①社会人だけど司法書士試験に合格することはできるのか?厳しいのではないのか?
②司法書士の勉強をするにあたって仕事を続けたままでも合格することはできる?それとも退職して勉強に専念するべき?その判断はどうしたらいいの?
このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。
①社会人であっても司法書士試験に合格することはできますし、実際にそのような方は多くいらっしゃいます。
年齢がすべてではありませんが、司法書士合格者の80%以上は30代となっており最も多い年代は40代となっています。
そのため社会人でありながら合格される方はかなり多いことが分かります。
②退職するのかの判断は、あなたの使える勉強時間によって仕事を継続するのか?退職をしないと合格することは厳しいのか?また、退職をするにしても生活をしていかなければならないので、「勉強時間」「生活費(貯金等)」といった2つの判断が必要となります。
判断については下記にてご紹介をしますので参考にしてください。
司法書士試験と社会人合格
司法書士試験を受けようと思うときは人によって様々でしょう。
親や親戚等親族の誰かが司法書士として働いていて、その影響で司法書士を目指してみようと思ったり、知人から司法書士といったものを聞いて目指そうと思ったりすることもあるでしょう。
特に社会に出ると多くの方と出会う機会も増えることでこのようなことも自然と増えていきます。
社会人ならではでありますが、特に不動産関係の仕事をしていると司法書士と知り合う機会もある方もいらっしゃいます。
また、例えば取引先の顧問に司法書士を置いていることで知ったりすることもあったり、会社の同僚・上司から司法書士の話を聞いたりすることもあるでしょう。
今はネットの情報ですので、ネットで司法書士といった資格があることを知る機会も多く、例えばツイッターなどから司法書士といった資格を知り、そこから興味が出てきたという事もあるでしょう。
今ここでお話をしたものは実際に司法書士になった方の司法書士を目指した最初のきっかけの実例でもあります。
司法書士受験に向けて社会人が考える”2つ”のこと
上記例などのように受験をする動機は違ってきますが、共通することは「社会人」であるということです。
そして、社会人であるあなたが司法書士試験に合格するために2つのことを考えなくてはなりません。
1.勉強時間
2.生活費(貯金等)
それではこの2つについてそれぞれ見ていきましょう。
1.司法書士試験と社会人と「勉強時間」
勉強時間
社会人が司法書士試験に合格するためにまず考えなくてはならないのが「勉強時間」となります。
あなたは1週間にどのくらいの勉強時間をとることができますか?
社会人の場合、当然仕事がありますので十分な勉強時間を確保することが難しくなります。
平日1日2時間とすると平日合計は10時間、土日に5~10時間とすると1週間で15~20時間という勉強時間となります。
このようにまずは1週間にどのくらいの勉強時間取れるのかを考えなくてはいけませんが、この時間がどの程度なのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
社会人が司法書士試験に合格するためには・・
・平日3時間
・移動時間等のコマ切れ時間1時間
・土曜8時間
→1週間の勉強時間は28時間となります。
そうすると1ヶ月の勉強時間は120時間程度
この勉強時間は社会人が1年程度で合格するための最低限の勉強時間だと思ってください。
もしこの時間が取れないというのであれば、「勉強期間」を延ばすといった方法があります。
各校の勉強期間
専門学校は1年コースが主流となっています。
1年ではなくもう少し長い15ヶ月や2年といったものだと無理なく受講することができ、消化不良にならないので社会人の方は基本的には1年コースではなく、このようなコースがおすすめとなります。
伊藤塾は1年コースと2年コース
司法書士合格者の半数以上を占めている伊藤塾は1年コースと2年コースといった社会人でも無理なくこなすことができるコースが用意されています。
伊藤塾は司法書士の社会人合格者が最も多い学校でもあります。
このように時間が取れない社会人の方は授業についていけないようなコースを選ぶのではなく、消化不良にならないようなコースを選ぶのが重要です。
授業についていけなくなるとやる気も次第になくなっていき、結果時間だけでなくお金も失ってしまうことになります。
2年コースはお得
伊藤塾の2年コースは正確には9ヶ月+12ヶ月=21ヶ月コースとなっているので、社会人や主婦の方におすすめのコースとなっています。
通常1年コースと2年コースは受講期間が倍違うため受講料金もかなり高くなることが考えられますが実際は1年コースと2年コースの受講料金の差はそれほどないため2年コースは社会人にとってはかなりお得なコースと考えてもいいかもしれません。
1年コースの講義時間は400時間ですが、2年コースは500時間と講義数も多いためかなりじっくりと教えてくれるので理解もしやすくなるでしょう。
1年コースと2年コースではこのように差がありますが受講料金の差は23,000円しかありません。
そのため無理に1年コースを選択して授業についていけなくて、再受講ということになるとお金も損をしてしまうことになります。
LECは9ヶ月コースと15ヶ月コース
初学者に定評のあるLECは9ヶ月と15ヶ月といった2つのコースが設けられています。
特に9ヶ月コースって何か中途半端だなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、司法書士は7月に試験があり10月に合格発表があります。
そのとき不合格になってしまい再度挑戦をする場合、10月~11月開講の9ヶ月コースは次の7月試験まで9ヶ月なのでぴったりのコースなのです。
また、合格発表の影響を受けて資格を取得しようという方も増える時期でもあり、そのような方も合格発表から勉強が開始できることからもちょうどいいコースとなっています。
ただし、法律初学者の方が9ヶ月コースで勉強をするのは、「専念タイプ」のみであり、社会人の方は9ヶ月コースで勉強をするのは不可能と思っていただいてもよく、最初は授業についていけても日々の講義にその復習をする事ができなくなり、授業にもついていけなくなってしまうでしょう。
