①司法書士は独学で合格することはできますか?
②市販でおすすめのテキストを教えてください。
このような疑問をお持ちの方にお答えします。
①司法書士は独学で合格することは0ではありませんが、市販の教材だけではなく自分の位置を知るためにも模試等は利用したほうがいいでしょう。
②下記にておすすめのテキストを紹介します。
目次
司法書士は独学か?
司法書士試験は11科目からなっている試験ですが、合格に大きく影響する科目は民法、商法、不動産登記法、商業登記法です。
この4科目をいかに抑えるかが合格のカギを握っているといっても過言ではありません。
これまで市販のテキストでは民法についてはいいものがありましたが、司法書士特有の科目である不動産登記法、商業登記法については専門学校の教材を使わないと効率が悪くなっていました。
ところが近年、この科目についても分かりやすいテキストがamazonで誰でも購入することができるようになっているので独学でも十分理解することが可能となりました。
そのため金額を抑えて合格したい方は独学の選択もありといえるでしょう。
これは独学の方が専門学校を利用するより有利という話ではなく、あくまで合格できるということなので、専門学校を利用したほうが理解も早く効率がいいです。
ですので、受講料が払える金銭的余裕があるのであれば、1年でも早く合格するためにも専門学校を利用するほうがいいでしょう。
司法書士 独学におすすめのテキスト
司法書士試験は難関資格なため合格するためにほとんどの方が学校を利用しています。
しかし、現在は市販されているもので素晴らしいテキストがあるのでそれを利用すると独学合格も無理ではないでしょう。
独学であってもテキストの量は結構あるので思った以上の金額になることは知っておいたほうがいいでしょう。
ただ、学校を利用すると通常40万円~50万円程度かかってしまうことを考えれば、独学はずいぶん安く済ませることができます。
それでは下記にて独学でも合格できるテキストを紹介しますので参考にしてください。
司法書士 独学合格におすすめのテキスト
ゼロからスタート! 海野禎子の司法書士1冊目の教科書 1,620円
224p
司法書士のテキストとしては売上No.1でLECの司法書士講師の海野講師が執筆されてます。
司法書士は11科目からなり合否に大きく影響を与えるのは先述のとおり民法、商法、不動産登記法、商業登記法の4科目です。
このテキストはその4科目について法律初学者であっても詰まることなく読めるようにやさしい言葉で書かれてあり、図や表、イラストをふんだんに使って見やすいフルカラーとなっています。
そのため司法書士を初めて学習される方、特に法律の勉強が初めての方におすすめの1冊です。
価格は1,620円と司法書士入門書としては手ごろな値段設定といえるでしょう。
法律の勉強がしたことがある方であっても合否に大きな影響を与える4科目を理解するのに、また、勉強法を学ぶことができるのでぜひとも購入しておきたいところです。
司法書士 山本浩司のautoma system (1) 民法(1) 2,420円
2021年試験対策用の最新版
上記画像は一部ですが、実際に必要なテキストは下記のとおりです。
1民法1 基本編・総則編
2民法2 物権編・担保物権編
3民法3 債権編・親族・相続編
4不動産登記法(1)
5不動産登記法(2)
6会社法・商法・商業登記法(1)
7会社法・商法・商業登記法(2)
8民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
9供託法・司法書士法
10刑法
11憲法
不動産登記法 記述式
商業登記法 記述式
このように合格に必要なテキストだけでもかなりの量があり難関資格だと言われることが分かります。
このテキストはwセミナーで司法書士講座を担当している山本講師が執筆をされており、司法書士テキストではベストセラー1位となっています。
また合格に必要な情報量がある司法書士テキストとしても1位です。
図やイラストはありませんが、法律の根本的な「考え方・思考」について分かりやすく書かれてあるため、今後の理解においてこの考え方が役に立ちます。
また、合格するためにはこの考え方をマスターしておかないとある程度のレベルに到達したときに点数が伸び悩んでしまうでしょう。
実力アップさせるテキスト構成
テキストを読む際機械的に読んだり、過去問などをひたすた解いても合格に必要なレベルまで到達することは難しいでしょう。
しかし、このテキストは読者に質問を投げかけて考えてもらいながらテキストを読むことになるので、常に頭を働かせるため「法律の根本」を理解することができるでしょう。
そうすると複雑な問題や難しい問題に対しても「考えて対応する力」を身につけることができます。
メモ
こういったテキストがなかったので司法書士試験は独学で合格することは難しく、専門学校に通わなければなりませんでした。
それでも独学合格する方は元々司法試験を目指していたり、法律について相当の勉強をしている方がほとんどでした。
