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【税理士簿記論と財務諸表論 合格体験記】仕事をしながら独学合格した勉強法とは?

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①税理士の簿記論と財務諸表論の合格体験記が読みたい。受験しようと思ったきっかけやどのような人が合格をしたのか知りたい。

②仕事をしながら合格できるの?忙しい時間をどう使って合格したんだろ?

③専門学校に通うべきなの?独学合格は無理?

④簿記論と財務諸表論2つの合格までにどのように勉強をしたのか勉強方法を詳しく知りたい。

 5簿記論と財務諸表論って合格後に実際はどうなの?

このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。

下記にて税理士試験の簿記論と財務諸表論に合格した方に記事を依頼して書いていただきました。

受験をした動機、社会人合格、独学での合格、そしてそれをどのような勉強法で合格をしたのか具体的に書かれているので参考になると思います。

 

 

この度はcさんに簿記論と財務諸表論合格体験記を書いていただきました。

税理士試験 簿記論と財務諸表論 合格体験記

 

1.簡単な自己紹介

私は一般の会社で経理の仕事をしながら、税理士の資格取得を目指して勉強しています。
元々は、システム開発の会社に勤めていましたが、経理の仕事に興味があって一念発起して転職しました。

しかし、経理部門の募集があったため転職してみたものの、良くも悪くも自分には転職前のパソコンのスキルしかありませんので、気がつけば転職先の会社でも情報システム部門に配属されていました。

経理の実績がないのでやむを得ないところではありますが、せっかく経理がやりたくて転職までしたのに、これでは意味がありません。
情報システム部門にいながらにして経理の勉強をするには、資格の勉強をするしかないと考え、とりあえず簿記の勉強をはじめました。

私は大学も理系の学部で、全く簿記について習ったことがなかったので、完全に独学でのスタートでした。仕事が終わってから、スキマ時間を利用して少しずつ勉強を続けました。そして、数年かけてようやく簿記の1級を取得して念願の経理に配属してもらえることとなりました。

 

2.受験をしようと思ったきっかけ

経理部門での仕事は、伝票審査や振込業務、決算書作成等、自分としてはやり甲斐を感じる仕事が多く、満足していました。しかし、少しずつ仕事に慣れてまわりが見えてくると、自分に欠けていて、しかも会社にとって重要な分野があることがわかってきました。
それが税務の分野だったのです。

税務の分野は経理の世界でも特殊な分野です。経理をやっている人間であれば、誰でも重要なところは押さえて理解しているのですが、具体的な申告書の作成方法となると申告書を作成する担当者しかわからないというある意味マニアックな分野なのです。
簿記の勉強しかしていない私にとってみれば、税効果会計を通して雰囲気を感じ取った程度の知識しかありません。

経理部門での一大イベントといえば、税務調査であり税務申告です。
特に法人税と消費税は納付額も大きく、金額の計算も独特なので専門的な知識が必要とされます。

範囲も広く、法律もどんどん変わっていくため、通常は経理部門で勉強しながら知識を身に着けていくことになります。

私も税務の知識はゼロからのスタートでしたが、いずれは先輩から税務業務を引継ぎしなければならないことがわかっていましたので、税理士試験を参考として勉強することにしました。

ただ、最初から税務科目というのは少しハードルが高いと感じたため、まずは、簿記の復習を兼ねて簿記論と財務諸表論の勉強を始めたのがきっかけです。

 

3.使った教材等を交えてどのように勉強をしたのか?

以下では、私が実際に簿記論と財務諸表論に合格するまでの勉強法についてご紹介します。

ただし、私は効率的に学習を進めるタイプというよりは、多少時間がかかっても自信をつけながら学習を進めるタイプですので、学習方法もそのような内容となっています。

また、学習を始める段階で日商簿記1級は取得済となっていました。

実際に合格までにかかった期間は、簿記論合格まで1年間、その次の年に財務諸表論合格ということで、合計2年間で2科目合格となりました。

学習の計画から勉強方法まで、なるべく詳細に記載しますので、どこか一部分でも参考になると幸いです。

 

 

勉強方法① 学習計画

まず、学習計画についてですが、私はサラリーマンですのでまとまった時間をとることができません。

まずは、勉強に費やすことができる時間を計算しました。私の場合は自宅から会社まで地下鉄で通勤しており、片道30分かかりましたので往復で1時間です。結婚して小さな子供もおりましたので、家に帰ってからは子供をお風呂にいれたり寝かしつけをしたりしなければならないので、平日の勉強時間は通勤時間の1時間だけです。

また、土日は基本的に朝、早めに起きて2時間程度確保して勉強することにしました。
勉強を進めながら、もし時間が足りないようであれば、まとまった時間をもらって図書館等で勉強しようと思いました。

したがって、平日は1日1時間、土日は1日2時間で1週間の合計は9時間を勉強時間に確保できる計算です。この計画で1年間勉強すれば、勉強時間としては460時間以上にはなる計算だったので、1教科ずつであれば合格できるはずだと判断しました。

1年目は簿記論を受験する予定でしたので、まずは、TAC出版の簿記論のテキストと問題集を買ってきました。

 

 

勉強方法② 時間の割当て

次に、具体的な時間の割当てについてです。

まず、平日の時間の使い方についてですが、往復の通勤時間は、電卓をたたいたり鉛筆で仕訳を書いたりすることができないので、テキストを読んで内容を理解する時間に充てました。

