簿記2級

【簿記2級の難易度】難しい・受からない方へ”5つ”の対策

更新日:

簿記2級の難易度はどのくらいなの?

②簿記3級と比べてどのくらい難しいの?

③合格するためにはどんな対策をしたらいいの?

このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。

①②難易度を1~10段階とすると、簿記3級の難易度は最も簡単な1で、簿記2級の難易度は3となります。

簿記2級の難易度は以前は2でしたが、改正とここ最近の難化傾向の影響を考慮して3に変更。

③下記にて簿記2級の難易度とあわせて簿記2級に合格するための”5つ”の対策を紹介します。

 

 

簿記2級の難易度

簿記2級の難易度を考える

冒頭で簿記2級の難易度は10段階あるとしたら3と記載しました。

簿記3級の難易度は1でしたので難易度としては3倍になっていますね。

 

新しい科目「工業簿記」が難易度に大きく影響を与える

簿記3級は商業簿記の1科目でしたが、簿記2級になると新しく工業簿記の科目が加わることになります。

この工業簿記は商業簿記とは違って手を動かして練習をする必要があります。

商業簿記は勉強をすればしただけ比例的に点数が伸びる傾向にありますが、工業簿記は最初のうちは勉強をしても思った以上に点数に結びつかないことが多いです。

このように工業簿記は点数が取れるようになる前の段階で嫌になったりすることがあります。

また、テキストや問題集は解けるものの本試験レベルの難易度になると考えたりする必要があったり、最悪手が動かないまま試験が終わったといった方もいらっしゃいます。

科目が増えたことにプラスして工業簿記という科目にはこのような”特徴”があるので、簿記2級は難しさを感じてしまう方も少なくありません。また、科目の性質上、最初の問題が答えられないと残りの問題にも影響があるため点数を大きく失ってしまうこともあります。

 

改定による難易度上昇

簿記2級は出題範囲改定(範囲拡大)されたことで、難易度的には簡単ではありますが連結や税効果など簿記1級の範囲も加わっています。

税効果は簿記1級である程度学習した方が途中で学ぶ項目、連結は最後に学ぶ項目だけに、簿記を学習してあまり日が経ってない簿記2級受験者の方だと難しさを感じてしまうでしょう。

特にこの項目は1級受験生や会計士受験生も苦手にしている方も少なくありません。
(難易度は異なりますが)

 

範囲拡大論点は難しくない?

出題範囲が拡大されたことで、「新しく学ぶ論点」についてはそれほど難しいものは出題しないだろうという予想でした。

最初は基本的な問題であったものが回数を追うごとに新しく加わった論点の難易度は上がっており、元々難しい論点なだけに簿記2級はかなり難しくなった印象があります。

 

簿記2級の難易度は3

簿記2級と1級の難易度に差がありすぎるため簿記2級の改定(範囲拡大)はやむを得ないともいえます。

簿記2級の難易度は以前2としており、体感的には3くらい感じるかも知れませんという記載をしていました。

現在の簿記2級の難易度は10段階で3となり、簿記3級の難易度と単純に比較をすると4倍くらいは難しいかもしれません。

ただ、簿記1級の難易度を5としている以上簿記2級の難易度は3としています。

メモ

簿記2級の難易度が3で、簿記1級の難易度が5なのでそれほど差があるようには思わないですが、体感的な難易度の差は5倍くらいあるかもしれません。

難易度は便宜上1~10としていますが、これは単純な数字の差ではないと考えてもらったほうがいいでしょう。

難易度A、難易度B、難易度Cのように分けたほうが難易度の差は分かりやすいかもしれません。

 

簿記2級に合格するのは難しい?

これまでは一般的な視点から簿記2級の難易度を見てきて、「難しい」「難しくなった」といった事を述べてきました。

次は試験問題の難易度と取るべき点数、合格率を見てみましょう。

 

簿記2級の合格率の推移

回数 和暦 西暦 合格率 目標点
147 平成29年 2017/11/19 21.2% 76点
148 平成30年 2018/2/25 29.6% 78点
149 平成30年 2018/6/10 15.6% 74点
150 平成30年 2018/11/18 14.7% 72点
151 平成31年 2019/2/24 12.7% 70点

このように149回~151回の3回分の試験については合格率は明らかに低くなっている事が分かります。

 

