①税理士消費税法に独学で合格したいけど、おすすめのテキストはありますか?
②テキストだけでなく合格に必要な教材を教えて。
このような疑問をお持ちの方にお答えします。
①税理士消費税法は市販されているテキストは多くないものの、「みんなが欲しかった消費税法」は初学者であっても分かりやすいのでおすすめです。
理論対策としてはTACから出版されている「理論マスター」「理論ドクター」は合格者のほとんどの方が利用しているので、この2冊は必ず利用しましょう。
②テキストの講評も含めて問題集や過去問は下記にて紹介します。
税理士試験の「消費税法に独学」で挑戦
消費税法に独学で合格
消費税法を受験される方は簿記論、財務諸表論に合格している方が多く、もしかするとあなたもそうなのかもしれませんがいかがでしょうか?
また、税理士の勉強で消費税法の勉強が初めてという方もいらっしゃるでしょう。
消費税法は簿記論・財務諸表論を勉強した後に学習をすると効率がいいので、まだの方はできれば簿記論・財務諸表を先に勉強することをおすすめします。
税理士試験を勉強される中には、簿記論と財務諸表論は独学だったけど、それ以降の科目は専門学校を利用したという方は多くいらっしゃいます。
つまり、消費税法や法人税法等の科目についてはほとんどの方が専門学校を利用している事になります。
しかし、市販されているものを確実にこなすことができれば、十分合格圏内に入る事ができますのでそれほど心配する必要もないでしょう。
消費税法といった敵を知ることでテキストや問題集の選び方も参考になると思いますので、「消費税法の難しさ」を考えてみましょう。
消費税法の難しさを理解する事
簿記論、財務諸表論は『会計科目』と呼ばれ、それ以外の消費税法や法人税法、相続税法などの科目は『税法科目』と呼ばれていることはご存知でしょう。
専門学校を利用していると、会計科目から税法科目の違いを講師が説明をしてくれるので問題はありませんが、独学の場合は少し注意が必要です。
会計科目と同じような感覚で税法科目の勉強をすると合格する事は難しく、気付いたらあと1年勉強をすることになるかもしれません。
答練・模試を受けていないと、自分の位置を知る事ができないので独学の場合はなおさら注意が必要になります。
会計科目と税法科目の大きな違いはズバリ暗記です。
税理士試験の本当の難しさを知るのは税法科目から
税理士の本当の難しさはこの税法科目にあり、会計科目の2科目はストレートで合格をしたけど、税法科目で何年も合格できずに・・、または税理士試験を撤退したという方は少なくありません。
消費税法の難しさにもう1つ理由があります。
税理士試験はある一定の基準点以上を取ったら合格ではなく、上位○%のものが合格する試験となっています。
消費税法は簿記論、財務諸表論といった試験をくぐりぬけたいわゆる一定レベル以上の受験者層からなっており、合格率だけでは分からない難しさがあります。
消費税法の難しさなどが少しはイメージできたでしょうか。
消費税法のテキスト
それでは消費税法のテキストでおすすめのものを紹介しますので参考にしてみてください。
消費税法・・独学におすすめのテキスト
みんなが欲しかった! 税理士 消費税法シリーズ
※2021年8月試験対応の最新版
みんなが欲しかった! 税理士 消費税法の教科書&問題集 (1) 取引分類・課税標準編 3,080円
みんなが欲しかった! 税理士 消費税法の教科書&問題集 (2) 仕入税額控除編 3,740円
みんなが欲しかった! 税理士 消費税法の教科書&問題集 (3) 納税義務・その他論点編 3,740円
消費税法のテキストは全部で3冊あります。
ページ数はそれぞれ372ページ、560ページ、540ページ
圧倒的な分かりやすさ!
消費税法は独学でも合格できる理由の1つはこのテキストがあるからといっていいでしょう。
税法科目は難しくかなりとっつきにくいのですが、この「みんなが欲しかった~」はそういったたものを一切感じさせない特徴があります。
文章の読みやすさに加えて随時イラストがあるので思った以上にスラスラと読み進める事ができ、例題も割りと平易なので理解しやすいでしょう。
また、その例題の解説は平易なので解説は省いても問題ない方もいらっしゃるかもしれませんが、初学者でも分かりやすいように丁寧に書かれてあるので、このテキストを使って分からない箇所はないのでないかと思うほどです。
親切なテキスト作り!
計算過程が分からない、なぜこの式が出てきて、この数字があるのか・・。
そういったテキストは消費税法に限らず多いのが現状です。
しかし、このテキストは計算過程自体も丁寧に解説をしてくれているので、そういった事が苦手な方でも十分に理解する事ができます。
計算過程が親切な理由
簿記論や財務諸表論は答えが合っていれば○になりますが、消費税法は計算の答えだけではなく、途中の「計算過程」も書かなければなりません。
自分だけの方法で答えがあっていればいいのではなく、一定のルールに従った計算過程があるのでそれを覚えなければなりません。
といっても、ワンパターンなので何度も繰り返すうちに覚えてしまうものです。
重要性がよく分かる構成!
時折あるふきだしのワンポイントのアドバイスも何気ないように見えますが、実はすごく大事なことを言っています。
専門学校で講師が「ここは~」と説明をしてくれるような箇所を、このテキストで一部再現してるといってもいいかもしれません。
アウトプットで理解度アップ!
