法律関係

【弁理士】LEC合格体験記・・合格までの詳しい勉強方法が分かる!

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①弁理士試験の合格体験記が読みたい

②LEC受験生は合格するためにはどのように勉強をしたのか?

③合格者が思うLECの良い所ってなに?悪い所はあるの?

④ズバリ合格した理由は何なのか?

このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。

下記の弁理士合格体験記は合格者に書いていただき修正をしていません。

上記に質問にある②につきましては詳しい合格体験が書かれてありますので、これから弁理士を目指す方だけでなく、現在弁理士受験に向けて学習中の方も下記の体験記を読むときっと役に立つことがあると思いますのでじっくり読んでみてください。

 

 

弁理士試験 合格体験記

後日運営者がコメント、太字、赤色、マーカー、囲み等を入れる予定となっていますが、記事の修正は一切致しません。
また、現在は全く素の状態で画像等も一切ありません。

それでは弁理士試験合格体験記をどうぞ。

 

 

1.LEC、コース名:

 弁理士試験の入門講座(佐藤卓也講師;30万円程度だったと思います。LECのホームページを見ると、受験者数が当時よりも減少している関係なのか、今はもっと高額になっているみたいです。)+Lゼミ(論文式試験対策;8万円程度だったと思います。)

 

 

2.LECを選んだ理由:

 学生時代に一度、弁理士試験の短答式試験の問題集を買って解いてみたことがありました。2~3ページしか開きませんでしたが、何が書かれているのか、これ解けるようになるのか!?って絶望しました。

しかし、弁理士になれば、食いっぱぐれることはないと思ったこと、簡単だとやりがいもないし、だからこそ、なんだかんだで泣く子も黙る国家資格だろ!!って思いました。しかしそうはいっても、理系最高峰の国家資格。

また、法律のことも全く何もわからない状況でした。それにも関わらず、サクッと合格するぞ!っていう情熱だけはやたら高い状況です。そのため、独学は考えられず、予備校に通うことに決めました。

弁理士試験対策用の予備校を調べてみた結果、LECは一番合格実績が高いことを知りました。当時は地方に住んでいたのですが、池袋で資格ガイダンスがあると知り、池袋まで行きました。そのガイダンスで佐藤講師が、「しっかりやれば必ず合格させる。」とおっしゃっていました。佐藤講師の評判が良かったことも事前に調べて知っており、その言葉を聞いたことが決め手となり、LECで勉強することを決めました。

 

 

3.合格までの月別等の流れ・勉強法等:

 まず、入門講座は通学と通信での受講が選択できたのですが、私は東京で働いていたこと、自宅から池袋までそんなに遠くなかったことから、通学を選択しました。

なお、入門講座は、一週間の内に2~3回、講義を受講することになります。一回の講義の時間は10分の休憩時間を含めて3時間でした。

また、講座開講までに、条文集を購入しました。条文集はどれも同じだろうと思うかもしれませんが、それぞれ紙の質、色合い、厚み、条文の配置等、結構違いがあります。私は、最初は有斐閣の条文集を使用していましたが、何となくしっくりこなくて、発明協会の条文集に変えました。四法対照条文も買おうかと迷いましたが、書店で手に取ってみて、自分には合わないなと思い、結局購入することはありませんでした。

「弁理士試験は、条文に始まり条文に終わる」という格言?も聞いたことがありますが、これは案外正しいと思っているので、自分に合った条文集はこだわっていいアイテムの一つです。なお、私は大学院をでているため、申請して選択科目は免除でした。

 

4月~6月

 4月~6月は、ひたすら入門講座を受講しました。間違った理解や変な勘違いをしたまま勉強を進めてしまうと、それを直すために無駄な時間がかかってしまうとの考えから、予習は一切しませんでした。佐藤講師からも、予習は必要ないと言われていました。その代わりに、復習はしっかりやりました。

まず、講義中は本当に集中して講師がおっしゃったキーワードや考え方をメモするとともに、テキストやレジュメで条文や審査基準の番号が出てきたら条文集や審査基準で必ずその条文を引くことを早い段階で癖付けました。

