税理士

【簿記論】難易度や受からない理由とは?

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①簿記論の難易度ってどんなものなの?難しいの?

②簿記論をずっと勉強をしているけど受からない・・その理由って何だろ?

③専門学校を利用したほうがいいの?

このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。

①資格全体の難易度を10段階で表すとすると、簿記論の難易度は5となります。

②下記にて受からない理由について記載していますので参考にしてください

③学校を利用すると合格率は独学の2倍以上となるので基本的には学校の利用をおすすめしますが、簿記論は独学でも合格する事ができます。

 

 

簿記論の難易度

 

簿記論と簿記1級の難易度比較

冒頭で簿記論の難易度は5と記載しましたが、日商簿記1級の難易度も5です。

数値的には同じですが、簿記論の方が難易度は高いと思ったほうがいいでしょう。

難易度については得手不得手があるので一概には言えないところもあります。
日商簿記1級の難しさは工業簿記・原価計算にあり、毎回商業簿記・会計学は合格点で工業簿記・原価計算で足きりになってしまう方ですと簿記論の方が勉強はしやすいでしょう。

ただ、簿記論は日商簿記と量が多いので、その中から解ける問題を瞬時に見つけ出し確実に解く力が要求されます。

言葉で言うと簡単ですが、これが難しく日商簿記1級合格者であっても簿記論で不合格になってしまう方は多くいらっしゃいます。

そもそも簿記論受験者は日商簿記1級合格者が多く、母集団(受験者のレベル)が高い上に簿記論の合格率を考えるとその難しさが分かるでしょう。

簿記論の合格率は10%程度のため受験者の上位10%近くに入る事が重要になります。
まずはこの合格ライン付近の実力を持っていくことが当面の課題となりますが、試験は時間との勝負となることからボーダー付近の方は運も味方にしなければ不合格になる場合もあります。

ぎりぎりのところで戦っているものの、そこから頭ひとつ抜け出すのは容易ではありません。
簿財を受け財表は合格し簿記論だけは数年不合格という方もいらっしゃいますしよく聞く話です。

 

学校は利用するべき?

簿記論の勉強をする場合にまず考える事は専門学校を利用するかどうかということでしょう。

専門学校の利用をおすすめする人

・次の試験でどうしても合格しなければならない

短期間で合格をしたい方または社会人の方は専門学校を利用する事で無駄を省き時間を最大限に活かした勉強をする事ができるでしょう。

そのため時間が不足する社会人の方には学校利用を特におすすめします。

・講座代を払っても大丈夫な方

税理士になるためには5つの科目に合格をしなければなりません。

1年で1~2科目受験すると10万円~20万円の講座代がかかることになります。

短期合格者のよくある合格パターンを見てみましょう。

1年目 簿記論、財務諸表論を勉強 講座代20万円
→財務諸表論合格

2年目 簿記論、消費税法を勉強 講座代20万円
→簿記論合格

3年目 消費税法、法人税法を勉強 講座代20万円
→消費税法合格

4年目 法人税法、相続税法を勉強 講座代20万円
→法人税法合格

5年目 相続税法を勉強 講座代10万円
→相続税法合格

最もスムーズにいったパターンだと思ってもらえるといいでしょう。
この場合、5年間で90万円となり、1年は20万円の出費となります。

この20万円程度の金額を5年~7年程度を毎年払う事ができるのか?ということを考えてみてください。

このお金を払っても大丈夫という方は迷わず専門学校を利用しましょう。

1年でも早く税理士になる事ができれば払った講座代金を速く回収する事ができますし、お金だけでなくつらい受験生活を1年でも早くやめることができるのです。

例えば1年目はどうしてもお金の都合がつかず独学で勉強をし、2年目や税法科目から専門学校を利用するといった方もいらっしゃいます。

 

次は簿記論の試験が受からない方についてみていきましょう。

簿記論が受からない理由

日商簿記1級と簿記論の比較のところでも記載しましたが、簿記論の難しさ・特徴をしっかり把握する事が重要です。

受からないといってもその人の状況によって違ってきますので、その人がどのような状況なのかを分けて「受からない理由」を考えてみましょう。

 

独学だったのか?それとも専門学校を利用していたのか?といった違いによっても原因は異なってきます。

また、簿記論の勉強開始時の簿記レベルと勉強時間も合格に大きな影響を与えることになるのでそれらについても考えてみましょう。

 

専門学校を利用していた

簿記1級合格レベルで簿記論に受からない理由とは?

