簿記2級

【簿記2級】おすすめの過去問と使い方と問題集2020年

更新日:

 

①過去問を探しているけどおすすめのものってある?

②簿記2級に独学合格を目指していてテキスト等は終わったので、次は実践演習をしたいけど市販でいい問題集はありますか?

③過去問ってどうやって使ったらいいの?

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

①過去問はTACの「合格するための過去問題集」をおすすめします。

②問題集はテキストに順ずる問題集(併用する問題集)を使用していただければいいでしょう。

③過去問の使い方については下記にて具体的に説明をしますので参考にしてください。

 

 

簿記2級に独学で合格する教材

 

簿記2級合格に必要な教材は以下のようになります。

①テキスト

②テキストに準ずる問題集(テキストに含まれている場合は不要)

③過去問

④本試験型予想問題集(実践問題集)

このページでは③④を紹介します。

 

①②については下記の「簿記2級テキスト」をご覧ください。

簿記2級テキスト

簿記2級に独学合格できるテキストとしておすすめのテキストを紹介してあります。

ご覧になってない方や気になる方はこちらを参考にしてください。
【独学+2ヶ月合格方法】日商簿記2級おすすめのテキスト・問題集等

※こちらの問題集はテキストに準ずる問題集であり実践演習ではなく、テキストの復習のために使用する問題集という位置づけになります。

 

 

テキストに準ずる問題集とは?

・「すっきりのテキスト」を使われている場合
→このテキストは問題集と一体型となっており準ずる問題集はテキストに含まれています。

・「パブロフのテキスト」の場合
→すっきり同様、テキストと問題集の一体型となっています。

・「とおるテキスト」の場合
→テキストとは別に「とおるトレーニング」がありこれがテキストに準ずる問題集となります。

 

 

それでは簿記2級の過去問と実践問題集を紹介します。

簿記2級に独学合格できる「過去問」と「問題集」

おすすめの「過去問」

合格するための過去問題集

540ページ

直近の過去問も収録されており全部で12回分あります。
(142回~153回)

簿記試験の過去問といったらこの「合格するための過去問題集」が最もおすすめです。

これは簿記3級、2級、1級、全経上級でも同じことが言えます。

簿記1級や全経上級の過去問はこの「合格するための過去問題集」しかないので、今後1級や全経上級を受けてみたい方は今のうちにこの過去問に慣れておくといいでしょう。

 

この過去問題集は第1部と第2部の2つに分かれていますのでそれぞれ詳しく見ていきましょう。

第1部 出題別攻略テクニック編

第2部 出題回数別過去問題編

 

○第1部 攻略テクニック編とは?

簿記2級の出題は第1問~第3問は商業簿記、第4問~第5問は工業簿記となっており、第1部は攻略テクニック編として第1問~第5問のそれぞれの対策を行っていきます。

 

この過去問題集は全部で500ページくらいあり、第1部は200ページくらいもあるのでしっかりとした対策が可能となっています。また、実際にこの攻略編で得点の底上げができるでしょう。

 

第1問対策

第1問は5問の仕訳問題が出題されますが、仕訳問題として出題されるパターンは大体決まっています。
この第1問対策では約70個の仕訳を通して網羅的に復習できるので、本試験で取りこぼすことはなくなるでしょう。

第2問~第5問対策もあり、こちらは問題ごとに目標時間も設定してあるのでどの程度のスピードで解けばいいのか参考になります。

また、様々な問題に対応できるように重要問題が厳選してあるのでここに掲載されている対策問題をする事で合格に近づく事ができるでしょう。

 

 

○第2部はどんな内容?

ここは過去問題集の本編といってもよく、第139回~150回の過去に実施された本試験の問題が掲載されています。

簿記は会計基準が変わる事が多く、過去に実施された問題をそのまま使うと改正が反映されていないので間違えた答えを覚えてしまう事があります。

しかし、この過去問題集は新しい会計基準が適用され過去の問題も新会計基準に改題されているので安心して使うことができます。

 

解説はどうなの?