通勤時間の勉強については、「今日はここを終わらせる」といった目標は敢えて立てませんでした。通勤時は勉強時間が強制的に区切られてしまうので、行きの地下鉄でできるところまで読み進めて、帰りの地下鉄でその続きを読み進めるということの繰り返しです。

テキストは初めから順番に読んでいきます。
しかし、2単元目が終わる頃には、1単元目の内容があやふやになってくるので、また1単元目から読み直します。そして3単元目が終わったら、また1単元目から…という具合です。
各単元、4回目くらいになると大分、記憶が定着してくるようになるので、復習にかかる時間も少なくなってくると思います。

特に簿記の勉強は、理屈というよりは慣れの部分が大きいので、一度覚えたつもりでもすぐに忘れてしまいます。私は特に繰り返しながら自信をつけていくタイプなので、読むことに飽きてきて、これ以上繰り返して読んでも得るものはなさそうだなと感じるようになるまで繰り返して読んでいました。

このように、行ったり来たりしながら勉強を進める中で、私の場合は、だいたい勉強を始めて10ヶ月くらいでテキストをひととおり終えることができました。ちょうど試験の1年前から勉強を開始したので、まだ2ヶ月ほどありました。

そこで、地下鉄での簿記論の勉強はひと段落として、来年の財務諸表論の勉強を始めることにしました。簿記論の勉強に試験まで集中すべきとも思いましたが、あまり一つの科目に集中しすぎると、精神衛生上良くないと考えました。

効率性の観点からは、どちらが良いのか微妙なところだと思いますが、私は資格試験の勉強をするときには大抵このように複数の資格をオーバーラップさせる期間をつくります。

新しい勉強をすると良い気分転換にもなりますし、「今の資格に絶対に合格しなければいけない」という観念からも少し自由になって視野が広がります。特に税理士試験は長期戦になりますし、他の科目の勉強であれば少し早めに始めていても無駄にはなりませんので、おすすめです。

 

 

勉強方法③ 土日の時間の使い方

続いて土日の時間の使い方についてです。土日の昼間は子供と遊んであげたり、買い物に行ったりしなければならず、夜は平日同様、子供をお風呂に入れたり寝かしつけをしたりしなければなりません。

そこで、朝6時に起きて、2時間くらい勉強することにしました。

土日はひたすら計算問題を解くことに時間を使いました。そして、基本的には効率性よりも気持ちよく解くことができることを重視して勉強しました。

 

 

勉強方法④ テキストと問題集の使い方

まずは、テキストの例題等の簡単な問題を繰り返して解きます。ひととおりの例題が解けるようになるまで、本番を意識したような問題は一切やらずにひたすら簡単な問題だけを繰り返して解きました。

テキストの例題等が解けるようになった段階で、初めて問題集にとりかかりました。TAC出版では個別問題集と総合問題集がありますが、この段階では個別問題集だけに取り組みました。

問題集を解く際には、あらかじめ出題されている箇所のテキストを復習します。
その上で、制限時間は気にせずに解きました。そして、解き方がわからないときには、あまり悩まずに解答をみて理解しました。とにかく、問題を解くことよりも、解答を理解して覚えることを大切にして勉強することを心がけました。

個別問題集がスラスラと解けるようになるまで繰り返し解いた後、いよいよ総合問題集にとりかかりました。

一度に解こうとはせず、今日は前半だけ、明日は後半だけという具合に分割して取り組みました。それを試験直前まで繰り返し行い、最後の1ヶ月は過去問題にも少しだけ取り組みました。これは内容の理解というよりは、試験時間の感覚を知るためです。

このような流れで1年間取り組んだ結果、無事に簿記論に合格することができました。

実際には、合否の結果がでるまでに時間がかかりますので受験後すぐに財務諸表論に取り掛かっていました。勉強のやり方は、基本的に簿記論と同様です。先にも書きましたが、簿記論の気分転換として財務諸表論にも取り組んでいたので、勉強にはスムーズに入っていくことができました。平日はテキストの理解、土日は筆記問題を解きました。そして、後半は気分転換に消費税法の勉強にも取り組みました。

このように勉強した結果として、翌年に財務諸表論にも無事に合格することができました。

 

 

4.これから受験する方へメッセージ

簿記論と財務諸表論に合格して、現在は消費税法と法人税法を勉強しています。私は実務でも消費税と法人税の税務申告を担当しており、実務と勉強が同時並行している状況です。

そのため、実務が先行することもありますし、勉強が先行することもありますが、やはり実務は断片的な知識となりがちなので、資格試験のテキストは頭の中を整理するのに重宝しています。

また、実務の知識だけだと、営業担当等に説明するときに「これは税務上、こう決まっているから仕方ない」といった説明になってしまいがちなのですが、資格の勉強をした部分については「税務上はこう決まっているのは、こういう理由があるからだ」という説明ができるようになってきました。

また、税理士の先生に相談することも多々あるのですが、そのような時に、私自身が強く感じるのは、税理士の資格に対する信頼感です。

社内で税務上の取扱いについて議論になったとき、税務をかじっている人間として私も自信をもって回答するのですが、それでも相手から不満の声があがることがあります。

そういう場合でも、顧問の税理士に相談した上で同じ回答であれば、相手も意外とすんなり納得してくれるのです。税理士がそう言うのであれば仕方がないなと。

私が会社で働きながらも税理士の資格を目指す理由の一つは、このように資格を持っていることで社内の人間に安心して相談に来てもらいたいという思いがあるからでもあります。

私自身、まだまだ道半ばではありますが合格までは長い道のりになります。税理士を目指している皆さんに少しでもご参考となればと思います。

 

 

 

 



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