目次
会社員の公認会計士試験合格率は?
【公認会計士試験】働きながら合格できるのか?
このページは上記の続きになりますので、読まれていない方はそちらを先に読んでいただけるといいかと思います。
・働きながら公認会計士を受験するとどのくらいの合格率なのか?
特に働きながら受験をしようかと考えているのなら気になりませんか?
早速ですが、会社員の合格率を見てみましょう。
公認会計士試験の合格率・・会社員と他を比較
願書提出 | 論文受験 | 合格者 | 合格率 | 論文合格率 | |
全平均 | 11,032 | 3,306 | 1,231 | 11.2% | 37.2% |
会計事務員 | 528 | 211 | 83 | 15.7% | 39.3% |
会社員 | 2,193 | 454 | 106 | 4.8% | 23.3% |
学生 | 3,991 | 1,125 | 619 | 15.5% | 55.0% |
無職 | 1,676 | 507 | 137 | 8.2% | 27.0% |
このデータからいくつか分かることがありますが、
最も気になるのは会社員の合格率の低さでしょう。
会社員の願書提出から最終合格までの合格率は4.8%
他の受験生の半分以下になっていることが分かります。
しかし、会社員も意外に多いことに気付きませんか?
願書提出者は全体の20%ほどになっているので、公認会計士試験の願書提出者は5人に1人は会社員ということになります。
例えば、100人が願書を提出したものが100人いるとすると、
そのうち20人は会社員ということになります。
その20人から最後の論文試験に合格する会社員は・・1人です。
だからと言って、会社員で公認会計士を受験するのはおすすめしません、などというつもりは一切なく、むしろ実態を知って「なるほど」と思っていただければと思います。
これは意外な結果?会社員は論文式試験に弱い?
このデータから読み取れることがもう1つあり、これは意外な結果かもしれません。
それは会社員の短答式試験と論文式試験の結果についてです。
会社員は他の受験者層に比べて、短答式試験には対応できても論文式試験にかなり弱いことが分かります。
短答式試験の勉強は量の試験であるのに対して、論文式試験は質の試験という事ができます。
通常ですと、会社員は社会経験があるなどで物事を考える力が高いように思えるので論文式試験に強いイメージがありますが、そうではないようです。
ただ、論文式試験の場合は租税法、経営学(選択科目)が新しく加わること、また企業法なども短答試験とはもはや別科目ともいえしっかりとした勉強をする必要があります。
それらの講義に加え論文答練や計算答練もあるため、社会人の場合は手が回らなくなって消化できず、合格しづらい状況になってしまう事も十分にあるでしょう。
特に租税法の量の多さは簿記の次に負担が大きいだけに、大学生などであっても大変だということは合格体験記や周りの受験生を見ても感じ取ることができるでしょう。
短答式より論文式に弱くなってしまう原因としては、普段の勉強で理解よりも結論を急ぎすぎてしまい、その過程の部分である根拠・理由等を軽視していたことも考えられるかもしれません。
論文式試験強い・弱い
こことは少し関係ありませんが、無職の人は短答式よりも論文式に弱い傾向にあります。
逆に論文式試験にもっとも強いのは学生で、学生は論文式試験に桁違いに強いのは、上記の論文合格率を見ると一目瞭然です。
会社員が少しでもスムーズに公認会計士に合格するためには、論文式試験に進んでも負担となるものを少なくしておく必要があります。
そのためには短答式試験のときから論文式試験を見据えた勉強方法や工夫をしておくといいかもしれません。
ツイッターを震撼させた?「合格するための1つの勉強方法」
時間を有効活用するためにある勉強方法を紹介します。
時間がない社会人にはぜひとも実践しておきたい勉強方法です。
優秀な大原生のAさんが実践していた方法です。
それは「テキストへの情報集約」です。
なにを今さらと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、
テキストへの情報集約は時間を最も有効活用できる方法で、優秀な受験生Aさんはもう1つ工夫をしていらっしゃいました。
テキストへ情報を集約する際、
ペンで直接書き込むのではなく、『付箋』に書き込んでそれを貼り付ける。
というものです。
最初からいきなり書き込みをしてしまうと、見た目は勉強している感じに見えますが、実際どこが重要なのかを瞬時に判断するのに時間がかかったり、余計な部分に目がいきがちになってしまいます。
また、受験勉強が進むにつれテキストを読み返す機会が増えてきますが、そのたびに重要だと思えるところは変わり、以前重要だと思ったところは今では基本的なことだと思うこともあるでしょう。
この『付箋』を使った方法はかなり有効です。
今現在、自分に最も必要なものは何なのか?どうしたらより得点をすることができるのか?といった「メモ」も付箋に記載しておくと効率的に復習を行うことができます。
不要なものは付箋をはがしてしまえばすっきりします。
付箋を使ったもう1つの便利なこと
そして、この方法の優れているところはもう1つあります。
この付箋を使った方法を紹介している理由は、社会人が論文式試験対策をすると時間が足りなくなってしまう欠点を補うことにあります。
この方法を実践することで時間を有効に使うことができ、他の受験生に追いつく・追い抜くことが可能です。
この付箋の優れている点はさらにあります。
それは短答式試験では重要な箇所だったけど、論文式試験になると全く不要な箇所というのはたくさんでてきます。
そこで、短答対策用のの付箋ははがし論文式試験に必要な付箋だけにすれば、論文式試験専用のテキストに変わります。
この方法で合格された方は入門生でありながら答練・模試などは常に上位(1位や一桁)にある方でした。
会社員だからこそこういった勉強方法を取り入れてみてはいかがでしょうか?