解説は最初にその回の総括的なものや合格率が記載されてあるので全体像をさっと掴む事ができ、どの程度できればいいのか把握できるのはうれしいことです。

どのように解くのが理想的なのか「問題を解く順番」に書かれてあるので参考にするとより早く解く事ができますし、時間が足りない人はこの通りにすると効率よく点数を取ることができます。

また、問題ごとに難易度の表記があるのもうれしい配慮といえます。

第1問は5つの問いがありそれぞれに難易度がABCで記載されてあります。

難易度の目安

ランクの目安として、Aは確実に正答し、Bについては半分は得点したいものです。Cについては不正解でも問題ないでしょう。

例えば第1問の仕訳問題は4問正解だったとしましょう。
基本的に4問正答できればいいですが、5問の難易度がAAAAAだった場合は正解できなかった問題は反省をする必要があります。

問題ごとどの程度正答できればいいのか1つの目安にでき、重要な問題を落とした場合はテキストに戻って復習をしっかりする必要があります。
※Cランクの問題については解答解説を見て流す程度で問題ないでしょう。

 

点数に一喜一憂するのではなく、どの仕訳問題を正答すべきなのか解説を見ることで明らかにすることもでき、また自分の弱点を発見する事ができるのはこの過去問題集の大きなメリットといえます。

 

第2問~第5問対策はそれぞれの問題に難易度とどのように解いたらいいのかコメントが記載されてあります。解説も詳しいのでこれを見て分からないといった事はないでしょう。

 

答案用紙は抜き取り式になっているので別々に使いたい方は抜き取って使うこともできるので使いやすくなっています。

繰り返し解きたい方は答案用紙をコピーする必要はなく、TACからダウンロード(無料)して使うこともできます。

 

この過去問題集を使っていくと

過去問を解き続けていくと途中である事に気付くはずです。

それは過去に出題された問題が似たような問題として繰り返し出題されているという事です。

 

この過去問集のおすすめのポイントとして縦は項目、横は139回~150回の「出題論点一覧表」です。この出題論点一覧表でどういった項目が繰り返されているのかを視覚的に把握できるので便利です。

第1問の仕訳問題の有価証券を例にすると、有価証券の論点は「購入」「売却」「評価」の3つがありますが、購入については140回④、143回①、144回⑤、145回③と記載されてあり購入については頻度が高いが、売却、評価については一度も出題されてない事が分かります。
(140①とは140回の第1問の問4に出題されたということです)

 

出題項目の頻度を知るのも確かに大事ではありますが、もっと大事なことがあります。

それは140回の過去問を解いて例えば仕訳問題の4(有価証券の購入)を間違えたとしましょう。そして、143回を解いて仕訳問題の1(有価証券の購入)を間違えたときです。
→つまり、同じような有価証券の仕訳問題の論点で間違えたということです。

 

通常ですと気付かないかもしれませんが、この過去問題集には「出題論点一覧表」を見る事で同じような論点に間違えているかどうか気付く事もできます。

同じような問題が解けていないという事は過去問を解いた後の復習が不十分で、過去問を100%使いきってしまいましょう。過去問を最大限利用する事で合格率は全く異なったものとなります。

過去問の使い方については下記にて説明をするのでそちらを参考にしてください。

 

 

おすすめの「問題集」

問題集についてはテキストに準ずる問題集を利用してください。

 

ここで紹介する問題集は本試験型の実践問題集となります。

簿記2級の教材を再度確認しておきましょう。

必要性 教材
①テキスト
②テキストに準ずる問題集
③過去問
④実践的問題集

合格に必要なものは①②③となり、④の実践的問題集は合格に絶対必要なものとはなりません。

また、①②③の3つが消化できていない人は④に手をつけないほうがいいでしょう。

 

④実践的問題集の使用をおすすめする人

・簿記2級受検経験者

・①②③の重要箇所は完璧に抑えて他にやる事がない人

・過去問で合格点または合格点に近い点が取れる人

 

あてるTAC直前予想

全4回分の予想問題

本試験と同じ形式であり難易度も同レベル以上となっています。

書籍には難易度は同レベルとかかれてありますが、実際はそれよりも高いものとなっているので解けないからと悲観する必要はありません。

ここでは「時間の使い方」や「解くべき箇所が解けるか」このような最終的な仕上げとして使うのがいいでしょう。

 

回数は4回分とそれほど多くはありませんが、実践的な解き方がかなり詳しく書いてあるため実力アップが可能です。

 

