①働きながら司法書士試験に合格することはできるのか?
②働きながら合格するためにはどのような勉強をしたらいいのか?
このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。
①司法書士試験は働きながら合格することは大変ですが、そうであっても合格される方はいらっしゃいます。また、中には一発合格・短期合格される方もいらっしゃいます。
②下記にて司法書士の勉強について知っておくべき事等をご紹介します。
目次
司法書士試験は働きながら合格することができる!
冒頭の回答でも示してありますが、司法書士試験は働きながらでも十分に合格することができますので、合格できるのか不安な方は安心して勉強に取り組みましょう。
ただし、司法書士試験は数ある資格試験の中でも難関試験に属する資格試験となりますので、それ相応の覚悟が必要になります。
また、働きながら勉強をするとなると、「勉強時間の確保」も難しくなりますので、少しでも効率よく司法書士試験に臨むためにも司法書士試験自体の事を知っておく必要があります。
合格するために知っておきたいこと
司法書士合格へのステップ1:合格率
司法書士の合格率についてはほとんどの方がご存知かと思いますが、司法書士試験の合格率はおおよそ3%となっています。
受験者数や合格者数、合格率の推移が気になる方はこちらを参考にしてください。
⇒【司法書士とは?】仕事内容と合格率の推移
目には見えない”2つ”の合格率
それでは司法書士試験の合格率を考えるにあたって2つの事をしっておき、試験を少しでも有利に進めましょう。
1つ目の合格率
司法書士試験の合格率はかなり低い数値となっていますが、合格率=合格者/受験者数という計算式になり、この分母である数字の半分以上は本気で試験に臨んでいる受験者数とはなっていません。
本気で勉強をしている受験者数で考えると合格率はもっと高くなります。
このように「本当の合格率はもっと高くなるんだよ」といった話はどこかで聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
あなたがもし司法書士の勉強をするのであれば、まずは本気で勉強をする受験生になりましょう。
簡単なようでいてこのレベルに到達するのは思った以上に大変なことですので、1つ目の山と考えてもいいかもしれません。
ただし、司法書士を勉強するにあたってもう1つ知っておきたいことがあります。
合格ラインが見えてからの合格率
ある一定レベル・順位になると、それ以上のレベルである『合格レベル』に到達するためには相当苦労することになる方が普通でしょう。
本気で勉強する受験生の山と考えてもいいので、2つ目の山となり、この大きな山を越えることができず、何年も勉強をすることになってしまいます。
イメージしやすいように具体的な数字を使うと、答練・模試などで上位10%に入り、そこから合格レベルである上位3%に入るのは極めて困難になるということです。
10%から3%になるためには「法的思考力」「法的判断」といったものが必要になってきます。
何年も勉強をして知識を増やしてもこの考え方ができないと合格することができません。
メモ
答練・模試を受験する方はある程度学習が進んでいる方が多かったり、専門学校によって上位3%といったものは異なってきますがおおよその目安にすることができます。
そのため勉強をする際は常に自分の位置を確認し、合格するために足りないものを真剣に考えるようにしましょう。
このように合格率には見た目の合格率にとらわれるのではなく、その裏に隠された本当の合格率を知っておくといいでしょう。
ただ、勉強を始めてしまえば合格率うんぬんよりも目の前の教材を必死にこなす毎日となります。
これまでのまとめ
司法書士の合格率は3%と相当低い
↓
だけど、本気で勉強をしている受験生で考えると合格率はもっと高くなる
↓
しかし、上位10%あたりから合格ラインである上位3%に入るためには大きな山がある
この大きな山をいかに越えるかが司法書士試験の本当の難しさとなりますが、この難しさを知っているのは司法書士試験を本気で勉強をした上位10%程度の方に限られます。
司法書士受験生でさえ知らない方も少なくありませんが、このレベルまで到達したのであれば自分を少しはほめてもいいでしょう。