そこで法律初学者の方であっても勉強をすることができる12ヶ月よりも長い15ヶ月といったコースを設けています。
資格スクエアは19ヶ月コース
司法書士試験におすすめの学校は伊藤塾かLECですが、価格を安く抑えたい方や移動時間等を有効に使いたい方やネット等で勉強をする方には資格スクエアも候補に入れるといいかもしれません。
19ヶ月と通常の1年コースより長いですが、ネットで動画を見ながら学習をする通信に特化した学校ですので、12ヶ月などと自分の勉強時間によって短縮することが可能です。
ユーキャンは15ヶ月コース
ユーキャンには司法書士講座はありませんでしが、2019年度から新設されました。
ただ、ユーキャンは質問に制限があったり添削の回数が少なかったり、新しくできたばかりなので合格レベルである受験生が現状多くないことから自分の位置が合格に近いのかどうなのかといった判断が難しくなります。
また、ユーキャンは講師が説明した動画を見て学習をするのではなく、テキストを見て自分で理解し問題集を解く独学タイプとなっています。
価格は他の学校よりかなり安いもののデメリットが大きく目立ちますので現状おすすめすることはできません。
ただし、ユーキャンは日々改善をしている学校でもあり、これまで完全に通信制の学校でしたが資格によってはオプションで教室タイプのものも受講できるようになってきました。
現在はおすすめできないものの数年経ち実績を残すとおすすめの学校の1つになるときがくるかもしれません。
学校選び
以上4つの学校を紹介しましたが、基本的には1年や2年コースのある伊藤塾が最もおすすめです。
先ほど記載していますが、2年コースでも1年コースとそれほど価格が変わらないお得さがあり、なにより合格者がもっとも多いのは大きな魅力といえるでしょう。
ただ、他の資格でLECを使って合格をした方はLECとの相性もいいことが考えられますから、そのような方はLECがいいでしょう。
次は社会人と勉強時間について見ていきましょう。
社会人と勉強時間
1日の勉強時間、1週間の勉強時間から学校の授業についていくことができるのか?といった判断が必要となることはお話をしました。
勉強に専念をするタイプ
勉強に専念をするタイプの方の平均的な勉強時間を参考までに知っておくといいでしょう。
・平日6~10時間
・土曜6~10時間
→1週間36~60時間、1ヶ月150~250時間
合格するためには200時間程度は必要となります。
上記のように社会人は専念と比べると勉強時間は半分くらいとなってしまいますが、細切れ時間や復習を効率的に進めることで多少はその差を埋めることができます。
また、いち早く試験制度の本質を理解するとともに、自分の弱点を補うことができれば社会人であっても最短での合格が可能となりますし、実際社会人であっても短期で合格されている方もいらっしゃいます。
これまで勉強時間と学校の期間について見てきましたが、次は「生活・貯金面」について考えてみましょう。
生活・貯金面
1日の勉強時間、1週間の勉強時間があまり取れないという方は退職をして司法書士試験に専念をするといった選択肢を考えなくてはいけませんし、そのように考えていた方もいらっしゃるでしょう。
ただ、退職をすると後に戻ることが難しいためその判断は慎重にならなくてはいけません。
退職をして勉強に専念をすると勉強時間を確保することができるメリットがありますが、これまでと違って収入がなくなるので生活費が必要となってきます。
司法書士試験に専念をする場合は1年程度だと少し短いので、2年程度の期間を見ておくといいでしょう。
1年ではなく2年
勉強に専念なので1年で合格を目指しますが、司法書士試験をはじめて勉強をするとあまりの量の多さと1年の生活費しかない場合は落ちたら生活できなくなるという別のプレッシャーもあり集中力を欠いてしまう可能性があります。
しかし、2年程度の生活費があれば余計な心配をしなくてすむので精神的にも余裕を持って勉強に取り組むことができます。
また、2年勉強したけど合格できなかった・・といった場合でも、2年しっかり勉強をしていると合格にかなり近いことが予想されます。
そうすると、例えば司法書士事務所でアルバイトをしながら勉強をすることで、生活費の確保と同時に実務を経験することができます。
また、登記業務はイメージしづらい難しさがありますが実務を経験していることでイメージをしながら学習ができるといったメリットがあります。
このように2年間みっちり勉強をしてダメであっても、その後はその実力があるのであればアルバイトをしながら合格をすることができるので、仮に2年専念してダメだった場合でもこのようなことを知っていると安心をして勉強に取り組むことができるでしょう。
ただ、2年間勉強をして合格ラインに全く離れているのであれば、次の1年間アルバイトをしながら合格するのはかなり難しいかもしれません。
具体的な金額については1年コースなのかでも違ってきますし、1ヶ月の生活費によって異なりますが、ここでは2年コースで考え1ヶ月を12万円として計算をしてみましょう。
1年目の生活費+講義代 12万円×12ヶ月+講義代50万円~54万円
2年目の生活費 12万円×12ヶ月
合計 生活費288万円+講義代50万円~54万円=338万円~341万円
理想
理想は再受験用にもう1年分あると心強いです。
理想:生活費432万円+講義代30万円=462万円
※伊藤塾は再受講の場合最大40%引きとなっています。
あくまで一例ですが、このように生活費が必要になってきますので、生活費がない場合は仕事をしながらの勉強になります。
勉強時間と生活費という両者のバランスを取りながら、あなたにとって最善の策を講じて勉強に取り組んでみてください。
司法書士 まとめ
以上、社会人が司法書士試験に合格するために会社を続けるべきなのか?それとも辞めるべきなのか?ついて紹介をしましたがいかがだったでしょうか?
社会人の場合は勉強時間といったものが大きなネックになりますが、3年分の貯金があれば理想ですが2年程度の貯金があるのであれば専念を考えてみるのもいいでしょう。
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学校
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