①30代で税理士試験に挑戦するのは遅いですか?
②35歳で税理士試験に合格した場合、就職ってどうなの??
このような疑問をお持ちの方にお答えします。
①30代で税理士試験に挑戦される方は36%となっているため、30代だからと遅いわけではないことが分かります。
②30代で税理士試験に合格される方は全年代で最も多い41%となっていますし、税理士合格者は重宝されることから35歳で就職ができないということはありません。
税理士と30代
税理士試験と30代と合格
合格できるのか?
冒頭で税理士試験を受ける30代の方は多いことや合格者も多いことが分かりました。
そこでここでは税理士試験に30代で合格を狙う場合について見ていきましょう。
税理士試験というと受験専念?それとも仕事をしながらの勉強?なのかということになりますが、多数の方は仕事をしながらの受験となっています。
30代で税理士試験を受けようと思っても仕事を辞めるわけにはいかずどうしようかな?と思っている人も、多くの人が仕事をしながら受験されていることが分かるとやってみようという気持ちになるのではないでしょうか。
学習時の簿記レベル
30代であっても税理士の勉強をしようと決めた場合、その決めたときの簿記の知識はどうだったのかという問題があります。
これは税理士の勉強を始めようという方の中で気にする方が少なからずいらっしゃいますのでここについても見ておきましょう。
簿記のレベルについては日商簿記2級が圧倒的に多く44%を占めていますが、20%近い人は簿記を勉強したことがないということにも注目です。
税理士というと日商簿記1級を受けてから税理士の勉強をはじめる人が多い印象があるかもしれませんが、実際はこのような結果になっています。
この数字は受験者の数字ではなく「合格者」の数字なのでより参考にすることができるのではないでしょうか。
日商1級合格者の割合は30%程度いらっしゃいますが、このうちの25%は高卒等に該当することになりますので、大卒等の方が日商1級に合格をしているのは全体の5%ということになります。
※高卒の場合は日商1級か全経上級に合格をしていないと受験資格が得られないため日商1級合格者が多くなっています。
30代であるあなたは大卒でしょうか?それとも高卒でしょうか?
この違いによって税理士を目指す場合は変わってきます。
大卒の方
大卒の方は簿記の知識がなくてもいきなり税理士の勉強にはいってかまいません。
これは合格者のアンケートでも明らかなように簿記初学者であっても合格することができるような学校のスケジュールは組まれているからです。
高卒の方
高卒の方は日商簿記1級か全経上級の資格に合格する必要があるためまずはこちらの突破がかぎとなります。
ここで気をつけておきたいのは簿記(日商簿記1級、全経上級)の出題範囲と税理士の出題範囲が異なっているので受験資格をとることを最優先させる計画を立てておくといいでしょう。
そこで最もおすすめなのが全経上級を取得して税理士を目指すというルートで、こちらは日商一級ほど難易度は高くないですし、勉強をしたぶん点数に反映されやすい特徴があります。
全経上級から税理士を目指す場合は別ページにて説明をしていますのでそちらを参考にしてください。
30代で税理士試験に挑戦
30代ということなので仕事をしながら税理士試験に挑戦する場合を想定してみましょ。
税理士は会計科目と税法科目の2種類があり、会計科目は主に計算、税法科目は暗記に大きく分けることができます。
また、税法科目によっては会計科目の知識が必要なことから会計科目から勉強をするのがいいでしょう。
そして、この場合は多くの方が勉強をする簿記論からはじめるのがよく、簿記論は日商簿記2級の発展系なので勉強をしやすいメリットがあります。
日商簿記1級合格者は簿記論合格に必要な知識を80%以上持っているので合格しやすくなります。
30代・社会人ということで基本的には簿記論の対策を行っていくことになりますが、できたら簿記論と平行して財務諸表論の勉強をしていくことをおすすめします。
これはなぜかというと簿記論はスピードを重視する科目であり、合格ラインにいても運が悪いと落ちてしまう可能性があるので、もう1科目の勉強をしておくといいでしょう。
税理士の勉強は他の資格試験と大きく異なっていて、このように2科目平行で行うと効率的に合格することができます。
例えばこのような感じです。
1年目:簿記論と財務諸表論を勉強
→結果 簿記論○、財務諸表論×
2年目:財務諸表論と消費税法を勉強
→結果 財務諸表論○、消費税法×
3年目:消費税法と消費税法を勉強
→結果 消費税法○、消費税法×
4年目:消費税法と相続税法を勉強
→結果 消費税法○、相続税法×
5年目:相続税法を勉強
→結果 相続税法○
30代だと上記のように5年で合格できるのが理想的です。
なぜ2科目の勉強をするのか不思議な方もいらっしゃるでしょう。
1年目 簿記論勉強→簿記論○
2年目 財務諸表論勉強→財務諸表論○
3年目 消費税法勉強→消費税法○
4年目 法人税法勉強→法人税法○
5年目 相続税法勉強→相続税法○
このように1科目に集中して勉強をするほうが絶対に効果的だし、時間を多く割けるのでは?と思うかもしれません。
しかし、税理士は正直1回で合格できるほど甘くない試験だということを認識したほうがいいでしょう。
また、1科目に専念をしたからといって本当に1科目にそれだけの時間を使うのか?という問題があります。
これは2科目の勉強だと毎日必死に勉強をすることになりますが、1科目だと2科目のときほど必死にならない可能性が高くなります。
そして、最も大事なのは1回受験をし翌年合格をしているので、1回目で受験できるレベルまで持って行く必要があるということです。
ここが重要です。
受験できるレベルに持っていて合格に一歩足りないと分かってようやく次の試験で合格が見えてくるものが税理士試験には多い印象があります。
効率よく勉強をすることで30代での合格も見えてきますし、開始時期が35歳以上の方であっても40代前半での合格が可能となります。
税理士と30代と就職
税理士の合格年代は30代が最も多いことから就職に困るということはまずありません。
また、税理士の就職状況については年々合格者が減少をしているという事実があるため税理士合格者を囲い込むような状況があるといわれています。
今は税理士合格者は希少な存在となっておりその価値は高いといっていいでしょう。
また、税理士は他の試験と違うところは科目合格制を取っている点にあります。
将来税理士として独立開業をしたい方は少なくないでしょうからいつ独立をしようかと考えていらっしゃるでしょう。
税理士は2年以上の実務経験を経て税理士となることができ、そうして独立開業をすることができます。
そのため独立開業をするためにはどこかで実務を積んでおく必要があります。
税理士5科目合格者に割と多いのは、3~4科目合格をしたら税理士法人・事務所や会計事務所に勤務をして実務を積んでおくということです。
3~4科目合格をしているということは税法科目で1~2科目もっているので条件の良いところに就職をすることができますし、科目手当てを出すところもあります。
特に消費税法や法人税法を持っていると優遇されるのでより好条件なところに就職をすることができます。
税理士登録をしている平均年齢は60歳といわれているので、そのような中30代の合格者というのは税理士の中では若手中の若手であるので30代だから就職が・・・
といったことは一切気にする必要がありません。
税理士と30代 まとめ
以上、税理士と30代について紹介しましたがいかがだったでしょうか?
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