そこまでできるのであれば他の受験生より合格を引き寄せることが十分可能となります。
2種類の試験
司法書士試験は択一試験と記述式試験の2種類の試験があり、大きな壁となるのは記述式試験となります。
記述式は不動産登記法、商業登記法の2つの科目があり、不動産登記法は民法、商業登記法は会社法・商法といった択一で学習をした科目の理解だけでなく、それを使いこなせるようにならなければなりません。
たとえば、択一式なら○ですか?×ですか?といった問題になりますが、記述式の場合は○にするためにはどのような添付が必要かといったものを自分で列挙できなければなりません。
○×の判断とは違い難易度はぐっとあがりますし、問題自体も一筋縄ではいかないものが多くなります。
また記述式科目は雛形の暗記もですが、それよりもどのような登記を書くのかといった総合的は判断が必要となります。
択一と記述
記述式が重要ということで記述式対策ばかりしていると、司法書士試験は科目数も多いので他の科目や択一式対策がおろそかになり、択一式の基準点を超えることができないといったことにもなってしまいます。
択一式で基準点を超え、記述式でも基準点を超えていなければならないため、科目のバランスの勉強だけでなく、2種類の勉強もバランスよくしなければなりません。
さらに、両方の基準点を超えた上で総合点でも基準点を超える必要があり、あまり知られていませんが司法書士の難しさといってもいいでしょう。
特に働きながら勉強をする場合はフリーや学生とは比べ物にならないくらい大変な勉強となることが少しは垣間見えたかもしれません。
次は働きながら司法書士試験合格を目指す場合に学校を利用するのか?独学で勉強をするのかについて見ていきましょう。
司法書士の勉強は・・学校利用?独学?
まずは結論から。
学校か独学かといった選択になった場合、経済的に厳しくて独学の道しかない方以外は学校を利用するようにしましょう。
働いているということである程度の収入があることが予想されますし、仕事をしながらの勉強になるので少しでも効率よく勉強をすることが求められますので学校を利用するのがいいでしょう。
また、学校はいくつかありますがその中でも多くの司法書士合格者を輩出している伊藤塾がもっともおすすめですが、通信だとLECもいいでしょう。
できる限り料金の安い専門学校・予備校に行きたい気持ちは分かりますが、1年でも早く合格するためには常に最善の策を取るのがいいですし、後悔しない選び方となります。
もし、安い学校を選んで1年間勉強をして合格できないのであれば1年間の講座代だけでなく1年間といった時間を失ってしまいます。
独学
学校を利用したくても利用できない方がいらっしゃるでしょう。
そのような方に借金をしてでも学校にいきましょうとは言えず、また借金をできない・支払うと生活できない方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、独学で司法書士の勉強をはじめ1年程度勉強をすることで基礎学力がつきますし、1年間あれば少しは貯金をすることができるかもしれません。
また、試験を受験できるまで勉強をしたのであれば、受験経験者用の講座を受講することもでき、この場合は初学者向けのコースよりも安い場合が多いでしょう。
答練などアウトプット中心のコースを選択肢したり自分の苦手な箇所を克服できる単科コースもありますのでそちらを利用するといった選択肢もあります。
独学ではじめてみようという方は、当サイトでは独学者におすすめのテキストを紹介していますのでそちらを参考にしてみてください。
おすすめのテキストは授業を受けているような分かりやすい法律初学者向けのものやある程度法律知識がある方向けの2つのものを紹介しています。
どちらも専門学校の人気講師が書かれた書籍となっており合格に必要な情報を得ることができます。
また、働きながら独学で勉強をする場合は学校を利用する場合と違ってじっくりと学習をすることができるメリットがあります。
合格に必要な勉強時間やスケジュールを紹介していますのでこちらも参考にしてみてください。
学校利用
働きながら司法書士の勉強をする場合に学校を利用しようかな?という方はいくつか考えなければならないことがありますので少し見てみましょう。
受講はどのようにするか?