最初はノートも別に用意して使っていましたが、情報が一元化できないので効率が悪いと気が付き、テキストや条文にメモするようになりました。また、講義の合間にある10分の休憩時間は、しっかり休むことに注力しました。一回の講義時間は3時間ではあるものの、佐藤講師は必ず講義時間を延長する方だったので、この10分でしっかり休むことが重要でした。帰宅は23時を過ぎることが多かったのですが、それでも寝るまでに必ずその日の復習を行いました。

復習の方法は、講義で扱われたテキストやレジュメの対応個所を読み進めるとともに、条文や審査基準の番号が出てきたら必ず引いていました。

ここでのポイントは、「もうわかっているよ」って思っていても、必ず条文や審査基準を引くことです。こうしていると、どんどん条文集や審査基準が剥げて汚れていくのですが、それが視覚的にも「これだけやってるんだ」っていう自信に変わります。私の場合は、6月になる頃には、条文集や審査基準は相当ボロボロになっていました。また、数日以内に再度同じ個所を、同様に復習して、知識の定着を図りました。

また、いわゆる「損切り」も必要だと思います。4~5月頃くらいまで、私は通学で講義を受けていましたが、講義時間の延長を含めて3時間超の講義、講義中に寝落ちすることもあったこと、移動時間等がきつくて、通信に切り替えました。通学で申し込んでいれば、通信も付いてきたので、追加の費用はゼロでした。

この選択は学習に非常に効果があり、通信では講義速度を調節することができたので、自分に合った速度で受講することができました。また、講師の話を聞き逃しても巻き戻しも自由自在、何度でも繰り返して学習可能、通学受講時の周りの雑音も関係ない、トイレに行きたくなっても休憩時間も自由等、メリットだらけでした。

また、周りはみんな、私よりも年配の方々ばかりであるということにすぐ気づいていて、家族もいる方々ばかりで、ましてや仕事終わりに勉強をしに来るなんて正直すごいなって思うと同時に、結構気後れしていました。その気後れすることもなくなりました。講義を聞くことが目的ではなく、あくまでも試験に合格することが目的であるため、思い切って割り切ることも必要だと思います。まじめな人ほど腹をくくった決断をしてみましょう。

なお、佐藤講師からは、早めに短答式試験の過去問を手に入れて、解かなくてもいいから眺めてみるようにと指示がありました。私は、既に学生時代に短答式試験の過去問にあたって絶望していたので、最新の過去問は手に入れたものの、この段階では、まだ解いたりはしませんでした。

 

7月~9月

 7月~9月は、6月までに主要4科目(特許法、実用新案法、意匠法、商標法)の復習も複数回行った状況でした。この頃から、これら科目の短答式試験の過去問題集を解きだしました。

短答式試験の過去問は、LECのものを使用していました。LECの受講生は、若干安く購入できたので助かりました。問題集は単元別(例えば、「出願」や「審判」等)で構成されていたので、解きたい過去問をピンポイントで解くことができました。

短答式試験の過去問題を解くポイントは、問題文のどこを根拠にしてその肢の正誤を判断したのかをマークしておくことです。この時期になると、主要4科目についてはある程度知識も付いており、問題文を読みつつ、頭にある条文や審査基準と照らし合わせて、正誤の根拠になると思う問題文の箇所を鉛筆で〇を付けるか、下線を引いていました。その後解答を確認し、解説文もきちんと目を通し、条文や審査基準が根拠になっていれば、必ず引いて確認していました。

また、この頃から不正競争防止法、著作権法、条約の講義も始まりました。これらの科目は、一科目ごとに講義が終了した段階で、短答式試験の過去問題集を解きました。また、これら科目は、テキストも主要4科目と比べて圧倒的に薄くて、助かりました。裏を返せば、合格のためにはその程度の量を学習すれば必要十分だということです。実際、これら科目については、私は入門講座のテキスト、条文集、短答式試験の過去問題集しか使うことはありませんでした。

 

10~12月

 10~12月は、全科目の復習を何度も行いました。このあたりから、細かい条文も拾えるように、復習の際に条文集をより丁寧に精読するようにしました。ただ、この時に短答式試験の勉強が楽しくなってきてしまい、意識が何となく、最終合格というよりは短答式試験に合格することに向いて行ってしまったことが、後に響いてしまったように思います。受験生の方は、最終合格を目的にしていることを、決して忘れないようにしましょう!

