社会保険労務士

【社労士試験は簡単?】試験形式の検証とおすすめの勉強

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①「社労士試験は簡単!楽勝で合格できた」
って言う人いるけど本当にそうなの?

②社労士試験の簡単な理由って何?簡単じゃないのならその理由も聞きたい。

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

社労士試験確かに超難関資格試験と比較をすると難易度は落ち簡単という結論にはなります。

しかし、世間一般の方が社労士試験を受験するという視点に立って考えるとどうでしょうか?

このページでは社労士試験は簡単なのかどうなのか?
また、簡単でないのならどこがどう簡単ではないのかについて紹介をしていきます。

 

 

社労士試験は簡単なの?

書籍やネットを見ると・・

・簡単に合格できた

・短期間合格可能

・独学でも楽勝

このような話を聞いたり見たりしたことがある方は多いでしょう。

これらの特徴としては・・

合格した人が普通ではない場合が多い
→簡単にいえば天才といわれるレベルの人やそれに近い相当頭のいい人

短期間合格については、それまで他の勉強をしていて社労士の試験内容とかぶっていたことや、元々独学である程度やっていたなど・
さらには勉強を本気に取り組んだときから試験期間をカウントしているなど・・

いろいろあり、社労士試験自体が簡単なのか?といったところは分からない所があります。

逆に学校側などの広告・宣伝やホームページや学校側が出版している書籍には、独学は絶対に無理、学校に通うべきということが強く書かれている場合が多いです。

このように多くの情報を知ることができて便利ではなりますが、情報がありすぎて何が正しいのか?といったことが分かりづらくなっています。

そこで、ここでは客観的に社労士試験について話をし、簡単な面もあれば難しい面、またその対策などについてお話していきます。

 

結論についてはあまり言及をしないほうがいいのであまり書いてはいません。
しかし、結論が気になる方のために、結論を書いてしまうと・・

社労士試験は取り組み方次第で世間が思っているよりも難しくはなく簡単だとは言い切れないものの合格率ほど難しくはないといえます。

 

 

社労士試験の試験形式

社労士試験が簡単かどうなのかを判断するためには社労士試験の試験形式を知っておかなければなりません。

試験は午前と午後の2回あり、午前は選択式試験、午後は択一式試験実施されます。

 

選択式試験

10:30~11:50

文章がありそこには5つの空欄があります。
そして、それぞれの空欄に当てはまるものを選択肢から選択して答える形式となっていますが、選ぶものは20個ほどあります。

選択式は8科目あり、それを1時間20分で解くということになります。

択一式試験

13:20~16:50

先ほどの選択式とは違い、5つの選択肢の中から選ぶ5肢択一式となります。

ABCDEと5つの文章があり、その中で正しい文章がありそれを選ぶというのが一般的です。
また、中には5つの文章で正しいものが2つあり、選択肢からその組み合わせを選ぶ形式のものもあります。
(例えばアイウエオと5つの文章があり、アとエ正しい文章で、選択肢CがアエならCを選ぶということになります。)

 

 

社労士試験は簡単なのか?

試験形式は分かったけど実際どうなの?簡単なの?か気になるところです。

そこで次は試験形式別に見てみましょう。

 

選択式試験は簡単?

択一式試験というと5つくらいの選択肢があり、そこから選ぶのが通常ですが、社労士試験の「選択式試験」では20個から選ぶことになるので間違える可能性は高くなります。

合格させる試験ではなく落とす試験であるので、受験生なら間違えて選んでしまいそうなものや科目間の語句が似ていて正確に抑えていないと間違えてしまうひっかけのものなども選択肢にあるので思った以上に点数を取ることが難しくなります。

選択式の制限時間は80分(1時間20分)で、8科目あるので1科目10分で解かなければいけません。

ただ、これはある程度選択式の勉強をすると時間的に厳しいと感じることはなくなるでしょう。

この選択式試験で最も厄介なのが「基準点」というものが設けられていることです。
選択式は8科目あり5つの空欄があることは先ほど記載をしましたが、5つの空欄のうち3つ以上は正解しないと不合格になってしまう怖さがあります。

8科目のうち1科目でも正解が3つを下回ってしまうと不合格です。

※問題の難易度・受験者の得点状況等を見て、科目によっては3つではなく2つでいい救済措置が取られることがあります

 

択一式試験は簡単?

