①簿記3級に合格するまでにどのくらいの勉強時間が必要なの?
②簿記3級に合格するための独学スケジュールを教えて。
③簿記3級の難易度はどのくらい?
④教材(テキスト、問題集等)をそろえるとどのくらいするの?
⑤簿記3級を持っているメリットって何?何か役に立つの?
簿記3級に限らず何か新しく勉強しようとするとき、上記の事が気になるのではないでしょうか?
このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。
①簿記3級に合格するためには35時間~90時間を要します。
1日1~3時間の勉強ですと1ヶ月程度で終わらすことができます。
②下記にて簿記3級に独学合格できるスケジュールを紹介します。
③難易度を1~10段階に分けるとすると、簿記3級は最も簡単な1
④取得までに必要な教材代は6,000円程度
⑤世の中にはたくさんの会社がありますが、赤字では会社は成り立ちません。
簿記を勉強すると会社のお金の流れを知ることができ、全ての会社において簿記の知識は必要となるため最も役に立つ資格であるといえます。
このページでは①勉強時間、②独学合格スケジュール、③難易度について詳しく解説をします。
④教材の費用の詳しいことは下記に記載していますので、気になる方はご覧ください。
教材
教材・テキスト等についてはこちら
【日商簿記3級】独学+1ヶ月で合格するおすすめテキスト
このページで説明する教材の費用は
テキスト+問題集3,121円+過去問1,728円+予想問題集1,296円
合計6,145円
目次
簿記3級の難易度と勉強時間と独学スケジュール
簿記3級の難易度
冒頭で簿記3級の難易度は10段階あるとしたら1だと記載しました。
難易度が1なので勉強をしなくても合格できる簡単な資格試験なの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそのようなものではありません。
1ヶ月~2ヶ月程度勉強をする必要があり、そのように勉強時間を割くことができてやることをやれば簿記3級は簡単な試験だということになります。
簿記3級の試験は合格点以上を取れば合格できる試験ですが、半数の方は不合格となっている試験でもあります。
裏を返せば不合格になっている方は、ちょっと勉強すればできることをやっていないともいえます。
簿記3級に合格するまでのスケジュール(概要)
テキスト・問題集
↓
過去問
↓
予想問題集
専門学校や多くの合格者がこのような流れで勉強をし、王道とも言われる方法ですがこれが最も合格率が高い勉強方法でもあります。
ここからはより具体的に「勉強時間」に焦点をあてて説明をします。
人によっては1日に何時間も取れる方やそうでない方もいらっしゃいます。
そこで・・
・勉強時間が取れる方
・勉強時間があまり取れない方
この2つのタイプに分けて説明をします。
簿記3級合格に必要な勉強時間
『1ヶ月の勉強時間60~90時間』
1日の勉強時間は2~3時間とすると・・
ステップ1:テキスト・問題集
15日×2~3時間
↓
ステップ2:過去問
10日×2~3時間
↓
ステップ3:予想問題集
5日×2~3時間
先ほど説明した流れですが、目安となる「日数と時間」を記載していますので参考にしてみてください。
ここで注目をしていただきたいのは、過去問に多くの時間を割いているということです。
テキストや問題集をじっくりやり、過去問は力試し的に解く方が多いでしょう。
しかし、当サイトがおすすめする時間配分は・・
テキスト・問題集は30~45時間、過去問は20~30時間
このやり方は2級、1級においても通じる勉強方法なので、3級の勉強において身に付けておくと便利で、2級、1級も独学で合格することが可能となります。
『1ヶ月の勉強時間35時間』
(Aパターン)
テキスト7日×2時間
↓
過去問5日×3時間
↓
予想問題集3日×2時間
(Bパターン)
テキスト14日×1時間
↓
過去問10日×1.5時間
↓
予想問題集6日×1時間
・2週間くらいしか時間が取れない人=Aパターン
・1日1時間しか時間が取れない人=Bパターン
時間が短いので、テキストに付属している問題集は使わず、テキストのみを終わらせたら過去問に入ります。
また、過去問についても半分の時間しか取れないので、大体5回分くらいが目安となります。
時間がこれだけしかないと合格するのも大変です。
申し込み期限ギリギリに申し込むと?