また、10月からは短答式試験対策の講座も始まっていたみたいでしたが、私はそれに気づかなかったので、一人で勉強をしていました。通信でも講義を受講してはいません。

 1月は、年明けから熱を出してしまい、一週間ほど全く勉強していませんでした。勉強時間ゼロです。熱が下がってからは、今までと同じように勉強を進めていました。

 

2~4月

 2~4月は、何度も何度も、条文やテキスト、レジュメ、審査基準を読み返していました。

 

5月

 5月は、いよいよ短答式試験本番ですが、特にやることは変わりません。本試験の一週間前までは今までと同じように過去問題を解いて、復習をしていました。過去問集は、結局6周くらい何度も解きなおしました。

本試験まで一週間になると、単元毎の過去問ではなく、年ごとの過去問集を買ってきて、本試験と同じ時間をかけて解きました。この時には得点も意識しました。各年、55点/60点(満点)くらいとれていたので、本番も大丈夫だろうなと感じていました。

 5月は、短答式試験の本試験がありました。これだけやってきたんだから受かるだろうと思っており、変に緊張もしませんでした。結果は50点/60点(満点)程度で、クリアしていました。

 

6月

 6月は、短答式試験が無事終わったことにより、気が抜けていました。本当に失敗しました。一応勉強はするものの、全く頭に入っていきませんでした。受験生の方は、本当に気を抜かないように気を付けてください!勉強は、過去問をパラパラ眺める程度していました。講師からは、「絶対に判例は出ないから、勉強しなくていい」と言われていましたが…。

 

7月

 7月は、論文式試験の本番でした。問題文を見て感じたことは、普通に対策していれば受かるレベルの問題だということでした。私は、気が抜けてしまい普通の対策ができていなかったので、初年度はここで落ちました。また、がっつり判例を問われており、怒りがこみ上げてきたことを覚えています。

 

8~9月

 8~9月は、いったん勉強から離れ、仕事に集中しました。

 

10~12月

 10~12月は、Lゼミを受講しました。講師からの非常に厳しい指導の下、普通に問題が解けるようになっていきました。

論文式試験対策で特に気を付けたことは、青本を引くことと判例の学習です。論文式試験は、何故その結論が導き出せるのか、理由とともに書かないと、根拠がなく自説を述べていることと同義になってしまうため、大変変な記述になってしまいます。

その理由となる部分を青本で確認して勉強します。判例を扱った問題は、ほぼ毎年必ず出題されています。今後も出題され続けると思います。私は講師から「均等論判例を書けないやつは弁理士になる資格がない」と言われたことを良く覚えています。

判例があるということは実務でも問題になったということなので、知っていなければいけません。事実、私は実務でも過去の判例を意識して、裁判になっても負けないように明細書を作成したりします。それほどまでに重要な学習になります。

ただ、判例は試験のためには最高裁のものだけでよく、知的財産関係の最高裁判例はそれほど多くないので、過去問で出てきたものを抑えておきましょう。また、新しく最高裁判例が出たときには、確認しておきましょう。BBS事件最高裁判決などは法的三段論法の学習にもよいと思うので、論理構成を身に付けるのにもいいかもしれません。

また、他に気を付けたことは、題意の把握と、全文書きです。題意の把握については、問題文の語尾にどのように記載されているのかから、大体わかります。「簡潔に説明せよ。」と記載されていれば、あっさり回答すればいいんだな、といった当たりが付きます。

全文書きについては、まず過去問を読んで、答案構成を行い、答案構成をしたものを答案例と照らし合わせて、条文を引いたりしつつ復習を行います。また、論文式試験の学習では、青本も引いて、より一層、知識の定着も図りました。その後、答案例を市販の解答用紙に写経していきます。この順番で学習することにより、知識が定着するだけではなく、実際の試験時間内で答案をまとめるための構成力、筆力が養われます。

実際に勉強してみるとわかりますが、論文式試験は、どの条文が聞かれているのかを把握→その条文を解答用紙に書く(規範定立)→条文の各文言を必要に応じて評価(判例などを用いて条文の文言を解釈)→問題文の各文言を、評価を行った条文の各文言に当てはめてみる(あてはめ)→結論、の順番で書けば、受かります。いわゆる法的三段論法というものです。特にあてはめの部分に点数があるはずなので(勝負の決め手)、ここをめちゃくちゃ丁寧に記載しましょう。