このテキストはこれまでの常識を覆すような仕上がりになっているといってもいいでしょう。
根本正次のリアル実況中継 司法書士 合格ゾーン テキスト 1 民法 I 2,420円
2021年試験対策用の最新版
こちらも先ほど同様に上記画像は一部で、実際に必要なテキストは下記のとおりです。
合格ゾーン テキスト 1 民法 I
合格ゾーン テキスト 2 民法 II
合格ゾーン テキスト 3 民法 III
合格ゾーン テキスト 4 不動産登記法 I
合格ゾーン テキスト 5 不動産登記法 II
合格ゾーン テキスト 6 会社法・商法
合格ゾーン テキスト 7 商業登記法
合格ゾーン テキスト 8 憲法
合格ゾーン テキスト 9 刑法
合格ゾーン テキスト 10 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
合格ゾーン テキスト 11 供託法・司法書士法
LECの司法書士講座を担当している根元講師が執筆されています。
このテキストはパッと見た瞬間に「分かりやすそう」というイメージがあり、図や具体例も非常に多く説明もこれ以上にないくらい丁寧に分かりやすく解説をされています。
通常のテキストと大きく違って「講義を再現」しているかのような構成になっているので、司法書士初学者だけでなく、資格の勉強が初めての方、法律の勉強が初めての方、勉強があまり好きではない方であってもスラスラ読み進めることができることを断言できるほどです。
知人もテキストを見て「これはすごいな」と声がもれてしまうくらいの出来となっています。
司法書士 独学合格におすすめの過去問
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 1 民法[上] 1,650円
司法書士といえばLECの「合格ゾーン(過去問)」と言われるくらい有名な過去問になります。
合格した知人も年度は違いますがボロボロになるまで合格ゾーンの過去問を読み込んでいました。
この過去問集は重要度の記載があるので一度解いた後は重要度の高い問題から確実に抑えていくといいでしょう。
そして、この合格ゾーンのいいところは「解説が詳しい!」の一言につきます。
メモ
他の科目の合格ゾーンはこちらにまとめておきます。
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 2 民法[中]
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 3 民法[下]
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 4 不動産登記法[上]
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 5 不動産登記法[下]
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 6 会社法・商法
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 7 商業登記法
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 8 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
2021年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 9 憲法・刑法・供託法・司法書士法
伊藤塾セレクション〈1〉司法書士過去問 民法 4,400円
司法書士合格者が最も多い伊藤塾の過去問集になります。
ただし、こちらの過去問集は2020年度試験対応版で年度が古いので注意が必要です。
伊藤塾の過去問や解説を見て勉強をしたいという方は購入の余地はありますが、そうでない場合は最新版が出版されるまでは購入をしないか他の過去問集を買うのがいいでしょう。
この過去問を購入するのは伊藤塾生だということも知っておくといいかもしれません。
1冊で民法をカバーしているので安く済ませたい方や時間がない方はLECの合格ゾーンではなくこちらの伊藤塾の過去問集を利用するといいでしょう。
セレクション系は伊藤塾生の中では圧倒的な人気を誇っており、ツイッターでもセレクション関係のツイートをよく見かけます。
司法書士 独学合格におすすめの教材
司法書士の勉強をする場合、持っておかなければならないのは「六法」です。
書店に行くと様々な六法があり、法律家になるわけですから分厚いものを購入したくなるかもしれませんが、分厚いものは判例も多く掲載されています。
そのため司法書士資格の勉強をする場合においては見たい条文を探すのが大変になるので判例が多く掲載されているものは購入しないようにするといいでしょう。
これは専門学校の司法書士講座でも同じようなことが言われるでしょう。
ポケット六法 2,090円
