簿記

【建設業経理士1級、2級】難易度ランキング 簿記・宅建比較

更新日:

建設業経理士が何かよさそうというのを聞いたけど難易度はどのくらいなの?
1級、2級の難易度を教えて。

②簿記や宅建と難易度を比較すると?

③専門学校は利用したほうがいい?

このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。

①資格全体の難易度を10段階で表すとすると、建設業経理士1級の難易度は5、2級の難易度は2となります。

建設業経理士と簿記・宅建の比較は下記にてランキングを作りましたので参考にしてください。

③簿記2級合格レベルの方は建設業経理士2級の勉強をする場合は独学でもいいでしょう。
また、簿記1級合格レベルの方は建設業経理士1級の勉強をする場合も同様に独学でもいいでしょう。
上記簿記レベルに達していない方で短期間で合格したい方は専門学校の利用をおすすめします。

 

 

建設業経理士の難易度

建設業経理士は1級~4級までありますが、就職や転職で効果を発揮するのは1級と2級になりますので、ここでも1級と2級の難易度について説明をします。

 

建設業経理士の難易度とランキング

建設業経理士と関係の高い簿記と宅建の資格についても下記難易度ランキングに入れてみたいと思います。

順位 10段階 100段階 資格 偏差値
1 5 55 日商簿記1級 53.8
2 5 52 建設業経理士1級 53.1
3 5 50 全経上級 52.6
4 4 45 宅建 51.3
5 3 35 日商簿記2級 48.8
6 2 26 建設業経理士2級 46.5
7 1 15 日商簿記3級 43.8

※当サイトでは資格の難易度表示において10段階で表示していますが、より詳細な難易度があるほうが便利ですのでここでは100段階表示のもの参考にしてみてください。

また、偏差値が気になる方もいらっしゃいますので、7つの資格の中での偏差値を記載していますのでそちらも参考にしてください。

宅建を除く6つの資格については関連性の高い資格ですので、通常の難易度よりも比較しやすいでしょう。

 

 

次は建設業経理士の難易度について考えてみましょう。

建設業経理士2級の難易度

建設業経理士2級は簿記の勉強がしたことがあっても、問題を見ると見たことのある記載が多いものの見慣れない言葉があるので難しく感じる方もいらっしゃるでしょう。

建設業経理士は簿記1級で学ぶ「工事契約」という項目をさらに詳しくした学問であるといってもいいですが、簿記1級合格者であってもパッと見は「ん?」となってしまうくらいに専門的な学問である資格となります。

そのため簿記の知識があるだけでは処理をする事ができない難しさがあります。

ただし、恐れる必要はありません。

なぜなら、難しい・見慣れない言葉は一度建設業経理士講座や専門書で勉強をすると、今まで問題の意味すら分からなかったものだったのが急に分かるようになる面白さがあります。

簿記を知らない状態の方が独学で勉強をする場合は、必ず分かりやすいテキストを使うようにしましょう。そうしないと、苦手意識をもってしまう場合があります。

学校を利用すると講師の動きのある説明やレジュメがあるのですぐに吸収することができるでしょう。

勉強をしていないと歯が立たない資格ではありますが、一度きちんと勉強をしてしまえば合格は目の前です。

 

簿記2級または簿記3級から建設業経理士2級

簿記2級合格レベルだと簿記の流れや決算書の作成等様々な処理方法を知っているので、工事契約特有の勉強と見慣れない言葉に注意をしていけばいいでしょう。

簿記3級合格レベルだと工業簿記の勉強をしていないので、建設業経理士で出題される費目別計算(材料、労務、経費、製造間接)、部門別の勉強をする必要があります。

商業簿記と違って得点にするまでに多少時間はかかるものの、慣れると得点源にできる項目なので恐れる必要はありません。

 

建設業経理士2級と簿記2級と簿記3級の難易度比較

建設業経理士2級の難易度は前述の通り10段階で2100段階で26となっています。

日商簿記2級は商業簿記、工業簿記とあり、建設業経理士2級よりも学ぶ範囲が広く時間も多くかかることになります。

もともと日商簿記2級の難易度は2で建設業経理士2級よりも多少上難しい程度でしたが、近年の範囲改定である連結や税効果等の1級の範囲が多少入ってきていることから難化しています。

そのため現在簿記2級と建設業経理士2級を比較するとその差はかなりある事になります。
(難易度:建設業経理士26、簿記2級35)

 

次に日商簿記3級と建設業経理士2級の難易度を比較すると、建設業経理士2級には簿記2級の範囲である費目別・部門別といった工業簿記の勉強も必要なことや初めて簿記の勉強をすると簿記3級よりも内容的にも難しくなっています。
(難易度:建設業経理士26、簿記3級15)

 

 

