①30代で公認会計士試験に挑戦して合格することはできるのか?
②仮に受かったとしても監査法人に就職することはできるのか?
30代になると試験合格も気になるところですが、監査法人に就職できるのか?が最も気になるところでしょう。
合格するために人生をかけて勉強をしたにも関わらず就職できず公認会計士として働くことができないのでは勉強する気になれませんよね。
①30代で合格される方も多いですので、合格は決して無理ではありません。
②就職状況によって就職はかなり左右されますが、現在は売り手市場なのでかなり就職しやすい状況といえます。
結論の方は記載済みですが、①②についてもう少し詳しく見ていきましょう。
目次
①公認会計士試験は30代で合格可能
Aさんに聞いたら「30代で公認会計士試験にと挑戦するのは無謀だよ」
Bさんに聞いたら「30代だろうと頑張れば合格できるよ」
人それぞれ違う答えが返ってくるでしょう。
30代の人がどのくらい合格しているのか?合格率はどのくらいなのか?実際に見てみましょう。
ここではもう少し詳しく見るために、30代を30歳~34歳、35歳~39歳の2つに分けて合格率などを紹介しますので参考にしてください。
公認会計士30代の合格状況
公認会計士合格者 30代前半(30歳~34歳)
年度 | 願書提出 | 論文受験 | 合格者 | 合格率 | 論文 合格率 |
占有率 |
2013年 | 2,501 | 631 | 171 | 6.8% | 27.1% | 14.5% |
2014年 | 2,114 | 617 | 179 | 8.5% | 29.0% | 16.2% |
2015年 | 1,901 | 606 | 159 | 8.4% | 26.2% | 15.1% |
2016年 | 1,813 | 589 | 155 | 8.5% | 26.3% | 14.0% |
2017年 | 1,793 | 576 | 160 | 8.9% | 27.8% | 13.0% |
2018年 | 1,820 | 566 | 123 | 6.8% | 21.7% | 9.4% |
2019年 | 1,747 | 555 | 142 | 8.1% | 25.6% | 10.6% |
2020年 | 1,760 | 507 | 128 | 7.3% | 25.2% | 9.6% |
直近5年の30歳~34歳の平均合格者は8%、12人に1人は合格
公認会計士受験生が年々減っている影響もありますが、それ以上に30歳~34歳の受験者数も減っているのが分かります。
公認会計士合格者 30代後半(35歳~39歳)
年度 | 願書提出 | 論文受験 | 合格者 | 合格率 | 論文 合格率 |
占有率 |
2013年 | 1,227 | 258 | 35 | 2.9% | 13.6% | 3.0% |
2014年 | 1,094 | 288 | 70 | 6.4% | 24.3% | 6.4% |
2015年 | 1,060 | 317 | 77 | 7.3% | 24.3% | 7.3% |
2016年 | 1,032 | 301 | 57 | 5.5% | 18.9% | 5.0% |
2017年 | 1,099 | 314 | 58 | 5.3% | 18.5% | 4.7% |
2018年 | 1,155 | 345 | 51 | 4.4% | 14.8% | 3.9% |
2019年 | 1,170 | 357 | 58 | 5.0% | 16.2% | 4.3% |
2020年 | 1,163 | 325 | 44 | 3.8% | 13.5% | 3.3% |
直近5年の35歳~39歳の平均合格者は5%、20人に1人は合格
30代の合格占有率は20%程度もあり、5人に1人は30代の合格者となります。
思ったよりも多いと思いませんか?