 復習はやってみるとわかりますが、一問復習するのに、2~3時間くらいかかります。大変だと思いますが、めちゃくちゃ勉強になるので、ぜひ取り入れてみてください。

 また、論文式試験の解答用紙は、特許・実用新案、意匠、商標の各科目のいずれも、A3サイズのもの1枚であり、その両面に回答を記載していきます。人によっては、予め解答用紙の何行目くらいまでに問1を書く、とか決めているようですが、ナンセンスです。答案構成ができていれば、記載すべき分量は一定量に収束するように作問されているので、そのようなことに意識を使うくらいなら、判例の一つでも勉強しましょう。

 なお、論文式試験用の答練については、過去問や講義で配布された問題をやっていれば特に必要はないかなと思います。私の場合、過去問と講義で配布された問題ばかり解いており、全国答練も一応受けたりしましたが、大体4位~20位以内の順位をキープしていました。

 

1~7月

 1~7月は、基本的には10~12月までと同じことを繰り返しました。そして、合格。

 

8~9月

 8~9月は、また気が抜けてしまって、勉強しませんでした。仕事をしっかりしていました。

 

10~11月

 10~11月は、論文式試験の合格通知が書留で届いたときに、口述試験に向けて何も勉強していないことに気が付きました。すぐにLECで口述試験の過去問を購入し、やり始めました。口述試験本番まで一週間くらいしかなかったので、仕事終わってから毎日朝4時くらいまで必死にやりました。

具体的には、過去問集の問題と解答をほとんど暗記し、条文、審査基準、判例、青本を総動員して復習しました。ここまで来たらあともう少しなので、勉強のモチベーションはMAXでした。試験本番もほぼ完璧に答えることができてあっさりと終わり、試験室から退室していい時間になるまで、試験官の人と雑談していました。

 

 

主要4科目の学習ポイント

次に、主要4科目の学習ポイントを記載します。

 

<特許>

 一番力を入れて学習しなければならない科目だと思います。短答試験対策や論文試験対策については、上記の通りです。ただ、論文式試験で一番時間が足りなくなる科目だと思うので、答案構成を素早く済ませられるように、勉強しておきましょう。また、最も判例の重要度が高い科目だとも思うので、最高裁判例は徹底的に学習しておきましょう。進歩性については、実務でも審査基準を無視したり、わかってないんだなと思うことをする先生や審査官も正直(非常に)多く、実務的すぎるので、論文式試験では細かい点はまず出ないと思います。

 

<実用新案>

 とにかく、特許法との違いを意識して学習をしましょう。特に、実用新案技術評価のあたりは特有のものなので、試験で狙われやすいです。正直、条文も多くなく、短答式試験でのみ使用する科目だと思うので、入門講座で学習したら短答式試験の過去問にあたり、試験まで適宜復習をすれば問題ないと思います。

 

<意匠>

 審査基準も準備しましょう。短答試験対策や論文試験対策については、上記の通りです。論文式試験については過去問を見ればわかるのですが、問われる論点にはかなり傾向があるものの、利用・抵触関係などは理解がかなり難しいので、意識して学習しましょう。

 

<商標>

 審査基準も準備しましょう。短答試験対策や論文試験対策については、上記の通りです。審査基準はインターネット上からもダウンロードできますが、書店やネットで500円程度で買ってもいいです。商標法は、本質の理解が極めて重要です。商標の機能は出所表示機能、品質保持機能であることを強く意識して学習しましょう。また、フレッドペリー事件などの重要判例にも気を配りましょう。論文式試験については、商標法も問われる条文・論点にかなり傾向があります。条文だと4条1項10号や11号は必須です。

 

 

4.このコースの良かった点、悪かった点

(良かった点)

 まず、通学と通信の選択肢があることがよかったと思います。東京に住んでいる人であればそんなに考えることも無いのかもしれませんが、弁理士を目指す方はメーカー勤務の方も多いと思います。メーカーの研究施設等は地方にあることも多いので、通信講座の選択肢が用意されていることは非常に助かると思います。また、上述したように、通信講座にはメリットが多数あるので、むしろこっちがメインでもいいんじゃないかとさえ思うところです。

 また、入門講座といいつつも、内容としては、試験合格に必要な情報がほとんど網羅されていたと思います。入門講座、短答対策講座、論文対策講座(基礎)、短答・論文の各答練が全て含まれています。

