司法書士

【司法書士】一発合格方法とは?

更新日:

 

①司法書士試験に一発で合格するためにはどうしたらいいの?

②一発合格する方法や知っておくべきことってある?

このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。

司法書士試験に一発で合格するためには司法書士試験をよく知り、戦略的かつ妥協を許さない勉強をすることが必要です。

戦略的な勉強として合格点の取り方とそのための対策を下記にして紹介していますので参考にしてください。

 

 

司法書士 一発合格方法

 

一発合格する方法・・戦略

司法書士試験に一発で合格するためには少しでも無駄なことをしていては合格することは難しくなります。

そのためには4つの基準点が設けられていることだけではなく、どの程度得点していくのかをある程度決めておくといいでしょう。

 

もちろん初めて勉強する場合はどの科目が得意になるのか?得点できるのか?といったことは分かりませんが、それでもいきあたりばったりの勉強では一発で合格することは厳しいでしょう。

どの科目でどの程度得点するのかを決めることで、常に得点のことを意識した勉強をすることができます。

少しでも苦手なものがあれば早急に対策を取る必要があるからです。

 

さて、それではどの程度得点をするのかを決める前にどの科目が何点あるのか知っておかなければなりません。

試験は全部で3種類あります。

1.午前に行われる多肢択一式

科目 問題数 点数
憲法 3問 9点
民法 20問 60点
刑法 3問 9点
商法 9問 27点
35問 105点

上記4科目で35問出題され、合格するためには35問中30問以上正解しなければなりません。

つまり、間違えていいのは5問ということになります。

基準点で考えると9問程度間違えてもいいのですが、午前の試験と午後の試験の総合点で基準点を超えるためには午前の試験の基準点を超えるだけではダメで、上記のとおりに35問中30問以上正解するような勉強方法を取らなければなりません。

 

基準点ベース取る問題数と合格ベースで取る問題数を比較してみましょう。

科目 問題数 基準点ベース 合格ベース
憲法・刑法 6問 4問 5問
民法 20問 15問 17問
商法 9問 7問 8問
35問 26問 30問
点数換算 105点 78点 90点

 

午前の試験では基準点の26問(78点)合格するために必要な30問(90点)だとかなり違うことが分かるでしょう。

合格するために必要な正答数は思った以上にかなり高いことが分かるでしょう。
このくらいの精度で正答しなければならないため、いきあたりばったりの勉強や学校のスケジュールに単に合わせるだけでは一発で合格することは難しくなります。

※学校は合格に必要な情報を提供してくれますが、それをどの程度吸収できるかは受講者次第になります。

 

法律の勉強経験のある人とそうでない人

試験対策として民法や商法の勉強をしたことがあるのであれば、どのような科目なのかを把握しており、どこが覚えにくくてどこがポイントなのかも抑えているので短い時間でも効率よく勉強することができます。

そうでないのであれば講義の後に一問一答などの問題を解くとき、「このくらいでいいかな?」といった勉強ではなく、重要な項目の問題については100%正答するくらいの勉強をしておかなければなりません。

 

社会人の場合

もし社会人で一発合格を狙うのであれば勉強がすすむにつれ勉強する科目が増えてくることで復習に追われたり、記述式対策やマイナー科目の勉強、答練の復習で手が回らなくなってしまいます。

 

このように一発で合格するためには最初からギアをあげて妥協しない勉強をする必要がありこれが1つの合格方法にもなります。

妥協をしてはいけないと言われてもどの程度の勉強なのか分からないと難しいですが、午前の試験では35問中30問正答する力が必要という目安があるのでそれを目指すようにするといいでしょう。

 

午前の試験では「35問中30問正答」する勉強をしなければならないため、
スタートから妥協しない勉強方法を確立しておくといいでしょう。

 

 

午後の試験は多肢択一式と記述式の2つがありますが、まずは午後の多肢択一式試験から見ていきましょう。

2.午後に行われる多肢択一式

科目 問題数 点数
不動産登記法 16問 48点
商業登記法 8問 24点
民事訴訟法 5問 15点
民事執行法 1問 3点
民事保全法 1問 3点
供託法 3問 9点
司法書士法 1問 3点
35問 105点

 

上記科目を不動産登記法と商業登記法とそれ以外の科目の3つに分けて、基準点で取るべき問題数と合格するために必要な問題数を比較してみましょう。

科目 問題数 基準点ベース 合格ベース
不動産登記法 16問 11問 13問
商業登記法 8問 6問 6問
その他科目 11問 7問 8問
35問 24問 27問
点数換算 105点 72点 87点

