①社労士試験に中卒や高卒で合格することはできるの?
②中卒や高卒だと試験に合格してもその後の就職が心配。
このような疑問をお持ちの方にお答えします。
①社会保険労務士試験は大卒等の受験資格があり、中卒・高卒だと受験することができせん。
ただ、行政書士試験に合格をすると受験資格を満たすので中卒・高卒の方であっても社会保険労務士を受験することができます。
②社労士有資格者は学歴に関係なく就職をすることができる場合が多く、また企業に就職・転職をしなくても独立開業をすることができるので心配をする必要はありません。
社労士試験と中卒・高卒
社労士試験は中卒・高卒でも合格できるの?
中卒や高卒の方は社会保険労務士試験の「受験資格」がないため受験をすることができません。
受験資格
主な受験資格
①大学の一般教養科目修了者
②専門学校卒業者
③行政書士有資格者
④一定の実務経験
上記のどれか1つが受験資格として必要なため、中卒・高卒の方は③か④を満たす必要があります。
④は社会保険労務士事務所等で3年以上の実務経験、公務員として行政事務が3年以上といったことが必要です。
もしこれを満たすことができないのであれば③の行政書士の資格という条件を満たすことが必要となります。
そのため、社会保険労務士試験を受験しようと思っている中卒・高卒の方は行政書士資格の取得が条件となると思っていいでしょう。
メモ
欲しい資格を取る前に他の資格を取るのが面倒だと感じるかも知れませんが、例えば税理士試験を受けるためには大学等や簿記1級合格が必要となります。
そのため高卒で税理士を目指す場合は簿記1級の勉強をしなければなりません。
社労士もこれと同じです。
ただし、行政書士資格は単に受験資格を得るためだけではありません。
行政書士資格は「相当」使える資格!
社会保険労務士の受験資格を得るために行政書士の勉強をすることになりますが、行政書士の資格は独立する場合にとても役に立つ資格になります。
これは独立をしている社会保険労務士から話を聞くといいですが、独立をすると最初はなかなか仕事に結びつけることが難しいです。
そこで行政書士という多種多様な業務を扱うことができる資格を持っていると窓口が広くなることで信頼を得ることができたり、紹介をしてもらえたりといったことがよくあります。
また、行政書士の仕事をすることで食べていくことができるので、社会保険労務士の受験資格のための勉強とはいっても独立する場合に必ず役に立つ資格になるのです。
勉強をしても全く役に立たないのであれば辛い受験生活になってしまいますが、このように様々なメリットを持っている行政書士の勉強はモチベーションを保って勉強をすることができるでしょう。
また、行政書士試験に合格をし、独立をして社会保険労務士の勉強をするということも可能です。
(独立をしながら難関試験の勉強をするのは大変ですが)
中卒・高卒の方におすすめの「社労士受験対策」
1.入門書のすすめ
中学や高校の学生時代から勉強が遠ざかっている方がいきなり社労士の本格的な勉強に入ると勉強しづらい場合がある方もいらっしゃいます。
そのためそのような方は「入門講座」または「入門書」から入るとスムーズに本編である社労士講座に移行することができるでしょう。
学校を利用する場合は入門講義等があるものを選ぶといいですし、独学の場合は基本書・テキストにいきなり入らず入門書と呼ばれるものを読むと全体像をつかむことができます。
学校を利用する場合は入門講義がセットになっているLECがおすすめです。
※LECは社労士講座に限らず他の講座においても入門講義を勉強をして全体像を把握してから各論といわれる本格的な講義に入る流れを取っているので勉強が苦手な方にもおすすめです。
2.テキストを徹底的に使い込む
よくあの学校はテキストがよくないなどといったことを聞いたりしますが、テキストは基本的には自分で作っていくものです。
テキストに全て書かれてあるわけではありません。
もちろんテキストには重要なことが記載されてありますが、そうではなく「合格するために必要な情報」といったものは自分で作ることが大事です。
例えば、何度も何度も間違えてしまう事項・論点があれば、メモ書きをした付箋を貼って目立つようにするといいでしょう。
