全経上級

【全経上級の難易度と合格率は?】日商簿記1級よりおすすめ

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全経上級の難易度と合格率

①全経上級の難易度ってどのくらいなの?

②全経上級?日商簿記1級との違いはなに?合格率はどのくらいなの?

③税理士受験資格のためには日商1級に合格しないといけない

 

①全経上級と日商1級の難易度を比較すると、全経上級はかなり合格しやすい難易度といえます。

②合格率については、日商簿記1級は10%、全経上級は17%

③税理士受験資格は日商簿記1級だけでなく、全経上級に合格しても受験資格が与えられます。

 

簿記1級

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【簿記1級の難易度】勉強時間とスケジュール

 

日商簿記1級を勉強している多くの人は、将来的に税理士になりたい方が多いのではないでしょうか?

税理士受験資格が与えられるのは日商簿記1級合格だけでなく、全経上級に合格しても受験資格が与えられます。

また、全経上級は日商簿記1級に比べて合格しやすいので、税理士受験資格目的であるならば、日商1級よりは全経上級をおすすめします。

 

日商簿記と全経簿記

全経簿記は日商簿記と比べて知名度もかなり低く、知らない人も多いのではないでしょうか?

まずは下記の日商1級と全経上級の受験者数、合格者数、合格率をご覧ください。

 

日商1級と全経上級

 

日商1級の合格率

回数 西暦 日付 申込者数 受験者数 合格者数 合格率
143回 2016年 6/12 9,845 7,792 846 10.9%
144回 2016年 11/20 11,062 8,416 783 9.3%
146回 2017年 6/11 9,064 7,103 626 8.8%
147回 2017年 11/19 10,675 8,286 487 5.9%
149回 2018年 6/10 9,429 7,501 1,007 13.4%
150回 2018年 11/18 9.852 7,588 680 9.0%
152回 2019年 6/9 8,438 6,788 575 8.5%

 

日商簿記1級は年間1.5万人が受験、1,500人が合格(平均合格率は10%)
年2回あるので1回あたり7,500人が受験、750人が合格

 

全経上級の合格率

回数 西暦 日付 申込者数 受験者数 合格者数 合格率
183回 2016年 7/10 2,500 2,133 379 17.8%
185回 2017年 2/19 2,648 2,220 417 18.8%
187回 2017年 7/9 2,236 1,920 305 15.9%
189回 2018年 2/18 2,596 2,210 335 15.2%
191回 2018年 7/8 2,262 1,935 321 16.6%
193回 2019年 2/17 2,562 2,171 351 16.2%

 

全経上級は年間4,000人が受験、700人が合格(平均合格率は17%)
年2回あるので1回あたり2,000人が受験、350人が合格

 

全経上級の合格率と難易度の考察

上記合格率はあくまで参考程度に見ていただければと思います。

やることをしっかりやれば、全経上級の難易度は上記の合格率以上に合格しやすい試験です。

 

全経上級が合格率以上に合格しやすい理由とは?

一言でいえば、
全経上級対策をあまりしないで受験する人が多いので、合格率以上に合格しやすいのです。

多くの人は全経上級対策よりは日商簿記1級対策を中心に勉強をする人が多く、また、全経上級は日商簿記1級のついでに受ける人が多いです。

そのため準備不足で落ちる人が多いので、狙い目ともいえます。

 

 

それでは、次は就職・転職時においての両者の違いを見てみましょう。

 

就職・転職時:日商1級と全経上級の違い

全経上級は日商1級と比べると受験者数が明らかに違うことは上記データを見れば一目瞭然です。

また、その影響は就職・転職時においても影響します。

日商簿記試験を知っている人はいても、全経簿記試験を知らない採用担当者は多いです。

 

一般企業の面接では日商1級は効果があっても、全経上級は効果がない場合も多いです。

全経上級と日商1級は同じ能力があるということは税理士事務所等なら知っているので、そういった所に応募をする場合はそれほど問題とはならないでしょう。

しかし、税理士事務所等は日商1級を持っていても重要視しないところは結構あり、評価をするのは税理士の簿記論、財務諸表論といった科目合格を条件としているところが少なくありません。

ただ、評価する事務所もあるので応募してみるのもいいでしょう。

 

 

全経上級をおすすめする理由

税理士受験資格のためなら、日商1級より全経上級受験をおすすめすることは前述の通りです。

 

日商1級はボーダーに近い実力がついても合格できないことが多いので、難易度は高く感じる場合もあるでしょう。

知らない問題、難しい問題が出題されることがあり、最悪4つのうちどれかが足きりになってしまう事もあります。

また、全経上級よりも明らかに問題が難しいため、ある程度演習をして鍛えておく必要があります。

 

さらに、日商1級の連結の問題は全経の難易度とはまるで違い、
全経の連結のレベルがAとするなら、日商はB~Cランクといえます。

そのため連結の問題においても、日商1級は全経よりも時間を割く必要があります。

 

日商1級が難しいもう1つの理由

日商1級が難しい理由として原価計算の難易度があげられます。

原価計算も大きな山となるためこちらの精度も上げる必要があります。
この原価計算の難易度の影響で、簿記論より日商1級の方が難しいのでは?ということも言われる事もあります。

簿記論は日商1級よりも簡単だという方もいらっしゃいますが、相当の演習が必要であるので単純に比較することは難しいかもしれません。

 

 

全経上級の難易度をもう少し

全経の場合、連結は簡単な問題が多く、工業簿記・原価計算も日商1級よりも点数は取りやすくなっています。

ただし、この条件は当然他の受験生も同じなので、計算力が高い人は別として、そうでない人は理論問題で大きく差がつくのが全経上級の特徴です。

 

全経上級が合格するかどうかは理論問題にかかってると言ってもいいでしょう。

 

理論問題は○×だけでなく、記述する箇所も多いので何も書けないと差がかなり開いてしまう傾向にあります。

逆に理論問題である程度コンスタントに得点できる人は全経上級の得点も安定しますし、合格可能性はかなり高くなります。

ここが日商1級と大きく違うところです。

 

全経上級 まとめ

理論問題でしっかり得点して合格を勝ち取りましょう。

また、理論問題の勉強は税理士受験の科目である財務諸表でも学習をするので全く無駄にはなりません。

全経上級は過去の問題も繰り返し出題されるのも特徴の1つなので、過去問をしっかり解くのがいいでしょう。

 

全経上級は日商1級よりも独学で合格しやすいですが、専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください

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