①社労士試験って合格までにどのくらいの勉強時間が必要なの?
②合格までに使用する教材やスケジュールを教えて欲しい。
このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。
①社労士試験に合格するためには700~1,150時間の勉強が必要です。
②下記にて合格に必要な全ての教材とスケジュールを紹介します。
このページでは・・
1.概要
→社労士試験の特徴と試験までの大まかな”流れ”をお話します。
2.勉強時間
→合格までに必要な”時間”をお話します。
3.スケジュール
→上記勉強時間をふまえてスケジュールを詳しく紹介します。
このような順番で説明をしていきます。
目次
社労士 合格までに必要な勉強時間
社労士試験に合格するためにはどのくらいの勉強時間が必要となるのか?
また、どのようなスケジュールを組んだらいいのか?
具体的な例を示しながら詳しく紹介をします。
まずは社労士試験の特徴を知り、合格までの大まかな概要をご覧ください。
1.社労士試験 合格までのスケジュール(概要編)
社労士試験に合格するスケジュールとしては・・
1年計画、9ヶ月計画、6ヶ月計画といったものがありますが、社会人の方でも無理のない1年計画を例にお話をします。
フリー・学生や時間がかなり取れる社会人の方は6ヶ月計画を選び、1年計画の2倍程度の勉強量ですと6ヶ月でこなす事が可能となりますので、6ヶ月や9ヶ月でスケジュールを組みたい方は期間を短くする事で対応ができます。
(基礎期)
9月~2月(6ヶ月) テキスト、問題集
(応用期)
3月~5月(3ヶ月) 過去問、選択式対策、白書対策
(直前対策期)
6月~8月(3ヶ月) 予想問題集、模試
1年計画の場合は上記のようなスケジュールとなりますので、大体このように進めていくものだとイメージしていただければいいでしょう。
2.社労士・・勉強時間
次は社労士試験に合格するまでの勉強時間はどのくらいになるのかを見てみましょう。
実際に使用する教材と合格するために必要な勉強量を考慮すると勉強時間は下記のようになります。
勉強時間については冒頭で述べていますが、勉強に慣れている方とそうでない方では理解度・吸収度も違ってきます。
あなたはどれにあてはまりますか?
A.行政書士などの資格取得者やどちらかというと勉強は得意な方は700時間
B.得意とはいかないが苦手でもない方は1,150時間
C.勉強が苦手だったり、最近あまり勉強をしていない方は1,500時間
使用する教材によってもかかる時間は変わってきますので、上記の勉強時間はあくまで目安として知っておく程度でいいでしょう。
1日の勉強時間と1週間の勉強時間
人によって1日に使える時間は全く違います。
①1週間15時間勉強できる方
②1週間20時間勉強できる方
③1週間25時間勉強できる方
このように3つのタイプに分けてみましょう。
どんなに忙しい方でも社会保険労務士試験を受験するのであれば、1日の勉強時間は2時間は確保しましょう。
2時間といっても、移動時間などコマ切れ時間も含めた時間ですので、社会人の方であっても十分にこなす事ができるのではないでしょうか。
平日と土日の勉強時間は?
①1週間15時間は、月~金の平日は各2時間、土に5時間として15時間となります。
②1週間20時間は、月~金の平日は各3時間、土に5時間として20時間
③1週間25時間は、月~金の平日は各4時間、土に5時間として25時間
これはあくまで一例ですので、例えば平日は3時間が限度だけど、土に10時間出来る方なら1週間で25時間確保することができます。
日曜については予備日としてあけておくといいでしょう。
予定通りこなせていれば自由の日とし、用事があって平日等こなせなかったら日曜の予備日を利用するなど・・・。
さて、あなたは①~③のどのタイプなら勉強ができそうですか?
もちろんこれをご覧の方の中にはフリーや学生の方もいらっしゃるでしょう。
そういった方は平日6時間~8時間といった時間が取れるでしょうから、6ヶ月合格や1年計画の場合はしっかり勉強をする事ができれば合格は間違いないレベルまで到達する事ができるでしょう。
それでは次は社労士試験に合格するスケジュールとその際使用する教材とその勉強時間を見てみましょう。
3.社労士 独学合格スケジュール
専門学校を利用する方は専門学校のスケジュールどおりに進めるのがいいのでそちらに譲ります。
ここでは独学で合格するスケジュールを「使用する教材」「時間」について詳しく紹介します。
まずは、各期で使用する教材をざっと見てみましょう。
社労士合格スケジュール・・各期で使用する教材
各期・月でどのような教材を使っていくのかは下記表をご覧ください。
月 | 期 | 教材 |
9月 | 基礎期 | (Aタイプ) みんなが欲しかった! 社労士の教科書 みんなが欲しかった! 社労士の問題集 (Bタイプ) |
10月 | ↓ | |
11月 | ↓ | |
12月 | ↓ | |
1月 | ↓ | |
2月 | ↓ | |
3月 | 応用期 | みんなが欲しかった! 社労士の年度別過去問題集 みんなが欲しかった! 社労士 合格のツボ 選択対策 社労士V |
4月 | ↓ | |
5月 | ↓ | |
6月 | 直前期 | 出る順社労士 当たる! 直前予想模試 本試験をあてる TAC直前予想 社労士 大原の模試 |
7月 | ↓ | |
8月 | ↓ |
このようなスケジュールで教材を使用していきますので頭の中にイメージしていただけるといいかと思います。
基礎期ではテキストとそれに準拠する問題集を使用しますので、AタイプかBタイプのどちらかを選択してください。
(これ以外のテキスト、問題集であっても勉強時間の考え方は同じですが、上記どちらかの教材がおすすめです。)
A?B?どっちの教材がいいの?
