①税理士相続税法の勉強で独学合格できるおすすめのテキストを教えて
②理論対策におすすめの教材って何?
③おすすめの問題集や過去問も教えてほしい。
このような疑問をお持ちの方にお答えします。
①相続税法のテキストは市販されているものは少ないですが、「税理士法人必修シリーズ」が使いやすい上に市販で試験に対応しているテキストとなっています。
②理論対策は消費税法や法人税法同様にTACから出版されている「理論マスター」「理論ドクター」は合格するためなら絶対に購入すべきであり、この教材は専門学校に通っている多くの方が利用している教材になります。
③下記にて合格に必要な全ての教材(問題集や過去問も含む)を紹介しますので参考にしてください。
目次
税理士試験の「相続税法に独学」で挑戦
相続税法のボリュームを知る
相続税法を独学で勉強をする前に相続税がどのくらいのボリュームがあるのか知っている方も多いでしょう。
税理士試験の税法科目では「相続税」はボリューム的には多い部類に入ります。
税法科目をボリューム順に並べると・・
100 法人税法
70 所得税法
40 相続税法
30 消費税法
20 固定資産税法
20 国税徴収法
15 事業税
15 住民税
10 酒税法
このように並べることができます。
左の数字は最もボリュームの多い法人税法を100としたときのおおよそのボリュームになります。
相続税法 独学合格するために
相続税を選択している多くの方は・・
簿記論→財務諸表論→消費税法→法人税法→相続税法
このような順番で受験されている方もいらっしゃるでしょう。
そして、相続税法を選択するということは税理士試験最後の試験科目になるということです。
相続税法はボリューム的には多くなっていますが、相続税法の受験の選択は正しい場合が多いです。
というのも、上記で説明したように相続税法を受験する場合最後の科目となるということは、言い換えれば4つの試験を乗り越えてきた猛者の集まりであるともいえます。
他の税法科目を選択するとボリューム的には少ないため、かなりハイレベルな戦いになることが予想されますし、実際に1問のミスで不合格になってしまうことは少なくありません。
ボリュームが少ないということは合格しやすい、勉強しやすいではなく、かなり完成度を高めたミスの許されない戦いになるということになります。
他の受験生はこれまで4つ合格していることが多いので、自分なりの勉強方法も確立できていることや、さらには最後の科目ということで仕事をしている人ならば会社を辞めて勉強に専念する方もいらっしゃいます。
また、最後の試験ということでモチベーションはあがりやすくなるため、より一層厳しい試験になることが分かります。
しかし、それはあなたも同じでこれまで厳しい戦いを制してきたわけですので、後は気合の問題になるでしょう。
相続税の理論と計算対策
相続税は計算・理論に分ける事ができ計算50%、理論50%という出題内容となっています。
第一問(理論)、第二問(計算)で、第一問の理論問題は問1、問2といった構成になっています。
相続税の計算対策
ここ数年の計算問題は基本的な論点中心に構成されており、勉強したことがないような論点はほとんど出題されていません。
そのため基本的な論点はもらさず抑えておく必要がありますが、出題方法としては資料の与え方が独特なので柔軟に対応することができるようにしておく必要があります。
普段の勉強では同じ問題を繰り返す必要もありますが、独学で学習をする方は専門学校等の模試を積極的に利用しておくといいでしょう。
独学でおすすめのテキスト等はTAC中心になりますので、模試はTACだけではなく大原等は必ず利用するようにしましょう。
他校の模試は出題方法が異なることから、初めて見ると若干戸惑ってしまいますが、それをいかに対応することができるかは本試験対策をしていることにもつながります。
相続税の理論対策
理論問題はここ数年解答で困るような出題はなく規定中心の素直な出題になっていますが「2問とも応用理論」となっています。
相続税法の合否を決めるのは計算ではなく理論であることはこれまでの税法受験生ならば予想がつくでしょう。
そのために理論の暗記は絶対となり、その中でも重要度の高いAランクのものについては「精度の高い暗記」をしておくようにしましょう。
精度が下がると他の受験生と差をつけられてしまい、それが合否に大きく影響を与えることになります。
この差は計算では取り返すことができないと思っておいたほうがいいでしょう。
計算理論はどの程度得点すればいいの?