簿記試験を申し込むときは試験日の1ヶ月前が申し込み期限となるので、通常は15日しか勉強時間がないことはありません。
そのため通常は1ヶ月ほど勉強する時間があるので、ある程度しっかり勉強して試験に臨むことができます。
それでは「1ヶ月、1日2~3時間ほど勉強時間が取れる人」が簿記3級に合格するためのスケジュールを見てみましょう。
1日2~3時間の勉強時間が取れる人の独学合格スケジュール
ステップ1:テキスト・問題集(15日間)
Chapter1 身のまわりの簿記
Chapter2 仕訳と転記
Chapter3 決算の手続き(1)
Chapter4 現金と当座預金(1)=基本の処理=
Chapter5 現金と当座預金(2)=現金過不足、当座借越、小口現金=
Chapter6 商品売買
Chapter7 手形
Chapter8 その他の債権債務
Chapter9 有価証券・固定資産
Chapter10 試算表作成
Chapter11 決算の手続き(2)
Chapter12 精算表・財務諸表
Chapter13 伝票会計ネットスクールより抜粋
上記は「とおるテキスト」を作成したネットスクールのサイトにある項目を抜粋したものです。
全部で13チャプターあり、1ページ4~5分で進めると14時間で終わりますので、1日1時間だと2週間でテキストを終わらせることができます。
1チャプターが終わったら、付属の問題集の同じチャプターの問題を解くことで定着率をはかっていきます。
テキスト・問題集が終わったら次は過去問に入ります。
ステップ2:過去問(10日間)
最も重要なステップ2です。
過去問は時間を計って本気で解いてください。
終わったら採点をします。
問題を解く(1時間)
↓
採点をする、解けなかった問題はテキストに戻って復習(1~2時間)
最初は解けない問題が多く、復習する時間(テキストを見直す時間)がかかってしまうでしょうから、1~2時間でなく、2日~3日間にわたって復習をしてもかまいません。
(できれば、まとまった時間が取れる土日などを有効活用できるといいですね)
解けなかった問題の復習が終わったら次の過去問を解きます。
そして、採点をして解けなかった問題はテキスト等に戻って復習をします。
これをずっと繰り返していきます。
最初の方は10点でもかまいません。
しかし、回数を重ねるごとに得点が少しずつ上がっていくはずです。
本試験形式に慣れているのもありますが、きちんと復習をすることで解ける問題が増え、少しずつ点数が上がっていきます。
点数が上がると、テキストに戻る箇所も少なくなるので、徐々にテンポよく進めていけるようになり簿記がおもしろく感じるようになるかもしれません。
こうなれば合格は近いと思っていいです。
また、過去問を解いていくと合格点が取れることもあるでしょう。
全12回ありますが、できるところまでやります。
5回分できるかなと思った場合は、直近からさかのぼって5回分をします。
次は予想問題集です。
ステップ3:予想問題集(5日間)
ステップ2の過去問で合格点が数回出ていると合格の可能性は高いですが、最後の仕上げとして予想問題集を解くことで、合格の可能性をさらにあげていきます。
やり方は過去問と同じで、
予想問題を解く(1時間)→採点+解けない問題はテキストに戻って復習
問題は4回分収録されているので全部解ける人は解きましょう。
合格率を高めるスケジュール
勉強の流れは以上ですがいかがですか?