司法書士の勉強で薦められる六法がこちらの「ポケット六法」になり、最も売れている六法になります。
こちらの六法でなくても「有斐閣の六法」「デイリー六法」でも構いません。
六法については、司法書士受験用の六法も販売されているのでそちらを紹介します。
司法書士合格六法 2021 3,850円
司法書士用に作られた六法です。
条文が読みやすいうえに、司法書士専用の六法だけに不動産登記法や商業登記法など司法書士の勉強に必要な条文が全て掲載されているので非常に便利です。
ただ、判例は一切掲載されていませんが、判例についてはテキストで学習することになるのでそちらで判例については抑えるといいでしょう。
模試
司法書士試験の合格率は例年3%であり、合格者数は600人~700人程度と非常に低い数値となっています。
ただ、実際の戦いは3,000人~4,000人の中で競う試験だとも言われており、一定の力をつけてもそういった壁を越えることが必要になってきます。
独学の場合は特に合格に必要なレベルを知ることが重要で、そのため独学であっても模試だけは受けておくのが無難です。
そこでおすすめなのがLECの公開模試で、これは司法書士合格者の4人に3人は受けている模試になります。
また、この模試は本試験と基準点が近いことから有用性が高いことが分かります。
解説はこのページで書籍の紹介をした海野講師、根元講師となっているので解説も安定した分かりやすさがあります。
模試は2種類あります。
5回セット(25,000円)・・5月2回、6月3回
6回セット(28,000円)・・3月1回、5月2回、6月3回
・模試5回セットはこちら
⇒LEC司法書士公開模擬試験パック
・模試6回セットはこちら
⇒LEC司法書士公開模擬試験フルパック
※上記模試の申し込みは終了していますが、どのようなものなのか参考にすることができるでしょう。
2021年7月の司法書士試験対策としての模擬試験は2021年2月ごろから販売されるかと思います。
現在はこれから司法書士の勉強をされる方がほとんどだとなので模試を受講される方はほとんどいらっしゃらないと思います。
ただ、こういった模試があるということを知っておくだけでも違いますし、この模試で合格点が取れるようにこれからがんばってみてください。
司法書士 独学合格におすすめのテキスト・過去問 まとめ
以上、司法書士のテキスト、過去問を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
司法書士は資格の中でも難関度はかなり高いですが、講師の書かれた本が出版されていることで独学でも理解ができるようになっているのはうれしいところです。
また、司法書士は択一式だけでなく記述式(登記法)の問題があり、通常はこういった出題形式の場合は学校を利用しないと対策が難しいところです。
しかし、こちらも講師出版の書籍があり詳しく書かれてあるため理解した後は雛形を繰り返し勉強することで自然と身についてくるでしょう。
合格率は3%台となっているので、自分の位置や取るべき問題を明確にするためにも模試は必ず受けておくようにしましょう。
おすすめの記事
・合格に必要な勉強時間はどのくらい?
⇒【司法書士】勉強時間と独学スケジュールを詳しく解説
・司法書士の難易度ってどのくらい?
⇒【司法書士】難易度や受からない理由とは?
・司法書士の合格体験記はこちら
⇒【司法書士 合格体験記】伊藤塾、LEC、独学による『真』の体験談
専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
学校
伊藤塾の司法書士講座
司法書士合格者が最も多いので本気で合格を狙うならこの講座
※伊藤塾は2/28まで最大7万円引きのキャンペーンを実施中!
上記は2021年、2022年試験にのどちらの合格年度にも対応
伊藤塾にはこれまでなかったフリーコースが登場!
2021年度までに一通り学習をして7月受験をし、その後自由にスケジュールを組んで2022年7月に受験をするといったことが可能。
もちろん通常のコースのように体系編→ステップアップ編→本論編に進むコースもあります。
⇒伊藤塾の司法書士講座
LECの司法書士講座
法律入門者におすすめ、ツイッター調べなら合格者が最も多い結果に。
・短期合格を目指す方はこちら
受験経験者や法律知識等がある方におすすめの9か月コースです。
⇒ LECの司法書士講座2021年合格目標
・通常のコース
これから勉強をはじめる法律初学者の方でも安心のLECおすすめのコースです。
⇒ LECの司法書士講座2022年合格目標
アガルートの司法書士講座
価格を抑えたい方はこちらを参考にしてください。
⇒【司法書士】アガルートのメリット・デメリットや料金、スケジュール
資料請求
資料を請求して考えたい方はこちら
・司法書士の大手専門学校といえばLEC!
合格重視の方はここを選べば間違いなし。
⇒LECへ資料請求
※資料請求はもちろん無料
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