国家試験等では択一式試験といったものはよくあり、難関試験でも択一式試験を実施しています。

例えば公認会計士を見てみると・・

公認会計士の場合の択一式試験はアイウエという4つの文章があり、そこから正しいものが2つあり選択肢から選ぶという形になります。
選択肢には1~6あります。
(以前は選択肢は5つしかなく消去法によって正解を導くこともできましたが、最近はそれができなくなっています)

一方、社会保険労務士はどうかというと、ABCDEという5つの文章があり、この中から正しいもの(誤っているもの)が1つありそれを選ぶというものが主流です。

実はこの1つを選ぶ問題というのは得点するのが難しい出題形式と言われています。

 

メモ

公認会計士の場合でも1科目のみですが、正しいものを1つ選ぶ問題が1~2問出題されることがあります。

そうすると平均点・合格点がわずかにですが下がるほど影響を与える場合があります。
1つを選ぶというのは勉強をしてみないと分からないかもしれませんが、思った以上に得点をするのが難しくなります。

 

2択からの難しさ

受験生だと実感をすることだと思いますが、AとCのどっちかなんだけど・・どっちかな?という2択までいくけど、その先をどうしても間違えてしまうということはあるでしょう。

これは問題を作る場合に点数をある程度調整するために紛らわしいものを選択肢に入れるようにしてあります。

また、点数だけではなく全体的な難易度を調整するためにも他の肢の難易度・読みやすさを調整していき全体的なバランスをとっていきます。

逆にいうと2択まできた人は合格に相当近いといってもよく、2択までいけない人はまだまだ勉強が足りないという表れでもあります。

 

受験生だと肢ごとに○×の判定に注目をしますが、作成者の視点で考えると、例えば過去問から肢を引っ張ってきて一部を変えて出題をするというのはよくあります。

そうすると、受験生は過去問を徹底的にやっているので、「これは過去問でみたことがある、○だ」ということをしてしまいますが、結論を変えたり、難易度を高くしようと思えば少し難しい箇所や重要度が高くない箇所等を変えて出題をすることができます。

 

合格者の中にはほぼ過去問だけをやればいいという方もいらっしゃいますが、正直過去問だけでは分からない・見えない部分を自分で想定して対応をしなければならず、相当のレベルである必要があります。

例えば他の難関試験に合格していて社労士試験に臨む場合は、そういったことに対応する力がついていますが、多くの受験生の場合はなかなかそのレベルに到達することは難しいのではないかと思います。

 

 

2択から正答するためには・・

2択までいっている人の中には最後の最後間違えてしまった。
ちょっと運がなかった。

という方がいらっしゃいますが、2択から正答できるかどうかはかなりの実力差があると思うといいかもしれません。

ここを軽視してしまうとなかなか合格ラインを超えることができず、何年も受験をすることになってしまいます。
2択からの正答できる力がないと、場合によっては得点できるときもありますが、全然得点できないというような不安定な点数を取ってしまうことになる場合が多いです。

合格・不合格を分けているのはこの2択からいかに正答できるかという力をつけることにあり、

・テキストを注意深く読んでいるのか?
・理解が甘くないか?
・抑えるべきところはしっかり抑えているのか?

そして最も大事なのは・・

・きちんと暗記をしているのか?

ということになります。

 

 

過去問・答練・模試の使い方を「少しだけ」変える

過去問に限らず答練・模試等もそうですがこれらの教材の利用方法(使い方)について少し意識することで変えることができます。

たとえば過去問を例にとれば、過去問を解く際は肢にはその中でも重要な論点というものが必ずあります。
通常はそこに着目をしてしまいますが、そうではなく、過去問の肢1つとっても「このように出題される場合もあるな」といった出題の先回りをするような勉強法がおすすめです。

例えば自分で問題を作ってみるというのもいいかもしれません。
そうすると、出題者の気持ちになってどこが重要なのか?どこを間違いにさせるのか?ひっかけをどこで作ろうか?といったことができます。
→友達同士で問題を出し合う場合にも使えます。

肢を見て問題を解く場合は注意深く読み、そして常に考えることで飛躍的に点数が伸びることもありますし、このような勉強をしていると2択までいってもあまり迷うことなく正答することができるようになっています。

2択になっても難しい肢というものがありますが、2つのうちどちらがより正しいのか?(間違いなのか?)といったことは以前よりは格段にアップしているので正答する率は上がっています。

受験生の中でも安定的に合格点が出せる人というのは正確な記憶と理解ができているからに他なりません。

また、そのような人は注意深く丁寧にテキストを読み、問題を真剣に解いている方が多いでしょう。

 

1つの肢にかかる時間は長くなるという欠点はありますが、1つの肢1つの知識ではなく、1つの肢で複数の知識を得ることができることで視点を変えた出題方法にも対応することができるなど合格しやすいメリットがあります。

 

 

社労士試験は簡単? まとめ

以上、社労士試験は簡単なの?について紹介しましたがいかがだったでしょうか?

社労士試験は簡単なのかというよりは難しいという印象があるかもしれませんが、取り組み方によっては簡単に点数をあげることができる・・・とは言い難いものがありますが、それでも勉強の質・量に応じて得点・成績に反映しやすい試験ともいえます。

社労士は各科目に基準点があるので、そこに注意をしなければならないことは忘れてはいけません。

 

 

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