また、聞いた話では、他の受験予備校のある講師も、LECの入門講座を受講するよう勧めていたという話です。

 

(悪かった点)

 判例学習が非常に薄いと感じました。特に、論文式試験では判例がほぼ毎年出題されているのにそこが薄いため、他の講座や裁判所のホームページ、ブログ等で学習しないといけなくなりました。また、判例の学習ではポイントを押さえないと試験にあまり関係ない所まで同じ労力を使って勉強することになってしまい、勉強が嫌になりかねないので、改善されればいいのにと思っていました。

 また、単純に講座がおよそ30万円するということも、なかなか手が出にくい点だと思います。分割での支払いもできましたが、それでも学生さんや、家庭を持っている社会人等にとっては、相当悩ましいと思います。

講座申し込み後にLECからテキスト等が送付されてくるのですが、その量がとにかく多いです。特に、短答式試験対策のテキストは本当に要るのか疑問でした。

良かった点の裏返しではありますが、試験合格に必要な情報がほとんど網羅されている反面、試験合格のために重要ポイントが薄まっています。例えば、特許法の進歩性の単元は実務的には極めて重要ですが、試験合格のためにはそこまで力を入れて学習する必要のない箇所です。それにも関わらず、かなり理解させようとしてきます。

 さらに、一回の講義が3時間超かかることも非常にきついと思いました。もっと細分化すれば、復習もしやすいとはいつも感じていました。

 

5.合格した要因(反省点があればその記載も)

 継続して勉強し続けたことと、とにかく基本を大事にして勉強したことです。講義を受講したら必ず当日又は翌日には復習をしました。一回復習して分かったつもりになっても、しばらく間隔を空けて復習してみると忘れていたり、最初の学習時に気が付かなかったことに気が付いたりすることがよくありました。復習のスパンが短くなると、やはり知識の定着も早く、確度も高くなっていることを実感しました。

また、法律の勉強をするために、テキストやレジュメを何度も何度も繰り返し読み返し、条文、青本、審査基準、判例を何度も繰り返し引いて学習をしました。

 反省点としては、初年度から判例をもっと学習しておけばよかったことです。前述のように、判例は過去問を含めて何度も何度も問われています。ちゃんと過去問で出題傾向を確認しておくべきだったと思います。

 

 

6.これから弁理士を目指す方にメッセージをお願いします。

 弁理士という資格は、とても権威ある資格です。初めて会った人に「弁理士です」と自己紹介すると、資格を知っている人はみんな例外なくすごい!と言ってくれます。それが単純に嬉しかったりします。

また、一生勉強は続くんだなと思うことも多いです。私は特許事務所を経験して、今は企業の知財部に勤務していますが、特許事務所では外国の代理人ともやり取りすることもあります。各国の特許制度や祝日もある程度頭に入れておかないと、期限徒過して取り返しがつかないことにもなりかねません。米国のAlice判決など、極めて実務に影響が大きい判決も理解することが必要です。

企業では、例えば、知財に疎い開発部門の方々から提案された発明の特許性が低い場合に、その理由をわかりやすく説明することや、自社の知財を守るために特許事務所の先生と対等以上に議論し、先生のプライドを傷つけることなく誤りを指摘できないといけません。特許事務所から納品された明細書の記載が、製造物責任法等の他の法律との関係で問題ないのか等も判断できないと自社に不利益になりかねません。

このような責任が重い仕事ではありますが、私の場合には給与も上がりましたし、開発部門の方々から頼られるようになりました。また、合格後、違ったものの見え方もできるようになりました。

例えば、弁理士試験の勉強では発明協会の条文集を使用していましたが、合格後に書店で有斐閣の条文集を見てみると、やたらと使いやすく感じて、かなり驚いたこともありました。実務では工業所有権法令集を使用するので受験用の条文集を使用することはありませんが、そんなちょっとした変化を楽しめたりもしますよ。

 私は決して順調に学習を進められたわけではありません。勉強を始めてから何度も辞めたいと思いました。本当に合格するのか、正直不安だらけでした。合格までは非常に苦しいかもしれませんが、手を広げずにコツコツと基本的なことを勉強すれば、短期合格可能な資格です。一緒に知財業界を盛り上げていきましょう!!

 

 

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