①簿記論と財務諸表論の2科目同時合格を狙いたいけどどうなんだろ?
②1科目に絞って確実に合格を狙ったほうが結果として効率がいいのでは?
③社会人だけど1科目に絞るべき?それとも同時合格を狙ってもいいの?
このような疑問をお持ちの方にお答えします。
簿記論、財務諸表論の2科目については関連性の高い科目で重複している部分が多いので、基本的にはむしろ同時合格を狙った方が結果として早く2科目に合格できる可能性が高いです。
・簿記論と財務諸表論の合格体験記はこちら
⇒【税理士簿記論と財務諸表論 合格体験記】仕事をしながら独学合格した勉強法とは?
簿財に同時合格したい!
簿財同時合格の判断
冒頭で簿財は同時合格を目指す方が結果的にいいと記載しましたが、全ての方がそれに当てはまるわけではありません。
その大きな判断基準は3つあります。
1.1日に使える勉強時間
2.あなたの現在の簿記レベル
3.勉強開始時期
このように判断基準は3つあるので、例えば社会人だから2科目同時並行は無理といった判断はできません。
いつはじめるのか?について見ておきましょう。
簿財の勉強はいつはじめる?
税理士試験は8月の上旬に行われますので、8月の試験が終わる頃から勉強を開始し1年後の試験の受けるということを想定して考えてみましょう。
つまり、簿財の勉強期間は1年という事になります。
これはあくまで1つの基準であり、秋から簿財の勉強を開始ししても大丈夫な場合もありますし、日商簿記1級合格レベルなら年が明けても1日に使える時間が長い方なら同時合格を狙ってもいいでしょう。
このように状況によって異なってきますので、1つの基準を設けて話を進めていきます。
以下、1日に使える勉強時間をベースにして、簿記レベルと勉強開始時期で考えると分かりやすくなります。
そこで下記にて1日に使える勉強時間を4タイプに分けていますので、そのうちあなたに当てはまるのはどれか選んだ上で、少しコメントをしていますので簿財同時合格を狙うべきかを見てください。
①フリー・勉強専念の方
このタイプは1日に使える時間が最も多いので、基本的には簿財同時合格を狙います。
(簿記レベル)
・簿記1級合格レベルの方は年が明けてからでも簿財同時合格を狙いましょう。
・簿記2級合格レベルの方は年内までに簿記初学者であっても9ヶ月程度でも十分合格できる可能性はあります。
②学生の方
時間が使えない学生を除いてはこちらも①のフリー・専念同様に、簿記初学者であっても簿財同時合格を狙いましょう。
③主婦の方
主婦の方で社会人よりも時間が比較的取れる場合は、簿記は初学者レベルであっても簿財同時合格を狙いましょう。
時間が取れない主婦の方は④の社会人を参考にしてください。
④社会人の方
・平日の勉強時間が2時間程度の場合
→簿記レベルが「簿記初学者~簿記2級合格者」→簿記論のみがおすすめ
→簿記レベルが「簿記1級合格者」→簿財同時合格がおすすめ
・平日の勉強時間が3時間程度の場合
→簿記レベルが「簿記初学者」→簿記の勉強をして合わないのであれば簿記論のみをおすすめしますが、簿記の勉強が楽しい方や少し厳しくてもがんばれる方なら簿財同時合格を目指してもいいでしょう。
→簿記レベルが「簿記3級合格者」→少し厳しいですが簿財同時合格も考慮してよい
→簿記レベルが「簿記2級合格者~簿記1級合格者」→簿財同時合格がおすすめ
簿財 おすすめのテキストとスケジュール
勉強開始時の簿記レベルによってスケジュールは異なってきますので、それぞれの簿記レベルに合わせたスケジュールを紹介します。
簿記1級合格レベル
月 | 簿記論 | 財表 |
1月 | 税理士 4 簿記論 過去問題集5回分 | |
2~5月 | 過去問、個別基礎、総合基礎問題集 | 必修教科書 簿記論・財務諸表論 |
6月 | 税理士試験 簿記論直前予想問題集 | |
7,8月 | 大原模試や総復習 |
簿記論、財務諸表論の計算については範囲外の論点もありますが、それ以外については解く事ができます。
このレベルの方は簿記論の問題を解いてください。
時間がない方はいきなり過去問を取り掛かってもいいですが、これは簿記論に合格するために何が足りないのかを肌で実感することで今後の課題を見つけることができるでしょう。
そのため、それ以降はテキストで足りないものを補い、個別計算・総合計算の基礎を徹底的に仕上げるとともに過去問で合格点が取れるレベルまでもっていきます。