新論点予想問題集

224ページ

平成28年から試験範囲に連結や税効果などの新論点が追加され、新論点対策をするには不足してしまうこともあるでしょうし、不安になる方もいらっしゃるでしょう。

あまり手を広げる事はおすすめしませんので、これまで使用した教材がある程度吸収できている人のみおすすめします。

この問題集は新論点だけに焦点をあてた問題集となっており、新論点についてはこの問題集で万全といってもいいでしょう。

新論点が不安な人はこの問題集を使って抑えておくのもいいでしょう。

 

 

次は、過去問の使い方になりますが、使い方は人それぞれですのであくまで一例として紹介しますので参考にしてください。

過去問の使い方

 

過去問を使う理由は

・頻出問題の把握

・本試験形式に慣れる

このような意味もありますが、これ以外に大きな理由があります。

 

それは『各項目の徹底攻略』にあります。

次は、過去問題集を使いながら「各項目の徹底攻略」の方法を紹介します。

 

過去問の使い方一例

まず過去問1回分を時間を計って解きます。(例えば第139回を解きます)

採点し解けなかった問題はテキストやテキストに準ずる問題集に戻って復習をします。

同じ問題が出題されても必ず解けるようにしっかり仕上げておくことが重要です。
できれば違う視点から出題されても解けるように、周辺論点も同時に固めておくといいでしょう。

→このように「解けなかった問題を徹底的に復習する事」がこの過去問題集を利用する真の目的です。

次は、第140回を解き、解けなかった問題については上記と同じように復習をします。

次は第141回・・

これを繰り返していきます。

解けなくてテキストに戻って復習をする際、復習するページに日付を記載しておくことをおすすめします。

 

以前復習をしたはずなのに再度復習が必要な事はよくあります。
そうするとテキストには日付が2つ記載される事になりますが、それはあなたがその項目を苦手としていたり、理解不足等であることがわかります。

テキストの総復習をする際に、日付が記載されているところは念入りに読み込むことで効果的に復習をする事ができます。

また、そのような項目は今一度テキストに準ずる問題集の問題を解くことで理解を深めることができます。

 

 

過去問の使い方とその効果

この過去問の使い方はとにかく面倒で時間もかなりかかります。

しかし、過去問を5回分やっていると少しずつ変化が表れてきますが、どのような変化が起こると思いますか?

それは『得点が伸びてくる』という事です。

 

簿記2級の範囲はそれほど広くないため、過去問を5回分程度やって解けない問題を徹底的に復習をする事で解けない問題が徐々になくなっていきます。

 

正直1回目を解くときは10点でも0点でも構いません。

丁寧に復習をし5回分くらいすると、合格点に限りなく近づいているか合格点を超えているはずですし、10回分やると合格点を超える回が増えているでしょう。

得点がよくなっていくと復習する項目も減るのでかなり楽になり、次の回に進むペースも早くなっていきます。

また、本試験形式の問題を時間を計って解く事で時間配分の練習もできたり、本試験の出題形式、言い回しなどの表現にも自然と対応できるようになるなどメリットはたくさんあります。

後半になればなるほど得点はおもしろいように伸びていきますが、最初は復習する量が多くてとにかく大変です。

 

 

過去問の使い方のポイント

この勉強法は過去問をたくさん解くことではなく、いかに過去問で解けなかった問題を復習するかにかかっています。

復習をおろそかにして全12回分をするのなら、復習は丁寧にして直近5回分をするほうが断然いいです。

 

・最初はできない箇所が多くて復習も大変

・5回分くらいすると解けない問題が少なくなり合格点に近づいてくる

・得点がよくなることで復習する時間が限りなく減っていく

・本試験の難易度や出題傾向を肌で感じる事ができる

 

 

簿記2級 過去問、問題集まとめ

以上、簿記2級に独学で合格できる過去問と問題集を紹介しましたがいかがだったでしょうか?

過去問題集を解き進めていくと似たような問題が繰り返し出題されている事を体験するでしょう。

 

簿記2級は徹底的に復習をする事が重要でこれが合否を大きく分けるので過去問題集を有効活用して合格しましょう。

実践的問題集である予想問題集については必ず利用する必要はありませんが、テキスト、テキストに準ずる問題集、過去問が終わったのであれば最後の仕上げとして利用して合格率を高めておくのがいいでしょう。

 

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