簿記2級の改定

大きな試験の改定は2回行われています。

①2017年4月1日改定
→連結、外貨建て、リース、圧縮記帳

②2018年4月1日改定
→連結アップストリーム、税効果

上記表ですと147回~148回は①の2017年4月1日改定に該当し、149回~151回は②の2018年4月1日に該当します。

出題する側としても改定論点問題はいきなり難しい問題は出題しづらいので、最初は基本的な問題が出題されます。

受験指導校などが出題状況を把握し準備ができる期間を与え、そうすることで出題する側もある程度の難易度の高い問題を出題しやすくなります。

実際に簿記2級の過去の問題を見ても、改定時は基礎的な問題を出題していたものの回数を経るごとに歯ごたえのある問題が出題されるようになってきています。

その影響もあり149回以降から難易度が上がっており合格率も下がっているのが分かります。

新しく加わる論点は難しいものが多く、例えば外貨建てや税効果なんていうのは簿記1級受験生でも嫌いな方も多い中、簿記の勉強を初めてそれほど期間が経っていない2級受験生には少し酷な気もします。

ただ、先ほども記載しましたが、簿記1級と簿記2級の難易度に差がありすぎるため、以前からその差を埋めるような話がありましたが、ようやくそれを実現してきたといったところでしょう。

難易度的に改定論点があることやある程度出題してからその改定論点も難しいものが出題される事を考えると、以前に簿記2級で出題された難易度の問題を出題するのは逆に難しいかもしれません。

文字で見ると分かりづらいでしょうから下記表をご覧ください。

 

簿記2級 過去5回の難易度と取っておきたい点数

回数 147回 148回 149回 150回 151回
合格率 21.2% 29.6% 15.6% 14.7% 12.7%
第1問 8~12点 16点 16~20点 8~16点 12~16点
第2問 12~16点 16点 12~16点 12~16点 20点
第3問 16点 10点 10点 16~20点 0~4点
第4問 16~20点 16~20点 16点 12~16点 12~16点
第5問 16~20点 16~20点 16点 12~16点 20点

簿記2級は第1問~第5問で、それぞれ取っておきたい点数になります。

また、各回の難易度が瞬時に識別できるように、難=赤色、普通=黄色、易=青色としています。

 

次は、上記表の点数を合計した得点、商業簿記の得点率、工業簿記の得点率が下記表になります。

回数 147回 148回 149回 150回 151回
得点 76点 78点 74点 72点 70点
商簿 67% 70% 70% 73% 60%
工簿 90% 90% 80% 70% 85%

得点率を見ることで商業簿記と工業簿記でどの程度得点するべきなのかがよく分かるのではないでしょうか。

このように過去5回行われた簿記2級の難易度は2つの表を見ることで大体把握する事ができます。

 

さて、この表からいくつか分かる事がありますが、あなたは何か気付いた点はありませんか?

簿記2級に合格するための対策を考えて見ましょう。

 

 

簿記2級に合格するための”5つ”の対策

①簡単な問題は完答する力をつける

商業簿記は第1問~第3問ありますが、そのうち1問以上はやさしい問題が必ず出題されるのでその問題については完答できるようにしておくと合格は近くなります。

上記表にある16~20点についてはできれば20点を取って満点(完答)しておきたいところです。
20点取れる問題できちんと20点取れるようになると合格点にプラスαの点数を取る事が出来るので、合格に一歩近づく事になります。

過去問や問題集を初めて解く問題に限らず、繰り返し解く問題でも20点満点取れるように普段から練習をしておくとその論点のテンポをつかむ事ができます。

 

②連結はチャンス?

連結が範囲になった事で簿記2級の頻出論点は連結といってもいいでしょう。

連結は難しいから・・とあきらめる前にこれは実はチャンスなのです。

なぜなら連結で少し難しい問題が出題された場合、多くの受験生は解く事ができなかったり、その回の受験が少しあきらめムードになったりし、結局そういった回の合格率は低くなります。

しかし、少し難しい連結の問題が出題されたら満点が取れる問題が2問くらいになる可能性が高くなります。

メモ

連結が0点でも他の4問で70点が取れるように満点が取れる問題を2問、残り2問は16点程度が取れるように調整されているようにみえます。

このように少し難しい問題が出題されると他の問題は簡単になる傾向が高いのですが、連結で少し点を取っておくと合格は一気に近くなります。

連結については得点のパターンがあるのでそれをつかんでおくと少しの時間で点数を拾う事ができます。

連結精算表にどこの点数がふられるかは非公開なため分かりませんが、どの専門学校においても予想される場所は似ています。

のれん、商品、売掛、買掛、のれん償却費などは簡単に得点でき、例えばのれんとのれん償却だけでおそらく4点は取れるので、そうすると合格は近くなります。
(のれんはBS科目、のれん償却はPL科目なためのれんはお得な論点です)