合格点が取りやすいのはLECの教材ですので、勉強が苦にならない方や何が何でも合格してやるという意志の固い方はBタイプをおすすめします。
資格の勉強が初めての方や文字がずらっと並んでいるテキストは読みづらい方は、スラスラと読む事ができる「みんなが欲しかった~」がいいでしょう。
次からより使用する教材の勉強時間を考えていきます。
具体的な時間を示していきますのでスケジュールを考える際の参考にしてください。
社労士 各教材に必要な勉強時間
基礎期
テキストが全て終わったら問題集を解くのではなく、テキストで1つの項目(きりのよい論点)が終わったら、問題集で該当する項目の問題を解き、それが終わったらテキストで次の項目に進みます。
テキストは1ページ3分、問題集は2ページ3分とします。
短いように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にやってみるとゆっくり読んでも1ページ2分程度であれば十分と思うはずです。
ただ、余裕を持って3分としておきましょう。
そうすると・・
「みんなが欲しかった~」はテキスト60時間、問題集22時間
「LECの出る順~」はテキスト65時間、問題集55時間
テキストと問題集を1回やっただけで合格点が取れるわけではありませんので最低3回は解いておく必要があります。
3回はあくまで目安ですので、問題集の問題が90%以上正答できるまでテキスト・問題集を繰り返してください。
テキスト・問題集を3回繰り返すと・・
「みんなが欲しかった~」は246時間の勉強時間が必要
「LECの出る順~」は360時間の勉強時間が必要
1週間の勉強時間から1ヶ月のおおよその勉強時間が分かります。
①1週間15時間勉強できる方→1ヶ月60時間の勉強時間が確保できます。
②1週間20時間勉強できる方→1ヶ月80時間
③1週間25時間勉強できる方→1ヶ月100時間
この勉強時間を元にすると・・
1週間の勉強時間 | みんなが~ | LEC出る順 |
15時間 | 4ヶ月 | 6ヶ月 |
20時間 | 3ヶ月 | 4.5ヶ月 |
25時間 | 2.5ヶ月 | 3.5ヶ月 |
例えば、1週間15時間の勉強時間が確保できる方が、「みんなが~」を使うと4ヶ月だけど、LEC出る順を使うと6ヶ月かかることが分かります。
3回を基準にしているので、5回程度必要ならLEC出る順を使うと10ヶ月近くかかるかもしれません。そうすると1週間15時間の方はLECの出る順は使わないほうがいいということになります。
逆に1週間25時間の勉強時間が確保できる方はLECの出る順を使っても問題ない事が分かります。
また、勉強がちょっと苦手で人の2倍しないとダメだいう方は「みんなが~」を使い、1週間の勉強時間は20時間を確保するようにすると、テキスト・問題集を6回以上させる事ができます。
メモ
テキスト・問題集は読めば読むほどスピードが早くなっていくので、比例的に長くなるわけではありません。
この基礎期で大事なことは、テキスト・問題集を6ヶ月でほぼ仕上げる。
問題集は90%以上正答して次の応用期に入るということでもあります。
そのため中途半端な状態で応用期に入ってはいけません。
1.「LECの出る順~」がこなせないという方は「みんなが~」を使用する。
2.1日の勉強時間を多く確保する努力をする。
3.どうしても「LECの出る順~」が使いたい方、または勉強時間がこれ以上確保できないという方は2回連続で解けた問題はチェックをしておき解けない問題だけを解くなど工夫をするといいでしょう。
(基礎期)
テキスト、問題集は246時間~360時間が理想ですが、90%以上抑えることが出来ない方はもう少し時間を使って抑えるようにしておきましょう。
そうすると、この基礎期では246時間~600時間の勉強時間が目安となるでしょう。
応用期
この応用期では年度別の過去問題集を5年間分解きます。
通常なら復習に時間がかかってしまうところですが、基礎期でテキストと問題集を90%以上解ける状態にしているので復習もそれほど時間がかからないでしょう。
1年分は試験時間同様の時間を使って解くので約5時間という事になります。
そして、採点と解説で解いた時間の2倍の10時間を使ってもいいので1年分15時間になります。
過去問で重要度が低い問題は別として重要な問題・正答率の高い問題は3回程度は繰り返して確実にマスターしておきましょう。
(応用期)
以上より、過去問題集(みんなが欲しかった! 社労士の年度別過去問題集)にかかる勉強時間は225時間となります。
1年分は15時間より5年分で75時間
それを3回解くので225時間となります。
実際は2回目、3回目と進めると時間は短くなっていきますが余力をもつことにして225時間としておきましょう。
時間が足りない方は重要な問題を中心に復習をしておくといいでしょう。