そうするとテキストを読む際に注意点を同時に確認をすることができますし、何より付箋で貼るという一手間かけることで意識が高くなっています。
また、問題集、過去問、答練などからテキストにはない合格に必要な情報があればそれをコピーして貼り付けたり、書き込みをすると合格に必要な教材に仕上がっていきます。
これは他人が作った合格に必要な教材では意味がなく、自分自身が合格に必要なもの・合格するために足りないものを自分自身の手で補うことで「合格できる教材(テキスト)」が仕上がっていきます。
よく、「情報の一元化」などといわれたりしますが、このテキストを見れば合格に必要なことが全てあるので、答練の前や追い込みのときはこのテキストを繰り返し繰り返し見ることで合格に必要な情報があなたの頭に入っていきます。
あの過去問のあそこが重要なんだけどどこだっけ?と探す手間が省けますし、テキストにあるということで情報が整理されているので理解・記憶もしやすいメリットがあります。
3.各科目に時間を使いすぎない
社労士は全部で10科目もあるので、あまりに1科目に集中をしてしまうと、他の科目に割く時間が減ってしまうことになります。
また、最初は時間を決めて科目の勉強をし、ある程度全体像をつかむことができてから詳細部分に入ると10科目の勉強であってもバランスよく進めることができるでしょう。
特に社労士試験は10科目の各科目に基準点が設けられており、1科目でも基準点を下回ってしまうと不合格になってしまう厳しいルールがあります。
そのためにも1科目にのめりこむのではなく、バランスよく時間を使っていき、どの科目のどの箇所が苦手なのか?よく間違えてしまうところはどこなのか?といったことが分かってきます。
4.過去問の利用
過去問を使うことでどのような問題が実際に出題をされているのかを知ることができます。
当たり前のことなのですが、課顧問を利用しない受験生も一定数いらっしゃいます。
課顧問を利用するとこの科目はこの程度勉強をすればいいのか、この科目はこんなところまで聞かれるのかといったことが分かるので目標を見失わずに勉強をすることができます。
そのため過去問の利用をすること効率よく勉強をすることができ合格することができるでしょう。
社労士試験に「中卒・高卒」で合格したけど就職はどうなの?
企業に就職をするためにはある程度の学歴が必要な場合があります。
そうすると、せっかく難しい社会保険労務士試験に合格することができたのに就職できないとしたらその知識を活かすことができません。
なんのために勉強をしたのか分からないということになってしまいます。
ところが社会保険労務士資格を持っていると学歴関係なく就職することができる場合が多いことをは知っておいて損はないでしょう。
もし、中卒・高卒等の方で社会保険労務士資格の勉強をしようか迷っている方は社会保険労務士資格はあなたの人生を大きく変えてくれる存在になると言っても過言ではありません。
なぜなら就職をする場合だけではなく、社会保険労務士は自らが事務所を構えて仕事をすることができるからです。
独立開業をすることができるので、就職できるかどうかの心配は必要ありませんが、独立をして仕事をやっていくためには相応の努力が必要になってきます。
独立開業をすれば自分のペースで仕事ができたり、こんなことをしてみようかな?といった自分がやってみたいことを実現することができ、大変ながらも充実した生活をすることができるでしょう。
中卒・高卒で行きたいところに就職ができなかったり、もっと収入を得たいと思ってもそういったいい条件というのはなかなかありません。
これまでの人生を変えてみたいという方は司法書士や社会保険労務士がおすすめで、特に社会保険労務士は努力をすれば必ず合格することができ、また一年程度で合格をすることも十分に可能なためおすすめです。
社労士試験と中卒・高卒の合格や就職 まとめ
以上、社労士試験と中卒や高卒の受験資格や合格のための勉強法そして合格後の就職について紹介しましたがいかがだったでしょうか?
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