試験の3ヶ月前には予想問題集を解き始めより実戦形式になれるようにしていきましょう。
2ヶ月前には大原等(2回5,000円)で全国模試が実施されていますので独学であっても必ず受けましょう。(むしろ独学の人は受けないと本番で緊張して力を発揮できない可能性が高いです)
模試を受けることで自分の位置と合格に足りないものを知る事ができるため、必須と思ってもいいでしょう。
上記で示したスケジュールは簿記1級合格レベルですが、これは他の簿記レベルでも使用する事ができます。
簿記論・財務諸表論の過去問を年明けから始めるように年内で準備を始めることになります。
簿記初学者レベル
月 | 簿財共通 |
8月 | 簿記3級、簿記2級 とおるテキスト |
9~12月 | 税理士試験必修シリーズ |
・簿記3級のテキストについてはこちらを参考にしてください。
⇒【簿記3級】独学+1ヶ月で合格するおすすめテキスト
・簿記2級のテキストはこちら
⇒【独学+2ヶ月合格方法】簿記2級おすすめのテキスト・問題集等
・1月以降については、簿記1級のスケジュールに合流をします。
・簿記3級合格レベルの方は簿記3級の勉強は不要です。
・簿記2級合格レベルの方のスケジュールは9月からの税理士試験必修シリーズからとなります。
簿記初学者~簿記2級合格レベルの方 各月のコメント
8月の勉強
簿記3級、簿記2級を学習する事になりますが、試験に合格する必要はなくこれ以降の勉強がスムーズに進めるために必要な知識を習得する事が目的となります。
そのため・・
簿記3級・・問題集は不要
簿記2級・・商業簿記のみ学習をし、範囲外の工業簿記については書籍も買う必要はありません。
簿記3級同様に問題集も不要です。
また、3級、2級に共通する事ですが、過去問等も必要ありません。
つまり、8月の勉強で必要なのは、簿記3級商業簿記テキスト、簿記2級商業簿記テキストのみで十分です。
ただし、手を抜いて勉強をすると後々苦労する事になるので、理解を中心にテキストを読み例題は完璧に解けるようにしておきましょう。
9月~12月の勉強
税理士試験必修シリーズはネットスクールの本になり、
テキスト3冊、問題集3冊、理論対策1冊となっています。
税理士試験必修教科書 簿記論・財務諸表論
税理士試験必修教科書 簿記論・財務諸表論II
税理士試験必修教科書 簿記論・財務諸表論Ⅲ
税理士試験必修問題集 簿記論・財務諸表論I
税理士試験必修問題集 簿記論・財務諸表論II
税理士試験必修問題集 簿記論・財務諸表論Ⅲ
税理士試験必修教科書 財務諸表論 理論編
通常は簿記論と財務諸表論を分けて販売されており、簿記論だけでテキスト3冊、問題集3冊といったものが多い中、簿財合わせて全6冊なので効率よく学習する事が出来るようになっており、簿記論の重要度、財務諸表の重要度が記載されているのでとても勉強しやすくなっています。(下図参照)
まさに簿財同時並行で学習する方向けの本といえます。
簿財同時合格 まとめ
以上、簿財同時合格について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?
社会人を除いては現在の簿記レベルを問わず簿記初学者であっても簿財同時合格を狙うというものでした。
社会人については忙しい社会人~定時や残業1時間程度の社会人、土日休みなど勉強に避ける時間はかなり異なってきます。そのため社会人の場合は忙しさと簿記レベルの2つを考慮して判断することになりました。
社会人の方や簿記初学者の方は8月以前に勉強を始めることができると楽に進める事が出来るでしょう。
また、ここでは独学で合格することについて紹介をしましたが、学校を使って合格したいという方は下記の大原がおすすめですのでぜひ参考にしてみてください。
おすすめの記事
・簿記論の勉強におすすめのテキスト
⇒【簿記論】独学におすすめのテキスト
・財務諸表論の勉強におすすめのテキスト
⇒【税理士 財務諸表論】独学で合格するためのテキストと過去問
専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
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※エッセンスコースにはない「横断演習ブリッジ10」によって演習をより多くこなすことで合格可能性をあげることが可能
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