建設業経理士1級の難易度

建設業経理士1級の難易度は建設業経理士2級と比較をすると比べ物にならないくらい難度は格段にアップしています。

ただ、これは日商簿記にもあてはまることで、日商簿記2級と日商簿記1級の難度もレベルが全く違っています。

1級はその資格の最高峰なだけにさすがに簡単には取得できないようになっていると考えてもいいかもしれません。

建設業経理士1級の難易度を考えた場合難しい理由は大きく2つあります。

 

建設業経理士1級の難しい”2つ”の理由

1.3科目全てに合格する必要がある

科目合格制がとられている資格は基本的には一括で全ての科目に合格するのは難しいと考えたほうがいいでしょう。

3科目の総合点で合否が決まる場合は、1科目の中に苦手な箇所があっても挽回する機会があり、それは得意科目を伸ばす事で苦手科目をカバーする事ができるともいえます。

しかし、科目別に合否を決める場合はそういった総合点でのカバーといったものが出来ないので、苦手科目・苦手論点があった場合、その科目の合否は怪しくなり結果3科目一気に合格する事は難しくなります。

 

2.理論の記述問題

試験は3科目あることは前述の通りですが、その3科目全てにおいて最初の問題として200文字、300文字の2つの記述問題があります。

どのような問題なのか分からない方もいらっしゃるでしょう。

例えば、減損の意味、キャッシュフローの意義、材料費の定義

このような問題が出題されそれを200文字や300文字で記述する事になり、難易度もABCとある場合は最も難しいCランクの問題が多いと思ってもいいかもしれません。

論文問題に慣れている人は別として、論文問題対策をそれほどしない建設業経理士受験生においてはどこまで失点を抑える事ができるかがポイントとなります。

 

建設業経理士1級は難しい?
得点配分

独学でこの記述対策をしようと思ってもそのような対策本といったものはほとんどありません。

理論の記述問題の配点は100点満点中20点となっており、0点だとさすがに合格する事は難しくなってしまいますので10点程度は取れるようにしておくといいでしょう。

そうすると、残り80点のうち60点を取ることができれば合格なので戦略的に勉強をする事でその難易度はぐっと低くなります。

 

科目合格制の利点

科目合格制(5年期限あり)は、逆に言えばコツコツ型にはもってこいの試験制度なので、1科目ずつ確実に攻略をする事ができます。

また、建設業経理士1級は問題傾向が似ていることや1科目に絞ると範囲が限定されるので得点がしやすく、理論問題も勉強がしやすいメリットがあります。

また、建設業経理士は全経上級試験同様に努力をした人が試験に報われる資格試験でもあるのでがんばったほど得点に結びつきやすくなっています。

 

記述対策

広い範囲の中から記述を行うというのは慣れていないと相当苦労するかもしれません。

そこで、普段の勉強において自分で簡単に説明できるように「理解」中心の勉強を心がけておきましょう。

例えば、今日習ったところは○○で、「○○というのは簡単に言うと△△」とつたなくても自分の言葉で言えるような勉強をしておくのがおすすめです。

これが出来るようになったら、テキストにはキーワードと呼ばれる箇所には赤字・太字となっているのでそこをしっかり抑えて先ほどの「○○は~△△」のところにキーワードを入れると点数がもらえる事になります。
(理解をして、テキストに書かれてあるような事が記述できるのが理想ですが大枠をはずさなければ問題はありません)

高得点を取るような勉強をすると時間もかかってしまい難しいですが、合格に必要な点数だけを取る勉強だと思ったほど難しくはないでしょう。

 

 

建設業経理士の難易度まとめ

以上、建設業経理士1級、2級の難易度について説明をしましたがいかがだったでしょうか?

資格全体で見ると1級と2級の差はかなりありました。

建設業経理士2級は簿記との関連性の高い資格なので、簿記資格をもっていたり勉強をした事がある人だと初めてこの資格の内容に触れると言葉が難しくなれないところもありますが、一度慣れてしまえばすぐに合格する事も可能でした。

建設業経理士1級については科目合格制といったもので一気に短期間で合格といったものを考えると多少難しいものでした。
しかし、1つずつ確実に合格する事ができるので、難易度以上に受かりやすい資格でもあるでしょう。

 

建設業経理士は就職・転職に強い資格なので就職できないと悩んでいる方にはおすすめです。
特に簿記の勉強をして就職できないという方は建設業経理士2級だけでも取得をすると就職活動は多少楽にすすめることが出来るでしょう。

建設業経理士1級は資格の難易度は高いものの大手企業への就職ができたり、中小企業への就職はかなり強いといえます。

 

・建設業経理士はなぜ就職に強いのか?
【メリットが多い建設業経理士】仕事は?受験者や合格率の推移は?

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【建設業経理士2級】過去問と独学におすすめのテキスト

 

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