていけるかどうかが重要です。
次は公認会計士の講義について考えてみましょう。
講義のスケジュールはどうなっている?
2022年12月短答式試験合格目標
2023年8月論文式試験合格目標
目標となるものは上記のものですので、これをふまえて話を続けていきます。
講義が始まった頃は講義もかなりゆったりすすみ週2~3講義となります。
このあたりの時期は社会人であっても余裕でこなすことができるでしょう。
2021年10月~2022年4月頃から短答式の勉強がはじまり週5講義くらいとなります。
短答式試験で重要なのは「計算」になるので財務会計、管理会計の計算でどのくらい点数がとれるかが合否に大きく影響を与えます。
学生やフリーの方は演習問題を多くこなす時間があるので安定した計算力をつけることが可能ですが、働きながらでは多くの時間を割く事は難しくなってきます。
そこで、理論科目(財務諸表論、監査論、企業法)の講義の復習を効率的にできるように、テキストをうまく使い、その浮いた時間を計算演習に充てるのも1つの方法です。
テキストの使い方はこちら
⇒【公認会計士試験】働きながらの合格率と1つの勉強方法
2022年12月には短答式試験があり、合格すると2023年8月論文式に向けて勉強をする必要があります。
2023年1月中旬に2022年12月の短答式試験の合格発表がありますが、12月短答式試験から合格発表までの約1ヶ月を無駄にせず、短答式試験の手ごたえやボーダー予想を超えているのであれば数日休んだ後は論文式に向けて勉強をはじめていきましょう。
2023年にはいると論文式試験の勉強もはじまります。
租税、経営講義、さらには論文講義、論文答練、計算答練などがあり、1~3月あたりは社会人でなくても大変な時期となります。
大変な時期だからこそ差が付きやすい時期でもあります。
社会人の方は基礎・理解を中心に進めることが意外と後で得点を底上げしてくれるのに役に立つので焦る必要はありません。
この忙しい時期は目安としては週5~7講義くらいあります。
2023年4月頃から多少ゆるくはなるものの週3~5講義くらいとなり講義数も試験に近づくにつれて少なくなっていきます。
この時期は学生・フリーの方は時間をもてあましてしまう傾向にありますが、働きながらの方はこの多少ペースが落ちる時期を最大限有効活用して合格ラインを超えることが可能となります。
上記のように論文式試験まで進むことになります。
それでは今度は講義についていけるのかについて考えてみましょう。
【働きながら】講義についていけるのか?
仮に週5講義を想定すると・・
1講義は3時間です。1日の勉強時間は机で3時間ですので、平日は毎日講義となります。
講義は受けっぱなしではすぐに忘れてしまうので、移動時間を使って講義の復習をするのもいいでしょう。
土曜は理解不足の確認などにあて、日曜は平日疲れて講義ができなかったこともあるでしょうから予備日として設定しておきましょう。
仕事で疲れて眠たくなるときももちろんあるでしょうが、公認会計士の講座であっても付いていけることが分かります。
仕事をしながらだと学校に通えなくてweb通信を利用する場合は、倍速視聴することで講義を短い時間で視聴することができます。
社会人と疲れ
上記の説明では平日に講義を視聴し、土曜は復習、日曜は予備日でした。
しかし、人によっては疲れが取れている土日に講義を視聴し、平日に手を使って復習をする方もいらっしゃいます。
暗記・理解系は移動時間に使うとバランスもいいですね。
また、仕事から帰って講義を視聴すると集中力も悪いので、帰ったらすぐ寝て起きてから講義を視聴する方もいらっしゃいます。これだと仕事から帰って疲れて講義に集中できないといったこともないですね。
(この方法は社会人合格の本にも記載されています。)
方法はいくつかありますので、自分に最もあった方法で勉強を進めていきましょう。
通学か?web通信か?