テキストはインプットのみでアウトプットが不足してしまう欠点がありますが、このテキストは問題集編で問題も扱っているのでアウトプットによる理解の確認ができるのは便利です。
市販の問題集では入門レベルのアウトプットはないので、このテキストで入門レベルのアウトプットができるようにしておくと、この次に問題集に入った際スムーズに移ることができます。
消費税法独学合格を狙う方は絶対に持っておきたい1冊です。
消費税法・・独学におすすめの理論対策テキスト
税理士 41 消費税法 理論マスター 1,760円
※2021年8月試験対応の最新版
独学合格に絶対に必要な1冊
消費税の理論は2題構成で、1題は個別理論となりこのテキストを使って個別理論を仕上げていきます。
全部で45テーマあり、それぞれのテーマにはA~Cのランクがふってあり、さらにテーマ内でも重要度が◎○の記載があるので強弱を付けて勉強する事ができます。
税理士 42 消費税法 理論ドクター 2,750円
※2021年8月試験対応の最新版
独学合格に絶対に必要な1冊
消費税の理論は2題構成で、もう1題は応用理論(事例)となりこのテキストを使って応用理論を仕上げていきます。
個別理論は多くの人が書け、勝負はこの応用理論がどのくらい書けるかになります。
テキストの構成は問題形式となっており、ここに掲載してあるものがどれだけ自分のものにすることができるかが1つの鍵を握っています。
理論マスター・理論ドクターともに、このテキストを見れば全て分かるように情報を集約し、理論対策はこの2冊を試験まで使い込んでいきます。
消費税法・・独学におすすめの問題集
税理士 25 消費税法 個別計算問題集 3,300円
※2021年8月試験対応の最新版
この問題集が出版されるまで時間がある方はテキストをしっかり仕上げとくといいでしょう。
独学合格に必要な1冊
90問ある問題のうち重要度が低いC問題は別として、それ以外は完璧に解けるようにしておきましょう。
個別が出来ていない状態で総合問題を解いても効率が悪くなりますので、まずは個別問題をしっかり抑えましょう。
一度出来る状態になったら、総合問題に入りますが、総合問題ばかり解いているとテクニック的なことはうまくなりますが、個別問題が解けなくなっていくので時々個別問題集は解くようにしましょう。
税理士 26 消費税法 総合計算問題集 基礎編 2,750円
※2021年8月試験対応の最新版
独学合格に必要な1冊
消費税法は問題が多いため時間内に全てを解き終える事は不可能です。
そのため解ける問題を1問でも多く拾ってどのくらい解けるかが合否を握っており、総合問題形式で時間の感覚と解ける問題を見つける目(感覚)を養う事が重要です。
総合基礎編は制限時間40分~65分の問題が10問掲載されており、重要度はABの2つありますが、時間がない方は別としてABどちらも完璧に仕上げておきたいところです。
税理士 27 消費税法 総合計算問題集 応用編 2,970円
※2021年8月試験対応の最新版
制限時間50分~70分の問題が10問掲載してあります。
難易度もBとCがほとんどをしめていますので、基礎編が終わってない方は手を出さないほうがいいでしょう。
時間がある方は解いておきたい1冊になります。
このページでは独学で消費税法に合格するためのテキストを紹介していますが、唯一時間がある方向けの本です。
消費税法・・独学におすすめの過去問その他
税理士 28 消費税法 過去問題集 3,850円
※2021年8月試験対応の最新版
独学合格に絶対に必要な1冊
過去5年分の問題が掲載されており、合格するためには過去問は絶対にやっておかなければなりません。
税理士試験は8月ですので7月に過去問を解いてその実力の度合いをはかるのではなく、5月あたりからは過去問にも取り組んで「自分に不足しているもの」「合格に必要なもの」を見定める必要があります。
ラストスパート模試 消費税法 3,520円
上記は2020年が8月試験対応のものです。
2021年8月試験対応は2021年6月上旬に出版されるかと思います。
2021年8月に受験される方は間違えて購入しないように注意をしましょう。
予想問題集は市販ではほとんど販売されていませんが、ネットスクールの予想問題集は解説もいいので重宝します。
対象者
・受験経験者の方
・インプットが終わり実践的なアウトプットを多めにしたい方
・本試験レベルの問題を定期的に解いたおきたい方
このような方には利用価値があるといえるでしょう。
大原の全国模試
独学合格であっても税理士消費税法試験は上位13%が合格なので、自分の位置がどのあたりにあるのかを知る必要があります。
学校を利用していると答練があるので自分の位置を知る事ができますが、独学の場合はそういうわけにはいきません。また、自分の位置だけではなく、どの問題を解くべきなのかを知る事は試験までに調整をして、より合格に近い状態に仕上げておく必要があります。
そのためにも、中でも受験者数・合格者数が多い大原の全国模試の利用をおすすめします。
消費税法テキスト まとめ
以上、消費税法に独学合格におすすめのテキストを紹介しましたがいかがだったでしょうか?
理解するためにはテキストが大事ですが、分かりやすく書かれてあり消費税法独学合格を狙う方にはありがたい存在ともいえるテキストでした。
テキスト、理論対策、問題集など市販されている数自体は少ないですが、市販されているものはどれも優秀なものばかりでした。
そのため大原の模試は利用しておきたいもののそれ以外は全て独学で勉強をする事ができるでしょう。
おすすめの記事
・簿記論の勉強におすすめのテキスト
⇒【簿記論】独学におすすめのテキスト
・財務諸表論の勉強におすすめのテキスト
⇒【税理士 財務諸表論】独学で合格するためのテキストと過去問
・法人税法の勉強におすすめのテキスト
⇒【法人税法】独学におすすめのテキスト
・所得税法の勉強におすすめのテキスト
⇒【税理士 所得税法】独学におすすめのテキスト
・相続税法の勉強におすすめのテキスト
⇒【相続税法】独学におすすめのテキスト
・国税徴収法の勉強におすすめのテキスト
⇒【税理士 国税徴収法】独学におすすめのテキスト
専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
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・消費税おすすめの講座
⇒ 消費税法講座
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