簿記って何?国家資格なの?
簿記は一言で言えば、「会計のルール・法律」のようなものです。
簿記は資格試験ですが、国家資格ではなく民間資格となります。
簿記って何?
最初に簿記は「会計のルール・法律」だと言いました。
みなさんはお小遣い帳を作ったことはありますか?
日付 | 項目 | もらった | 使った | 残 |
1/1 | 親からお年玉 | 10,000 | ||
1/2 | ○○ゲーム | 5,000 | 5,000 | |
1/3 | おやつ | 500 | 4,500 |
お小遣い帳をつけていると、何にお金を使ったのか分かりますし、今いくら残金があるのか調べなくてもお小遣い帳を見ると分かります。
(今の残金は4,500円)
この会社版を作るとき、みんなが好き勝手にしていると分かりづらくなるので共通のルールとして「簿記」というものがあります。
この簿記のルールに従って会社の成績表を作っていくことになります。
今年はいくらもうかったの?損をしたの?
お小遣い帳の会社版を作っているとそういった事が分かりますよね。
これをやっていないと儲かったのかどうなのかわかりません。
本当は赤字なのに儲かっていると勘違いをして、そのまま事業をしてしまうと大赤字になり倒産してしまう事も・・。
取引が単純ならこういったことはないでしょうが、会社が大きくなればなるほど取引量も増え複雑になってくるので簿記で管理をする必要があります。
簿記は通常3級→2級→1級と3つのレベルがあり、1級ほど難しくなります。
レベルが上がるほど簿記のルールを詳しく知ることができます。
簿記が分かるほど、自分の会社だけでなく他の会社がいいのか悪いのかの判断もできるようになってきます。
取引先の会社はどうなのか?ちゃんと払ってくれそうなのか?それともいますぐ倒産しそうなのか?また、会社は利益を出すことが目的で作られているので簿記の考え方が出来る人が社内にいることは重要です。
簿記の資格を取得する場合、1つではなく3種類の検定試験があります。
そこで次は簿記の種類について見てみましょう。
簿記の種類
簿記の試験を受ける場合、1つではなく下記の3つがあります。
1.日商簿記検定試験
2.全経簿記検定試験
3.全商簿記検定試験
基本的に簿記と言うと1の日商簿記試験を指すことが多いです。
3の全商簿記は高校などで受けさす場合がほとんどで、個人で全商簿記試験を受ける人はほとんどいらっしゃいません。
また、世間で簿記資格を評価する場合は日商簿記だと思って間違いありません。
それぞれの簿記の受験者数
簿記検定には3種類ありましたので、それぞれ受験者数を見てみましょう。
日商簿記検定試験
3級 | 2級 | 1級 | ||||||
西暦 | 日付 | 受験者 | 合格者 | 受験者 | 合格者 | 受験者 | 合格者 | |
147回 | 2017年 | 11/19 | 88,970 | 35,868 | 47,917 | 10,171 | 8,286 | 487 |
148回 | 2018年 | 2/25 | 78,243 | 38,246 | 48,533 | 14,384 | ||
149回 | 2018年 | 6/10 | 79,421 | 35,189 | 38,352 | 5,964 | 7,501 | 1,007 |
日商簿記は年間40万人受験していることが分かります。
全経簿記検定試験
他 | 1級 | 上級 | ||||||
西暦 | 日付 | 受験者 | 合格者 | 受験者 | 合格者 | 受験者 | 合格者 | |
188回 | 2017年 | 11/26 | 13,623 | 8,771 | 1,468 | 664 | ||
189回 | 2018年 | 2/18 | 13,717 | 6,108 | 1,370 | 638 | 2,210 | 335 |
190回 | 2018年 | 5/27 | 3,012 | 1,888 | 765 | 402 | ||
191回 | 2018年 | 7/8 | 9,379 | 5,702 | 1,235 | 465 | 1,935 | 321 |
全経簿記は年間4.5万人受験していることが分かります。
1級と2級は科目が分かれていて人数が合算されているので年間4,000人ほど多いのではないかと思います。
全商簿記検定試験
3級 | 2級 | 上級 | ||||||
西暦 | 日付 | 受験者 | 合格者 | 受験者 | 合格者 | 受験者 | 合格者 | |
- | 2017年 | - | 11,438 | 4,862 | 15,734 | 5,504 | 44,843 | 23,691 |
全経簿記は年間4万人受験していることが分かります。
1級は科目が分かれていて人数が合算されているので年間33,000人ほど多いのではないかと思います。
3種類の簿記検定
受験する人数が明らかに違うことはお分かりいただけたかと思います。
人事の採用担当者も日商簿記以外は知らない場合が多いので、全商簿記?全経簿記?となる場合もあります。
そのため勉強をするのならほぼ「日商簿記1択」になります。
ただ、税理士受験資格が与えられるのは日商簿記1級合格だけでなく、全経上級合格にも与えられます。
全経上級は日商簿記1級より合格しやすいので、税理士受験資格が欲しい人は全経上級の勉強をおすすめします。
世間一般で簿記と言えば日商簿記になりますので、通常勉強する場合は日商簿記の勉強をしましょう。
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