モチベーション維持やライバル、さらには講師への質問ができることを考えると通学をおすすめしますが、あまりに時間がない場合は通信を選ぶのもいいでしょう。
また、社会人の場合は絶対的な時間が不足していることから復習にもう少し時間を使いたい場合も多いです。
そういった場合には通学ではなく、あえて通信を選ぶ方法もあります。
通信には通学にない大きなメリットがあります。
通信のメリット
時間を気にせずいつでも講義が視聴できるというのはあるにはありますが、それではなく別にあります。
それは「講義を倍速で視聴することが可能」だということです。
3時間講義を1.5倍速にすると2時間で視聴することができます。
倍速で視聴されていない方は1.5倍速は無理じゃないの?と思われてるかもしれませんが、1.5倍速は普通に視聴することができます。
最初は早いと思うかもしれませんが徐々に慣れていきます。慣れたところで1倍速で視聴するとゆっくり進んでいることに気付きます。
中には2倍速で視聴される方もいらっしゃいます。
メモ
人間の対応力というのは本当にすごくて、音の速さだけでなく、動体視力も慣れると常人では信じられないものがゆっくり見えるものです。
時間が足りない方はこのような方法で講義を視聴すると、浮いた時間を復習にまわす事ができます。
3時間の講義を1.5倍速にすることで2時間で視聴することが可能。
社会人の1日の勉強は3時間程度ですので、残り1時間を復習に使うことができます。
浮いた時間は1日1時間ですが、これが試験まで積み重なっていくと相当の勉強時間になる事が分かります。
通学もメリットがたくさんありますが、時間のない場合はweb通信のこのメリットを活かすのもいいかもしれません。
社会人と公認会計士受験まとめ
社会人の場合、合格後の年齢も気になるものです。
しかし、今は就職状況がいいので就職しやすくなっています。
今のうちに合格しませんか?
・次の記事はこちら
働きながら勉強した人の合格率はどのくらい?
⇒働きながらの合格率と1つの勉強方法
専門学校
専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
一発合格を目指すなら計算力とバランスのよい大原がおすすめですが、経済的に厳しいという方はLECで一発合格を勝ち取れば他校の半分以下となっています。それだけ難しいということでもありますが、LECをおすすめするのには理由があります。
LECをおすすめする理由
学校、仕事、家事等で忙しくなったとき、勉強がうまく進まなかったり、短答試験に合格できない場合は、論文の講座代が無駄になることがあります。
(LEC以外の専門学校は基本的に短答・論文代を含めた一括の講座となっているか、分割してある講座は合算すると通常より高くなります。)
知人は論文の教材がほとんど手つかずになってしまったと言ってました。
テキストや講義というのは最新を使わないとそれだけで数点不利になってしまいます。
数点を争う試験なだけにそれは大きなデメリットとなってしまいます。
他校ではこういうことが起こりえますが、LECでは短答だけの講座、論文だけの講座と分けてあるので勉強にメリハリをつけて教材をこなすことができる上に、金銭面においても短答試験合格後に論文講座を受講という形をとることができるので損をしない選択ができます。また、もともと金銭的に安い大きなメリットもあります。
安いと聞くと内容が薄いのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、LECは科目ごとに論文講座があります。
「普通なのでは?」と思うかもしれませんが、多くの学校は論文講座はなく論文答練で実際に問題を解かせてそれを説明する形をとっています。そのため短答の理解から論文の理解へ短期間で引き上げる必要があります。
学生の場合は多くの時間が取れたり夏休みもあって時間でカバーできる部分もありますが、社会人の場合は困難になります。
それが結果となって表れています。
30代、40代を例に挙げると短答試験の合格率はほぼ同じなのですが、論文に限っては明らかに悪くなっています。
瞬発力・暗記力・計算力は若い世代が強く、思考力は社会人が強そうに感じるかもしれませんが実際は違います。
30代、40代の合格率を記事にしていますので気になる方はこちらをご覧ください。
こちらは監査審査会の合格状況から実際の数値を使って説明をしています。
⇒【公認会計士30代】30歳や35歳から合格・就職できるのか?
⇒【公認会計士40代】40歳、45歳で受験と転職は大丈夫?
論文こそLECで思考力を養い着実に合格ラインに上げることが重要なのです。
LECの論文講座は内容が濃いのでメリハリをつけて勉強をする必要があります。
おすすめの講座
2022年12月短答式試験目標の方又はこれから勉強をはじめる学生・フリー等の方はこちら
⇒2022年短答合格コース<秋生>【通信】
2022年5月短答試験目標の方はこちら
⇒2022年短答合格コース<春生>【通信】
資料請求
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