選択式対策
応用期は過去問題集だけではなく選択式対策もしておかなければなりません。
テキスト、問題集、過去問をしてきているので選択式であってもある程度解ける状態になっていると思いますが、苦手としている受験生も少なくありません。
選択式問題集である「みんなが欲しかった! 社労士 合格のツボ 選択対策」もこれまで紹介した問題集同様に2ページ3分で終わらせます。
そうすると1冊20時間で終わらす事ができ、3回程度すると60時間になります。
1週間15時間(平日2時間、土5時間)の勉強の人だと1ヶ月で3回もすることができることになり、短期間で集中して対策をする事ができるので効率もいいでしょう。
選択式対策として「みんなが欲しかった! 社労士 合格のツボ 選択対策」にかかる勉強時間は60時間。
白書対策は「社労士V」こちらを使用し動画を見て学習をする事になります。
他の読み物も参考になったり息抜きにもなるので勉強時間はそれほど気にする必要もありませんが、おおよそ15時間程度をみておけばいいでしょう。
直前期
直前期は6月、7月、8月となるわけですが、大原が行う全国模試を基準に計画を立てておくといいでしょう。
模試は6月下旬、7月下旬の2回実施されます。
月 | 教材 |
6月 | 出る順社労士 当たる! 直前予想模試 |
↓ | 本試験をあてる TAC直前予想 社労士1回分 |
↓ | 大原模試Ⅰ |
7月 | 本試験をあてる TAC直前予想 社労士1回分 |
↓ | 大原模試Ⅱ |
8月 |
予想問題集は「LECの出る順」と「TACのあてる」の2冊になります。
また、模試は大原の模試が2回分あります。
LECは予想問題集は1回分ですが、直前予想など読む箇所がたくさんあるので息抜きになり、苦手な論点等をあわせて確認をしましょう。
6月頭にLECの予想問題集を解き苦手な論点等が浮かび上がってくるはずですので、10日くらい使って徹底的につぶしたり気分転換も兼ねて直前予想等の読み物を見ます。
苦手な論点等のつぶすのが終わったら次の予想問題集である「TACのあてる」を1回分解きます。これも同様に10日くらい使って苦手論点を徹底的につぶします。
そして、6月下旬に大原の全国模試を受けます。
全国での位置や自分の弱点を知る事ができるので、時間をかけて徹底的につぶします。
次の模試は7月下旬なので1ヶ月ありますが、時間があるようでしたら「TACのあてる」は2回分あるのでもう1回分を解いておきます。
直前期においては浮いている時間は全て復習にまわしますが、多少ゆとりも必要なのでこれまでの8割程度の学習時間を目安にしてもいいでしょう。
ただ、最後の追い込みで伸びる方は多く実は大事な時期なだけに、これまであまり順調出ない方は体調を崩さない程度に追い込みをかけましょう。
おおよそ150時間~250時間
社労士の勉強時間とスケジュール まとめ
以上、社労士試験に合格するために必要な勉強時間とスケジュールを紹介しましたがいかがだったでしょうか?
基礎期では問題集が90%以上解けるようにテキストの読み込みを最低3回は行う。
→勉強時間は246時間~600時間
応用期では過去問題集、選択式対策、白書対策
→勉強時間は300時間
直前期では予想問題集、大原模試
→勉強時間は150時間~250時間
以上より、社労士の勉強時間は696時間~1,150時間
使用する教材、1週間に使える時間によってスケジュールは異なる事になります。
ここに紹介したスケジュールをそのまま利用するもよし、一部を参考にしあなた自身のオリジナルのスケジュールを作るのもいいでしょう。
最大の効果があがるスケジュールを考えてみてください。
1年計画でお話をしましたが、最初からかなり気合を入れて勉強をするスケジュールになっていて驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
1日の勉強時間が2時間、3時間、4時間の方が対象となっており時間的にそれほど余裕があるわけではありません。そのため勉強をするときは真剣に取り組まなければ合格する事は難しい試験です。
しかし、難しい試験ということは合格後の価値は高いともいえます。
また、社会保険労務士は他のページやランキングでも紹介をしていますが、取得後の活躍は企業に勤めたり独立をしたりと幅広い資格です。
今後IT化が進んでもIT化に強い将来性の高い資格ですので勉強は大変ですが、ぜひがんばって合格を勝ち取ってください。
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専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
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