 

不動産登記法、商業登記法では8割近い得点率が必要となり、その他のマイナー科目はあまり力を入れないことになりますが、それでも7割近い得点率が必要となります。

ただ、登記法関係が得意でもう少し得点できるのであれば、マイナー科目に割く時間は減らしてもいいでしょう。

午後の択一式で午前の挽回をすることも不可能ではありません。

また、不動産登記法と商業登記法は午後のもう1つ試験では記述式の問題が出題されることから司法書士の合否を大きく分けるのはこの登記法科目(不動産登記法、商業登記法)であるといえます。

 

午後の試験を攻略

登記法関係の勉強に時間を割くことから午後の択一式試験ではもう少し得点することができるように感じるかもしれませんが、午後の試験では問題点があります。

それは午前と違って時間がないということです。

午前の試験は2時間で35問の問題を解くのに対して、午後の試験は3時間で35問の択一式にプラスして2つの記述式の問題が出題されるので、スピードアップをして問題を解く必要があります。

そのため時間配分を間違えてしまうと実力を出し切れずに不合格になってしまう方も少なくありません。

午後の試験を攻略することが一発合格の1つの関門となりますが、そのためには答練を本試験同様に”時間を意識した”解答をしておく必要があります。

いつも以上に真剣に答練を解いてどのような順番で解いていくのがベストなのか?また、記述式や択一式はどの程度の時間で解くのがいいのかを決めておく必要があります。

 

午後の試験対策としては35問中27問正答するだけではなく、時間配分の練習を徹底的に行う必要があります。

そのためには答練をフルに活用する。

 

 

午前の択一式、午後の択一式を紹介してきましたが、最後に午後の記述式を見てみましょう。

3.午後に行われる記述式

科目 問題数 点数
不動産登記法 1問 35点
商業登記法 1問 35点
2問 70点

 

記述式については基準点ベースと合格ベースに分ける必要はなく、記述式は基準点を超えることだけを考えるといいでしょう。

受験経験が長い受験生の傾向としては、記述式の基準点を超えることが出来ない方が多くなります。

基準点を超えること自体が難しいため基準点を超えることができれば合格に相当近いと思っていいでしょう。

 

※午前の択一式で合格ベースの点数+午後の択一式で合格ベースの点数
+午後の記述式で基準の点数⇒合格点

科目 問題数 点数 基準点
不動産登記法 1問 35点 18.5点
商業登記法 1問 35点 18.5点
2問 70点 37.0点

得点率としては53%となっています。

先ほども記載していますが、記述式対策は択一式の不動産登記法と商業登記法の対策にもなります。

一発で合格するためには登記法の攻略が最も重要となり、そのために冬季の勉強をする際に「どのような登記を書くべきなのか?」ということを常に意識しておくことが重要となります。

これは試験でも同様であり、どの登記を書くべきかといったポイントがずれてしまうと得点することが難しくなるからです。

ですので、普段の勉強においても理解・暗記も重要ですが、もう一歩踏み込んで、今はどんな登記を書いているのか?を考えて勉強をするといいでしょう。

本試験は様々な資料を題材とした総合問題となりますので、暗記中心の勉強だと合格点を取ることは難しくなります。

記述式で合格点を取るためには記述式問題と真剣に向き合い、解けなくてやめたくなることがありますが、それでも向き合い続けることで少しずつ解けるようになっていきます。

一発で合格した人

Aさん:「択一の問題を解くときもどんな登記を書けばいいのかを意識しながら解いていた」

Bさん:「試行錯誤しながら問題を解き、解説講義を聴き、解説を熟読することでバラバラだった知識が1つになった」

 

 

司法書士試験に一発で合格する方法 まとめ

以上、司法書士試験に一発で合格する方法を紹介をしましたがいかがだったでしょうか?

一発で合格するためには各科目でどの程度得点をすべきなのかを知り、相当高いレベルで正答する必要があることから妥協しない勉強が必要となることが分かりました。

午前の択一式、午後の択一式、午後の記述式で取るべき点数を知り、午後の試験は時間との戦いでもあるので答練等を使って時間を意識してどのように解くと自分の実力を反映することができるのかを体験し、自分で試してみるといいでしょう。

 

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