A判定だった

簿記論に落ちてしまったが判定としてはAだった。

簿記1級合格レベルで専門学校を利用していて簿記論に合格できなかったが判定としてはAで合格まであと少しだった方ということになります。

あと1歩ということは勉強方法は大きく外れていないわけですし、もしかするとどうして不合格になったのか?自分に何が足りなくて不合格だったのか自分自身で見つけ出す事ができるのではないでしょうか。

 

A判定以外

次はA判定以外の方になりますが、本番で大ポカをやらかしてしまった方を除いては、講義をきちんと聴いていたのか?復習は定期的に行っていたのか?答練は提出したのか?

有名な専門学校である大原、LEC、ネットスクール以外を利用して不合格であったのならば、合格可能性が高いこれらの学校に変えるのも1つの方法です。
(思い切って環境を変えてしまうことで新たに勉強のスタートを踏み出す事ができるからです)

 

簿記1級レベルの方は問題は解けるレベルにあるので、合格しなかった・A判定以外だったという方は勉強方法を少し間違えているのかもしれません。

少し難しそうな解けない問題が解けるようになるとうれしいですが、受験においてはそれは命取りになる可能性もあります。

1級合格レベルといっても個別計算基礎レベルの問題を「速く」「正確」に解く訓練をする必要がありますが、だからといってこればかり解くのも効率がいいとはいえません。

簿記論の勉強で大事なのは3つあり、

・個別計算の基礎問題が確実に解けること

・取捨選択も含めた総合演習を中心に基礎問題を速く正確に解く練習をすること

・総合問題は総合問題独特の解き方があるのでそれも学ぶこと

簿記論は税理士で唯一の計算科目のみで構成されていることから自分なりの速く解く方法を見つけておくことが大切です。

解答解説に書いてあるのをそのまま読むだけでは簿記論で合格点に届くのは難しいかもしれません。

一発合格者をみると、どうやったら速く解くことができるのか?と常に考えている人が多いように思えます。

繰り返し解くと機械的に解いてしまうデメリットがありますが、考えながら解いていると解き方に磨きがかかっていき、それを繰り返す事によってより洗練されることになります。

どうしても後一歩点数が伸びなかったり、時間内に合格点に届かないという方は日ごろの計算問題の解き方を見直してみるのもいいかもしれません。

 

簿記1級合格レベル以外の方
A判定だった

先ほどの簿記1級合格レベル+A判定の場合と同様に、A判定ということは勉強方法にそれほど問題がある明けではないので、不合格要因を見つけてそれを徹底的につぶしておきましょう。

また、簿記1級合格レベルでない方が簿記論でA判定を取るというのは簿記の素質は十分なためこのような方は自信を持って勉強をするといいでしょう。

もしかすると直前期で成長していたものの少し期間が足りず不合格になってしまったのかもしれません。

あと1年真剣に勉強をすればこのタイプの方は次確実に合格する事ができるでしょう。

 

A判定以外

簿記1級合格レベル以外の方は個別問題(基礎)は解けますか?

基礎的な問題が解けなければ、時間内に~といった話もでてきません。

問題量が多いことから総合問題演習で速く解く練習が必要と考え、総合問題中心の勉強になりがちです。しかし、個別基礎の問題をおろそかにしては

個別基礎の問題は体に染み付くことで問題を見て簡単・難しいといった判断が少しずつ出来るようになってきます。

 

独学で勉強をしていた

独学で勉強をして不合格だったからと一概に独学が悪いとは思えません。

独学の方もこれまで紹介した簿記レベルの判定を参考にしてどれに当てはまるのか?該当箇所を選んでみてください。

もし、A安定だった方は独学であっても勉強方法はおおむね正しいといえるので、あとは独学の欠点であるアウトプットを補強すればいいでしょう。

 

 

簿記論の難易度まとめ

以上、簿記論の難易度について説明をしましたがいかがだったでしょうか?

難易度としては10段階で5ではあったものの、合格に持っていくのはかなり大変な試験ともいえます。

受からない理由についても述べてみましたが、受験経験者の方はどれに該当しますか?
また、これから受験する方は「受からない理由」についても参考にしてみてください。

 

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