目次
日商簿記3級と日商簿記2級
・日商簿記3級を飛ばして、いきなり2級を受験することは可能なの?
このように考える人もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から申し上げると
日商簿記3級を飛ばしていきなり2級を受験する事は無理ではありません。
場合によっては3級を受けないで2級受験する事をおすすめします。
ただし、あなたの状況によって結論は異なってきます。
状況によって3級を受けないでいきなり2級を受験することをおすすめすることがありますが、どういった時におすすめなのか見てみましょう。
日商簿記3級を飛ばして、簿記2級をすすめる状況とは?
簿記資格の資格取得が絶対ではない人
たとえば簿記3級の資格か簿記2級の資格試験のどちらかに合格していなければ「就職活動」などが厳しくなるといったような場合がありますが、そうではない方となります。
簿記資格を必ず持っていなければならないような状況ではないと言い換えることができます。
1.将来的に公認会計士や税理士など上位資格を取得しようと考えている人
簿記の勉強の後に公認会計士のような上位資格の取得を考えている人ならば、簿記3級の資格を取得する必要性はそれほど高くはありません。
最終的に公認会計士試験に合格すれば簿記3級の合格にこだわる必要性がないことが分かるでしょう。
簿記3級や2級を持っていないと公認会計士の授業についていけないのでは?ついていくのが大変なのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
だから、公認会計士の勉強の前に簿記3級→2級→1級に合格してからはじめようという方がいらっしゃいますが、公認会計士の勉強をする場合は「簿記試験合格」の必要性は高くありません。
公認会計士講座は簿記3級や2級を持っていない人のために専用の講座として入門講座(簿記3級講座、簿記2級講座)が設けられています。
つまり、公認会計士を目指す人は簿記の勉強をしないで、いきなり公認会計士の専門学校に通ってもいいくらいなのです。
最終的に公認会計士の資格を取得するのですから、日商簿記資格を取得する必要性は高くないということです。
成長速度
簿記1級や2級を持っている人は、「簿記3級も分からないで入ってくるんだから楽勝だ」と思っていると、あっという間に追い越されてしまうので注意をしたほうがいいです。
「公認会計士になるんだ!」と真剣なのでその成長スピードは驚くものがあります。
2.今すぐ就職をするわけではない人
今すぐ就職をする場合は、日商3級であっても就職の際1つの武器になる事もあります。
そのため就職活動を有利にすすめるためにも日商簿記3級を確実に取得しておいたほうがいいとうこともあります。
例えば簿記の150回の試験日は11/18で、申込みは9/4~10/5となっています。
(商工会議所によって多少異なります。)
例えば6月の試験が終わったばかりで、試験まで5ヶ月あるような状況であっても、
就活に簿記が必須な場合、3級は確実に合格できるように2級と並行させるのがいいでしょう。
就職活動をしているわけではないので今すぐ簿記資格自体は不要だという方は、3級に合格する勉強は不要ですが、3級の知識を得るためにテキストは必ず読んでおきましょう。
すぐに就職をするわけではないが簿記は少し勉強をしておきたいという方は簿記3級は飛ばして簿記2級から勉強をしてもいいでしょう。
日商簿記3級を勉強してもいいかなという状況
1.公認会計士を目指している人
先ほどは公認会計士を最終的に目指しているのであれば3級を受けないで2級を受けてもいいし、簿記自体の勉強をしなくていきなり公認会計士を目指してもいいといった記載をしました。
簿記の勉強は3級→2級と進むにつれ簿記独特の世界観を知ることができ、簿記といったものを使って仕事をしたいといった判断材料にすることができます。
そのためこれから会計などの仕事に就きたいと考えている人は簿記の合格を問わず勉強はしておいたほうがいいでしょう。
3級は商業簿記しかありませんが、2級は工業簿記もあることからさらに広く簿記を知ることができます。
メモ
簿記3級や2級に落ちても大丈夫
簿記3級や2級は何度か落ちたけど、公認会計士試験はわりとスムーズに合格できたという人もいらっしゃいます。
2.今すぐ就職をする人
簿記3級は就職活動の際、就職しやすくなりますので3級を勉強する価値は高いといえるでしょう。