少し前は大量合格者を出してしまったことで、公認会計士試験に合格しても監査法人に就職することができないといったことがありました。
採用枠
ここ数年は監査法人の採用枠は一転し、人が足りないといった状況が続いているのが現状です。
さらに現在は企業内会計士になる人が急増しており、監査法人を退職する人が増えていることで30代であるならば4大監査法人は確実に採用されるでしょう。
30代で就職が心配な方は心配をする必要はありませんので、勉強に集中して1年でも早く合格を勝ち取ってください。
4大監査法人の採用枠は1,000人~1,200人程度であるのに対して、合格者もほぼそれと同じくらいあるので合格者は4大監査法人に入ることが出来る可能性は高くなっています。
その影響で以前は人気のあった中堅の監査法人の人手がかなり足りなくなっています。
中堅監査法人は大手監査法人と比較すると収入の面で劣っている部分がありましたが、現在は監査報酬が中堅であっても大手と同じくらいの監査報酬になっているところもあり、大手と中堅の給料の差は縮まってきているのが現状となっています。
→つまり、30代の方が大手監査法人に就職できないということはあまりありませんが、もし大手監査法人に就職することができなくても中堅監査法人は選んで入ることができるということです。
就職状況がかなりよくなったことで、35歳以上の受験者はここ最近増えてきているのが分かります。
2020年 公認会計士合格比較
年代 | 願書提出 | 論文受験 | 合格者 | 合格率 | 論文 合格率 |
占有率 |
20~24歳 | 5,743 | 1,631 | 799 | 13.9% | 49.0% | 59.9% |
30~34歳 | 1,760 | 507 | 128 | 7.3% | 25.2% | 9.6% |
35~39歳 | 1,163 | 325 | 44 | 3.8% | 13.5% | 3.3% |
全 | 13,231 | 3,719 | 1,335 | 10.1% | 35.9% | 100.0% |
2020年度の公認会計士合格者を比較したものが上記表になります。
20歳~24歳は受験者の中でも最も多く大学生が大半を占めます。
社会人と違って学生はある程度時間的余裕があるので合格率も高くなるのは当然ではありますが、それでも高い合格率となっています。
しかし、ここで注目すべき合格率があります。
それは短答の合格率です。
論文試験で圧倒的な合格率を誇った20歳~24歳の短答合格率は28.4%
30~34歳の短答合格率は28.8%
35~39歳の短答合格率は27.9%
短答の合格率は年代関係なく合格率は同じだということが分かります。
これは30代に限らず40代でも同じ結果が出ています。
論文試験では社会人等の年代が上の人の合格率が極端に落ちていることに注目すべきです。
年代は高くても計算力や暗記力は負けていないけど、論文での思考力を問う問題は負けているということになります。
ただ、これは短答試験が終わって論文試験になると学生であってもスケジュールに追われる日々になります。それが社会人だとどうでしょうか?
スケジュールはほとんど消化できずに試験を迎えてしまうという事で、それがこの論文試験での結果にそのまま表れていることにもなります。
つまり、一般的なスケジュールというのは学生向けに作られているという事にもなります。
学生やフリーの方なら問題はありませんが、社会人の場合はスケジュールについてはしっかり考える必要があります。
論文こそ忙しくなるので時間が取れるようにスケジュールが組まれた学校選びをすると社会人の合格率は飛躍的に上がることになるかもしれません。
それでは次は就職について見てみましょう。
②30代の監査法人への就職は?
就職については先ほども記載をし重複してしまう箇所がありますが、再度30代の方の就職について見ていきたいと思います。
現状は売り手市場ですので、
30歳~34歳であれば4大監査法人に入れる可能性は高いでしょう。
35歳~39歳であれば前職の経験が活かせるのであれば4大監査法人への就職も無理ではありません。
30代の場合は年齢が上になるほど前職の経験をどのようにアピールするかが重要になってきます。
35歳~39歳の場合は中小の監査法人の方が採用される可能性は高いですが、現に35歳以上かつ職歴なしで4大監査法人に就職された方もいらっしゃいます。
→以前は上記の記載をしていましたが、現状は前職の経験関係なく4大監査法人への就職がほぼ可能であると思っていいでしょう。
より就職の可能性を高めるのであれば、監査法人の説明会は随時行われているので積極的に足を運ぶのがいいでしょう。
論文式試験が終わると4大監査法人の採用枠はすぐに埋まってしまうので、30代後半ならばなおさら行動することが大事です。
30代であっても監査法人に就職できる可能性は現状かなり高くなっていますが、売り手市場がいつまで続くのかは誰にも分かりません。
ですので、
あと5年程度は大丈夫だと思いますが、早く合格するとより待遇のいい就職ができたりしますので1年でも早く合格できるようにがんばってみてください。
公認会計士試験30代 まとめ
年齢が上になればなるほど合格率も減っていき就職するのも難しくなってきます。
ただ、現在の就職状況は非常にいいので公認会計士の勉強をするのなら早いに越したことはありません。
しかし、5年くらいで受かればいいやという考えだとそのときは就職難かもしれません。
(現状だと就職難になるのは考えにくいですが・・)
公認会計士試験に挑戦するのでしたら、社会人であっても2年で絶対に合格するんだという気持ちを持って勉強をしましょう。
社会人の場合、合格後の年齢も気になりますよね。
しかし、今は就職状況がいいので就職しやすくなっています。
今のうちに合格しませんか?