働きながら公認会計士 まとめ
以上、働きながら公認会計士を受験する場合について紹介をしました。
【公認会計士試験】働きながら合格できるのか?
【公認会計士試験】働きながらの合格率は?
前回、今回の2回で、勉強時間の確保、講義スケジュールとの兼ね合い、合格率、合格率から分かること、勉強方法を紹介しましたがいかがでしたか?
前回の記事はこちら
⇒【公認会計士試験】働きながら合格できるのか?
社会人で勉強をされている方や社会受験経験者の方は、合格するということは思ったよりも相当大変だなと感じている方も多いかもしれません。
会計士試験に絶対合格するんだという気持ちが変わらない方は、後ろを振り返らず公認会計士の勉強をはじめましょう、すでにしている方は強い意志を持って勉強をがんばりましょう。(ただ、時には息抜きも合格には必要です。)
今のそのやる気を忘れなければ必ず公認会計士試験を突破することができるでしょう。
専門学校
専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
一発合格を目指すなら計算力とバランスのよい大原がおすすめですが、経済的に厳しいという方はLECで一発合格を勝ち取れば他校の半分以下となっています。それだけ難しいということでもありますが、LECをおすすめするのには理由があります。
LECをおすすめする理由
学校、仕事、家事等で忙しくなったとき、勉強がうまく進まなかったり、短答試験に合格できない場合は、論文の講座代が無駄になることがあります。
(LEC以外の専門学校は基本的に短答・論文代を含めた一括の講座となっているか、分割してある講座は合算すると通常より高くなります。)
知人は論文の教材がほとんど手つかずになってしまったと言ってました。
テキストや講義というのは最新を使わないとそれだけで数点不利になってしまいます。
数点を争う試験なだけにそれは大きなデメリットとなってしまいます。
他校ではこういうことが起こりえますが、LECでは短答だけの講座、論文だけの講座と分けてあるので勉強にメリハリをつけて教材をこなすことができる上に、金銭面においても短答試験合格後に論文講座を受講という形をとることができるので損をしない選択ができます。また、もともと金銭的に安い大きなメリットもあります。
安いと聞くと内容が薄いのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、LECは科目ごとに論文講座があります。
「普通なのでは?」と思うかもしれませんが、多くの学校は論文講座はなく論文答練で実際に問題を解かせてそれを説明する形をとっています。そのため短答の理解から論文の理解へ短期間で引き上げる必要があります。
学生の場合は多くの時間が取れたり夏休みもあって時間でカバーできる部分もありますが、社会人の場合は困難になります。
それが結果となって表れています。
30代、40代を例に挙げると短答試験の合格率はほぼ同じなのですが、論文に限っては明らかに悪くなっています。
瞬発力・暗記力・計算力は若い世代が強く、思考力は社会人が強そうに感じるかもしれませんが実際は違います。
30代、40代の合格率を記事にしていますので気になる方はこちらをご覧ください。
こちらは監査審査会の合格状況から実際の数値を使って説明をしています。
⇒【公認会計士30代】30歳や35歳から合格・就職できるのか?
⇒【公認会計士40代】40歳、45歳で受験と転職は大丈夫?
論文こそLECで思考力を養い着実に合格ラインに上げることが重要なのです。
LECの論文講座は内容が濃いのでメリハリをつけて勉強をする必要があります。
おすすめの講座
2022年12月短答式試験目標の方又はこれから勉強をはじめる学生・フリー等の方はこちら
⇒2022年短答合格コース<秋生>【通信】
2022年5月短答試験目標の方はこちら
⇒2022年短答合格コース<春生>【通信】
各校のメリットとデメリット
○学校選びで迷ってる方はこちら
⇒専門学校ランキング2019,2020年度
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