たとえば会計事務所・税理士事務所や一般企業の経理などが考えられます。
3級よりは2級に合格している方がよりアピールすることができますが、1日でも早く就職をしたい方は3級合格してから就職活動をするといいでしょう。
また、就職活動をしながら2級の勉強をすると、面接などで今は2級の勉強をしていることもアピールすることができます。
簿記3級を飛ばして『いきなり簿記2級』を受験する場合
いきなり2級を受験だからと、いきなり2級のテキストで勉強するわけではありません。
3級のテキストレベルが分かっていないと2級のテキストを読んでも分かりません。
そのためまずは3級のテキストからはじめます。
ただし、3級に合格するための力は必要ありません。
そのため3級合格対策として、過去問や予想問題集をやる必要はありません。
3級のテキストが分かっていれば問題ありません。
2級の勉強は3級のテキストが分かった状態で進んでいくので、3級の内容が分かっていることが必要ですが、2級は3級の内容をなぞりつつもう少し広範囲に・深く進んでいくのでテキストレベルで十分なのです。
いきなり簿記2級の学習をするためにおすすめの簿記3級テキスト
(3級を受験する場合)
テキスト・それに準ずる問題集
↓
過去問
↓
予想問題集
通常はこのように進めていくことになりますが、3級は受験せずいきなり2級の学習をする場合は以下のようになります。
(いきなり2級を受験する場合の3級の学習方法)
テキスト
繰り返しになりますが、いきなり2級を受験する場合であっても3級の勉強をしておかなければなりません。
2級のテキストは3級の内容が掲載されているものもありますが、復習用にまとまったものが簡単に載っている程度で3級の知識がある人が対象となっています。
3級の勉強をする場合はテキストとそれに付随する問題集で十分で、過去問や予想問題集は不要になります。
簿記3級を受験するかどうかで使用する教材の数も違うことが分かります。
まとめると・・
①3級合格→2級の勉強
まずは簿記3級に合格するために下記の3つの教材を使います。
・テキスト・問題集
・過去問
・予想問題集
②3級の知識→2級の勉強
通常の方は①の3級の試験を受けて合格してから2級の勉強に入りますが、このページでは3級を受験せず2級の勉強にはいることをおすすめしています。
ただ、勘違いしてはいけないのは3級の勉強を全くしないで2級の勉強をするのではないということです。
3級の受験はしない
↓
過去問や予想問題集など試験合格に直結した勉強は不要
↓
3級で使用する教材はテキスト・問題集で十分
↓
このようにしておくと2級の勉強をする際、2級のテキストを見ても理解することができます。
3級の知識を得るためにおすすめのテキストは下記の3つとなります。
1.スッキリシリーズ
売上No.1のテキストで多くの受験者が使っている教材でもあります。
著者は滝沢ななみさんなので分かりやすさに定評があります。
2.パブロフくん
こちらはかわいい犬のキャラと一緒に簿記の勉強をしていきます。
4コマ漫画なのでイメージがしやすいので簿記が苦手な人にはおすすめです。
3.とおるシリーズ
独学で最も分かりやすい・理解しやすいテキストであるといえます。
上記2つと違ってテキストが大きいため、テキストに十分な余白があり勉強がしやすいのが特徴です。
図・表は多く使ってあり、他の教材と大きく違うのは説明がかみ砕いて書かかれてあるのでより根本的なことが理解できるようになります。
薄い本などは勉強しやすいですが、肝心の理解といったものができていないことがありますが、この「とおるシリーズ」は理解できる教材ということができます。
また、量もしっかりしているので安心して勉強に取り組むことが可能です。
量が多いと時間がかかって心配だという方もいらっしゃいますが、内容が頭にスラスラ入ってくるので思った以上に早く進めることができます。
この3冊については
スッキリ、パブロフはアマゾンのサイトの中身検索で見ることが可能
とおるはとおるを作っている会社のサイト(ネットスクール)で立ち読みボタンで20ページも確認することができます。
本屋に行かなくても立ち読みできる3冊となっているので、比較してより分かりやすいものを買うのがいいでしょう。
この3冊のテキストが読み終わったらすぐに2級に取り掛かっても大丈夫です。
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