計算より理論が合格には必要となりますが、計算をおろそかにしていいわけではありません。
計算の得点
計算は基本的な問題で構成されているので合格するためには50点中最低で40点近い得点が必要であり、合格が確実視されるのは9割の45点程度が必要となります。
理論の得点
出題の内容・難易度によって必要な得点は違いますが、理論については最低7割程度の得点が必要になり、合格確実なのは計算同様9割近い得点が必要となります。
以上のことから・・
計算は基本的な問題を確実に正答すること
理論は(応用理論の)重要な論点の精度の高い暗記をすること
計算理論ともに模試を積極的に利用すること
このようにまとめることができます。
つまり、独学でテキストを選ぶ場合はこの3つを考えながら選ぶようにするといいでしょう。
相続税法のテキスト
8月の試験が終わったばかりで2020年度対策のテキスト・問題集・過去問は現在発売されていないものが多くなっていますが、順次発売されることになります。
相続税法・・独学におすすめのテキスト
税理士試験教科書・問題集 相続税法Ⅰ基礎導入編 2,750円
相続税法の入門書的な位置づけとなりますが、ここで基本的なことを理解することができます。
また、テキスト・問題集の一体型となっていることから、テキストを読むだけで終わらず問題を解くことで理解が進むようになっています。
解説自体も分かりやすい上に図・表が豊富にあるので視覚的に理解できるのも◎
税理士試験教科書 相続税法Ⅱ基礎完成編 3,000円
1の入門テキストとこのⅡの基礎テキストを使用することで相続税法で最低限必要な知識を学ぶことができます。
※Ⅱについては問題集は別となっています。
税理士試験教科書 相続税法Ⅲ応用編 3,520円
※2021年8月試験対応の最新版
相続税法で応用的な知識を身に付けることが出来る唯一の市販テキストといってもいいかもしれません。
基礎レベルの書籍同様に応用レベルになっても図や表があるので理解しやすい特徴があります。
税理士試験問題集 相続税法Ⅱ基礎完成編 2,640円
※2021年8月試験対応の最新版
Ⅱのテキストに対応した問題集となっているため、Ⅱのテキストを利用した場合は効果を高めるためにも問題集と併用して使用するようにしましょう。
税理士試験問題集 相続税法Ⅲ応用編 2,640円
※2021年8月試験対応の最新版
教科書Ⅲに準拠した問題集になりますのでこちらも併せて利用しておくといいでしょう。
特に応用レベルの問題を解くレベルになったら時間も意識して取り組むとより効果的です。
ネットスクールの問題集には「標準時間」といったものが記載されているので、時間内に正答できたのかどうか必ず確認をしておきましょう。
税理士試験 理論集相続税法
※2021年8月試験対応の最新版
税理士試験合格に必要な知識を身に付けることができる理論テキストになります。
相続税の攻略は過去問にありますが、この教材で過去の問題に触れて確実に抑えておくようにしましょう。
相続税は他の科目以上に確実な記憶力が試される試験となり、そのためには早い段階から暗記をしておくことが必要になってきます。
しかし、例えば1つの項目についてすべてを暗記するのは無駄があったり忘れてしまいます。
そこで、この教材を使って重要度の高いものや優先的に暗記すべきものを暗記していきます。
項目別に重要度が3段階に表示され、さらにその中でどれを優先的に覚えるのか明記してあるので非常に勉強しやすくなっています。
以上、ネットスクールの6つテキスト等を紹介しましたが、ネットスクールのサイトで会員(無料)登録して購入すると10%引き、セットだと15%引きで購入する事ができます。
下記画像は法人税法を例にした場合になります。
一般価格16,524円→会員特別価格14,045円
注意
ネットスクールのサイトから買えばいいわけではなく、
会員登録することで「会員特別価格」という価格表示がされるようになり会員価格で購入する事ができます。
ネットスクールのサイトはこちら
⇒ネットスクール
相続税法・・独学におすすめの理論対策テキスト
税理士 38 相続税法 理論マスター 1,760円
※2021年8月試験対応の最新版
理論対策(基礎)には欠かせない絶対に必要な1冊
税理士 39 相続税法 理論ドクター 2,750円
※2021年8月試験対応の最新版
理論対策(応用)には欠かせない絶対に必要な1冊
⇒理論マスター、理論ドクターは独学者のみならず、学校利用者も使用している合格に必要な2冊となります。
相続税法・・独学におすすめの問題集
税理士 19 相続税法 個別計算問題集 3,300円
※2021年8月試験対応の最新版
個別計算についてはネットスクールの必修問題集をこなしていれば必要ないでしょうし、あれもこれもと教材に手を出さないほうが得策でしょう。
ただ、この基礎問題集の解答解説を見て理解することができるのであれば、ネットスクールの教材は利用せずこちらの問題集を確実に抑えておきましょう。
税理士 21 相続税法 総合計算問題集 基礎編 3,300円
※2021年8月試験対応の最新版
独学合格に必要な1冊
税理士 22 相続税法 総合計算問題集 応用編 3,850円
※2021年8月試験対応の最新版
相続税法の場合は基本的な問題をいかに確実に正答できるかがポイントになり、また理論は応用理論で重要度の高いものは精度を高くして暗記をする必要があります。
そのため余力が相当ある人以外は使用する必要のない教材となります。
相続税法・・独学におすすめの過去問その他
税理士 23 相続税法 過去問題集 3,850円
※2021年8月試験対応の最新版
独学合格に絶対に必要な1冊
過去5年分の問題が掲載されており、合格するためには過去問の徹底攻略は必須です。
ラストスパート模試 相続税法 3,520円
上記は2020年8月試験対応、2021年8月試験対応は2021年6月頃発売されるかと思います。
模試は3回分
総仕上げ
大原の全国模試
上記3回分の模試だけでなく、大手専門学校の模試を利用することであなたの位置を確認することができます。
そのため合格するためには常に上位に入れるように努力をする必要があります。
また、みんなができている論点の箇所であるのにあなたが得点できていないのであれば早急に対策をすることで合格に一歩近づくことができるでしょう。
相続税で合格するためには基本論点で1つでも苦手な箇所があるとたちまち不合格になってしまうので注意をしましょう。
その上で試験まで合格に足りないものを補う必要があることから、模試は合格には欠かせません。
模試は他の学校も実施していますが、受験者数・合格者数が多い大原の全国模試がおすすめです。
相続税法テキスト まとめ
以上、相続税法に独学合格におすすめのテキストを紹介しましたがいかがだったでしょうか?
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・消費税法の勉強におすすめのテキスト
⇒【消費税法】独学におすすめのテキスト
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⇒【法人税法】独学におすすめのテキスト
・所得税法の勉強におすすめのテキスト
⇒【税理士 所得税法】独学におすすめのテキスト
・国税徴収法の勉強におすすめのテキスト
⇒【税理士 国税徴収法】独学におすすめのテキスト
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おすすめの講座
・相続税おすすめの講座
⇒ 相続税法講座
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