上記の期間はあくまで目安ですので、より合格率を高めたい場合として1つの方法があります。
それは「ステップ1のテキスト・問題集を早く終わらせる」ことです。
言い換えればステップ2の過去問に時間を費やすほど合格率は高くなるので、出来る限りテキストと問題集を終わらせるといいでしょう。
1ヶ月合格を考えた場合、これまではテキスト・問題集15日→過去問10日→予想問題集5日でしたが、これを下記のようなスケジュールにしてもいいでしょう。
テキスト・問題集 10日
↓
過去問 15日
↓
予想問題集 5日
変更点はテキスト・問題集の期間が15日から10日に減っている代わりに、過去問の期間を10日から15日に増やしてる点です。
このようにすることで、過去問で解けない問題・項目に割く時間が多くなるのでより徹底的につぶす事ができます。
試験申し込みから試験まで
日商簿記3級の申込み期限はそれぞれ異なりますが、東京商工会議所の場、一例をあげると・・
申し込み期限は10/5、試験は11/18なので、申込みをしてから試験まで43日もあります。
今までは30日プランで話しをしてきましたが、実際は40日ちょっとあります。
そうすると、現実的なスケジュールは・・
(40日スケジュール)
テキスト・問題集 15日
↓
過去問 20日
↓
予想問題集 5日
この場合はテキストにしっかり時間を割くこともでき、かつ過去問に20日間も割く事が出来るので、やるべきステップできちんと消化する事ができれば合格は近いといっていいでしょう。
簿記3級の難易度をもう少し考えてみる
簿記3級の難易度は1となっているので最も簡単な部類の資格試験となります。
その大きな理由は「過去の問題が繰り返し出題されている」からです。
数字が違うだけでほぼ同じような問題がそのまま出題されていますし、簿記3級の範囲自体も広くないため学習がしやすいというのも理由です。
一旦このような出題形式に慣れるとパズルを解くような感覚で簡単に満点が取れるようになります。
つまり、合格のコツは「過去の本試験問題をどの程度解けるのか」が重要となってきます。
先ほど過去問に多くの時間を割くといったのはこのような理由があったからです。
簿記3級が難しいと感じてしまう方
簿記3級が難しいと感じてしまう理由はいくつかありますが、結論だけを覚えさせるようなテキストを使ってしまうと頭がもやもやしたまま進む場合もあります。
また、テキスト中心に多くの時間を割いてしまうと「部分的な勉強」になってしまい、解けなければならない「本試験の出題形式」に慣れていないので難しく感じてしまう場合もあります。
質問などを見ると、表になると途端にわけが分からなくなるといった方も多いですが、慣れてしまえば「こんなに簡単なの?」と鼻歌まじり解けるようになるでしょう。
面倒くさくてもいかに本試験の問題を何度も解くかが簿記の勉強では大事になってきます。
面倒くさい→やらない→分からない→苦手・難しい
逆を言えば、面倒くさくても手を動かしてやれば・・
簡単→解ける→おもしろい→もっと解きたい→得意になる
ちょっとした違いで結果は大きく異なることになります。
手を動かして勉強することが大事ですが、図や表が多く、また分かりやすい解説があるテキストを利用するといいでしょう。
【簿記3級の難易度】勉強時間とスケジュールまとめ
以上、簿記3級の勉強時間とスケジュール、難易度等を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
1日1~3時間勉強時間が取れる方ですと1ヶ月で簿記3級に合格できることが分かりました。
その際のポイントとしてはいくつかあげました。
1.苦手な人であればある人ほど、分かりやすいテキストを使う
2.過去問に時間を割く
3.面倒でも手を動かす
そして、重要なのは過去問で分からない問題があったら徹底的につぶすことで確実に合格に近づけるということでした。
日商簿記3級は簡単とはいっても、しっかり勉強をする必要があることはお分かりいただけたのではないでしょうか?
しかし、やることをしっかりやれば必ず合格することができますので、挑戦される方はぜひ頑張って合格を勝ち取ってください。
・簿記3級のおすすめのテキストはこちら
⇒【日商簿記3級】独学+1ヶ月で合格するおすすめテキスト
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専門学校はそれぞれ特徴があるので複数の学校を比較検討すると、どの学校にはどのようなものがあるのかをより具体的に知ることができるのでおすすめです。
複数のパンフレットを取り寄せる?
私が受験するときは多くの学校のパンフレットを取り寄せて比較した覚えがあります。また、これは勉強に限らず家電や車を買う場合も同様で、いくつかのパンフレットをじっくり比較検討しますが、これが意外に楽しかったりします。
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