働きながら学校を利用するとなると通学にするのか?通信にするのか?といった問題があります。
通学 vs 通信
以下の選び方を参考にしていただきたいと思います。
まず、通学講座で考えます。
↓
通学圏外または仕事が遅くまであって通うことができない
↓
通信講座を選ぶ
このように基本的には通学と通信を選ぶ場合に通信を選択するのは消去法によって決まります。
なぜこのように通学講座をおすすめしているのかというと、通学講座は通信講座よりも合格率が倍以上あるからです。
受講形態で合格率が違うのにあえて通信を選ぶ必要はなく、特に通学講座を選択できる状況であるのに通信講座を選ぶ理由がないからです。
通学講座には、学校に行くと多くの受験仲間がいます。
そして、その仲間とともにまた時にはライバルとして切磋琢磨して合格を目指すことができ、毎日刺激を受けながら勉強をすることでモチベーションを高く維持することができます。
また、周りと自分の実力差を肌で実感したりすることも大事です。
通信だとその反応が遅れてしまい、気付いたら追いつけなくなってしまったり、最悪試験直前まで気付かないなんていうこともないことではありません。
通学のメリットはほかにもいくつかあり、学校にいって講義を聴かなければならず休むことができません。明日でいいや・・なんていうことができないのです。
(もちろん欠席フォロー等の制度はあります)
通信だといつでも勉強できるというメリットがあるものの、それはデメリットに近いといってもいいかもしれません。
学校の教材が遅れてきて、最初はやる気もあるので順調に勉強をすることができますが次第に内容も難しくなり、講義を聴くのが少しずつ大変になってきます。
そうすると、明日やるから・・といったことで気付いたら講義がたまっていて消化しきれなくなってしまったという話はたくさんあります。
そして、これが通信講座の合格率の低い点となります。
ただ、中には講義をきちんとスケジュールどおりにこなす方もいらっしゃいますし、そのような方は短期合格や数年かかって合格される方が多くなります。
やる気の問題となりますが、そのやる気の調整といったものはなかなかコントロールするのが難しいのではないかと思います。
通学できるのに通信を選ぶ方はその理由はなんですか?
学校に行くのが面倒ですか?
そのような答えだと厳しい言い方になりますが、通信での勉強はまずうまくいきませんし、むしろそのような方こそ学校に来て周りの勉強具合を見て刺激を受けることであなたの力を100%発揮することができます。
学校によっては自習室といったものを開放しており、授業がない日は朝から夜まで自習室でテキストを読んだり問題集を解いたりすることができます。
難関資格であればあるほど毎日学校に通うことが多くなります。
家で勉強しても集中力がよくないから学校に行くという方がほとんどですし、学校に行くとみんな来ているから刺激になるという方も多いようです。
本当に合格したい、一発で合格したいという本気の方は通学講座を受講できるのであれば通学をおすすめします。
通信講座を選択した方は通学でないからとがっかりしてはいけません。
通信講座のメリットを最大限活かすことができれば、仕事をしながらの勉強であっても信じられない効果を発揮することができます。
その1つにいつでも受講できるというのがメリットとなりますが、仕事が終わって帰ってから勉強をするとなると疲れや眠気があるので集中力が低く講義を100%活かすことが難しくなります。
その場合に夜ではなく朝早く起きてすっきりした頭で講義を聴く事で効率よく勉強をすることができます。
通信には通学には大きなメリットがあります。
それは講義の再生速度を変更することができる点です。
3時間の講義なら1.5倍速にすることで2時間で視聴することができ、1時間他の勉強に使うことができます。
働きながらの勉強で、この1時間が浮くことはかなり大きくなります。
働きながら司法書士に合格する まとめ
以上、働きながら司法書士試験に合格することについてみてきましたがいかがだったでしょうか?
知っておくべき事では合格率について2種類の試験があること、また学校を利用するのか?それとも独学なのかについてだったり、学校を利用するのであれば通学なのか?通信なのかについてお話をしました。
働きながらであっても難関資格である司法書士試験に合格することはできますので、本気で合格したい方はがんばってみてください。
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学校
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