また、今なら2023年短答式試験合格、2023年論文式試験に合格することができます。
人生を決める大事な判断となりますので、慎重に判断してください。
しかし頑張ると判断したのならすぐに行動にうつすといいかもしれません。
・次の記事は公認会計士の「本当」の年収についてです。
(かなり詳しく説明をしています)
⇒【公認会計士】どこよりも詳しい本当の年収
おすすめの記事
・40代で会計士受験はこちら
⇒40代で受験と転職は大丈夫?
専門学校
専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
一発合格を目指すなら計算力とバランスのよい大原がおすすめですが、経済的に厳しいという方はLECで一発合格を勝ち取れば費用は他校の半分以下となっています。それだけ難しいということでもありますが、LECをおすすめするのには理由があります。
LECをおすすめする理由
学校、仕事、家事等で忙しくなったとき、勉強がうまく進まなかったり、短答試験に合格できない場合は、論文の講座代が無駄になることがあります。
(LEC以外の専門学校は基本的に短答・論文代を含めた一括の講座となっているか、分割してある講座は合算すると通常より高くなります。)
知人は論文の教材がほとんど手つかずになってしまったと言ってました。
テキストや講義というのは最新を使わないとそれだけで数点不利になってしまいます。
数点を争う試験なだけにそれは大きなデメリットとなってしまいます。
他校ではこういうことが起こりえますが、LECでは短答だけの講座、論文だけの講座と分けてあるので勉強にメリハリをつけて教材をこなすことができる上に、金銭面においても短答試験合格後に論文講座を受講という形をとることができるので損をしない選択ができます。また、もともと金銭的に安い大きなメリットもあります。
安いと聞くと内容が薄いのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、LECは科目ごとに論文講座があります。
「普通なのでは?」と思うかもしれませんが、多くの学校は論文講座はなく論文答練で実際に問題を解かせてそれを説明する形をとっています。そのため短答の理解から論文の理解へ短期間で引き上げる必要があります。
学生の場合は多くの時間が取れたり夏休みもあって時間でカバーできる部分もありますが、社会人の場合は困難になります。
それが結果となって表れています。
論文こそLECで思考力を養い着実に合格ラインに上げることが重要なのです。
LECの論文講座は内容が濃いのでメリハリをつけて勉強をする必要があります。
おすすめの講座
2023年短答試験目標の方はこちら
⇒2023年短答合格コース<春生>【通信】
2022年12月短答式試験目標の方はこちら
⇒2022年短答合格コース<秋生>【通信】
2022年5月短答試験目標の方はこちら
⇒2022年短答合格コース<春生>【通信】
各校のメリットとデメリット
○学校選びで迷ってる方はこちら
⇒専門学校ランキング2020年度
資料請求
資料を請求して考えたい方はこちら
・合格者が最も多い大手専門学校
迷ったらこの学校にすれば間違いなし!
⇒大原へ資料請求
・合格率が最も高く理解を重視したい方におすすめ
テキストは全専門学校で最も定評あり!
⇒東京CPAへ資料請求
・一発合格なら全専門学校で最も安く会計学に強い!
「安い&合格できる」おすすめの専門学校
⇒LECへ資料請求
・圧倒的な価格の安さが魅力
基本を重視し確実にステップアップしたい方におすすめ
⇒クレアールへ資料請求
※資料請求はもちろん無料
早い方ですと1分くらい、普通の方ですと2分くらいで終わります。