①司法書士って弁護士とは違うんですよね?どんな仕事をするの?
②超難関と言われている司法書士試験の合格率ってどのくらいなの?また受験者数もどのくらいいるのか知りたい。
回答します。
①司法書士は弁護士とは違い、主に「登記」といった仕事を業務としています。
②司法書士試験は年間17,000人が受験をし、700人が合格(合格率4%)
それでは以下詳しく見ていきましょう。
司法書士とは?
司法書士はどんな仕事をするの?
司法書士は登記が主な業務なのは先ほど述べましたが、世間一般では「街の法律家」と言われています。
これはどういうことなのかといいますと、弁護士に相談するのは敷居が高すぎてちょっと気が引けてしまうといったところがあります。
司法書士は身近に相談できる法律のアドバイザーとして「国民の権利」を守っています。
また、登記は司法書士しかできない『独占業務』です。
もう少し仕事の内容について見てみましょう。
司法書士の仕事
1.登記業務
→商業登記や不動産登記、また法務局等へ提出する書類の作成と提出業務をします。
会社を作った場合は定款を作って登記といったものをしないと後で大損害になりかねないので、そういったものを未然に防ぐためにも登記を行います。
例えば
・会社の代表者が誰なのか?誰が責任を負うのか?
・土地、建物は誰のものなのか?所有者は誰?
登記をすることで「権利」を主張することができます。
(もちろん損害賠償として「義務」も負います。)
登記のイメージ
イメージとしては登記をすることで「これは私のものです!」と言えるわけです。
単に「私のものです」といっても誰も信じてくれないので、公的な場所で登記をすることでみんなに主張しているわけです。
2.相続、成年後見
→昨今高齢化が進んでいますが、高齢者の財産の管理を行います。
また、20歳以上の成年であっても障害等を持った人の場合、不利な取引がされないように司法書士がその財産を守ります。
このように司法書士は弱いものを守る仕事を業務とすることができます。
3.裁判業務(簡易裁判の訴訟代理権)
→法律が改正された事で、簡易裁判においては弁護士が業務としていた裁判行為を司法書士もできるようになりました。
つまり、司法書士は法廷に立ち簡易裁判の原告代理になることができるということです。
現在、原告代理の内訳は弁護士と司法書士はほぼ半々(50%:50%)になっています。
(厳密には約1%程司法書士の方が多いです。)
4.企業内の法務担当
5.法務アドバイザーとして企業支援
司法書士のメリットや将来性
司法書士の資格を持っていると、企業内の法務の役職に就いたり転職時においても非常に有利に働きます。
また、独立して開業する事ももちろんできますし、独立者を支援・サポートする立場としても力を発揮する事が可能です。
他の資格と違って合格者はきわめて少なく登記は他の法律が絡み合って複雑なため、自分が主に扱う専門業務以外は簡単に参入できない難しさがあります。
そのため司法書士が余っていて仕事がないというような事はなく、新規参入できる分野は多いので活躍できる場所は増えるばかりです。(その分勉強も大変ですが)
成年後見や裁判所業務といったものは2,000年以降に新しく取り扱う事ができるようになったため、市場はまだまだ新しい業務なので未開拓の部分も多いです。
法律の世界で生きていきたいと思っている人にはもってこいの資格が司法書士です。
また、法律のアドバイザーとして個人や法人のサポートをする事ができますし、高齢者や障害を持った人など「人を助ける仕事がしたい」という人にはこれほど魅力的な資格もそう多くはないでしょう。
司法書士を取るには?
司法書士試験に合格する必要があります。
司法書士試験は誰でも受験することができます。
(試験)
試験は毎年7月に筆記試験、10月に口述試験があります。
筆記試験は午前9:30~11:30、午後は13:00~16:00となっています。
司法書士の合格率は?
年 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2014年 | 24,538 | 20,130 | 759 | 3.8% |
2015年 | 21,754 | 17,920 | 707 | 3.9% |
2016年 | 20,360 | 16,725 | 660 | 3.9% |
2017年 | 18,831 | 15,440 | 629 | 4.1% |
司法書士試験は年間17,000人が受験をし、700人が合格(合格率は4%)
しかし、気になる点として申込者数・受験者数が3年前に比べるとかなり減っており減少率は23%となっています。
合格者についてもう少し見てみましょう。
司法書士合格者の男女比率
年 | 合格者数 | 男性 | 女性 | 女性比率 |
2014年 | 759 | 598 | 161 | 21.2% |
2015年 | 707 | 540 | 167 | 23.6% |
2016年 | 660 | 503 | 157 | 23.8% |
2017年 | 629 | 479 | 150 | 23.8% |
合格者の男女比率は3:1となっており、合格者の4人に1人は女性だということになります。
行政書士の合格者の割合も3:1ですので、同様の結果になっています。
司法書士合格者の平均年齢
年 | 平均年齢 |
2014年 | 35.0歳 |
2015年 | 35.2歳 |
2016年 | 38.0歳 |
2017年 | 37.6歳 |
ここ最近は合格者の平均年齢は上昇傾向にあるのが分かります。
司法書士まとめ
司法書士の合格率は資格試験において最も合格率の低い試験で毎年その合格率は大体4%前後になっています。
ただ、司法書士試験は誰でも受験することができることから受験者数の母集団のレベルもどうかということもあります。しかし、行政書士試験合格者が最後に選ぶ資格だったり、法学部出身者や司法試験をやめて司法書士を目指す人などが多いためレベルは必然的に高くなるため合格する事は難しい試験といえます。
受験者数は3年前より23%も減っており、4人のうち1人は受験しなくなったといえるので相当減っている事が分かります。
(女性全員が受験しなくなったようなもの)
受験者数が減っていても合格率は変わらないことから、合格者は合格率で決めている事が分かります。
平均年齢については数年前より上昇していることと、受験者数が減っていることから若者の受験者が減っていることも原因の1つではあります。
そのため若いものほどチャンスの試験だともいえます。
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