もちろん普段の勉強でのれんだけを勉強していてはダメで、基本的な仕分けやタイムテーブルの書き方や集計が出来るようしましょう。

本番あまりに難しそうな問題が出たら、非常手段としてのれんやあとはあなたの好きな勘定科目をさっと拾えばいいでしょう。

簿記2級が急にすごく難しくなったとはいっても、実は合格する方法はあるのであきらめる必要は全くありません。

 

③工業簿記を得点源にする

商業簿記は試験範囲改定によって問題による難易度の上下はかなりありますが、工業簿記についてはその影響もあって、逆に普通か簡単な問題のみが出題されています。

そのため簿記2級に合格するためには工業簿記で取りこぼさないように日ごろから問題演習をしっかり行う必要があります。

 

上記の得点率の平均値は・・

商業簿記68%→60点満点中41点

工業簿記83%→40点満点中33点

このように工業簿記においては80%以上は取っておきたい科目ともいえます。

言い方を少し厳しくすると、工業簿記で80%取れないと合格は難しく、簿記2級に合格するためには工業簿記の攻略が合否の鍵を握っているといってもいいかもしれません。

 

④もう1つの合否の鍵は第一問の仕訳?

仕訳が3問正解なのか?4問正解なのか?で合格のしやすさは随分と違ってきます。

 

各回の難易度にもよりますが、商業簿記は難しい問題が出題される可能性が高く、今後の得点の目安は下記のようになります。

(仕訳が3問正解の場合)
第1問 12点
第2問 20点 やさしいと仮定
第3問  8点 やや難しいと仮定
商業簿記40点
第4問 16点
第5問 16点
工業簿記32点
→合計 72点

(仕訳が4問正解の場合)
第1問 16点
第2問 20点 やさしいと仮定
第3問  8点 やや難しいと仮定
商業簿記44点
第4問 12点
第5問 16点
工業簿記28点
→合計 72点

工業簿記の負担が減るのでかなり気楽に取り組む事ができ、それがいい影響を与えて逆にいい点数が取れるようになるといった好循環をうむ可能性が高くなります。

仕訳1問の正否がここまで大きく影響を与えるので、時間的に余裕がある方はテキスト、問題集、過去問、予想問題など持っている教材の仕訳を完璧におさえておくといいでしょう。

量は多いように感じますが、仕訳だけですしあなたはほとんどの仕訳が解けている状態なので見直しの時間もかかりません。

それができているのであれば商工会議所のサンプル問題で仕訳の部分だけでも解いておくといいかもしれません。(ただ、この問題は受験者用の問題ではなく指導者用に与えられた問題となっています)
商工会議所のサイト(サンプル問題)

 

⑤ミスは1つまで

「ミスがなければ合格していた」

普段の練習、模試、本番・・いろんな場面で「ミス」について考えるときがありますが、人間なので絶対にミスをしないという保証はありません。

むしろミスは1つはするかもしれないと思ったほうがいいかもしれません。

 

しかし、ミスをミスのまま放置していては合格できるものも合格できなくなってしまいます。

そこで、ミスを限りなく0に近づける練習をするといいでしょう。

例えば普段問題を解いてミスをしたのであればどのようなミスをしたのか「ミスノート」を作ったり、ミスをそのままにしないで分析をする事が大事です。

 

こういった「ミスノート」を作ったりするのは会計士や税理士の勉強で実施する方が多く効果的なことからすすめる合格者もいらっしゃいます。

簿記2級でここまでやるのかといった感じはありますが、簡単な問題でミスをしてしまうと合格が少し遠のいてしまいますのでミスが多い方はやることをおすすめします。

集計ミス、電卓ミスなど人によってミスのパターンは実はある程度決まっています。

ミスノートといっても実はとても簡単で、どんなミスをしたのかノートに1行書くだけです。
長いとあとで読み返すのが面倒になり結局読まなかったり、長いと書くときも面倒でやめてしまう可能性があります。

例1)6と書くべきところを0と書いてしまい、電卓で打ち間違えた。
例2)集計で売掛がもれていた

集計で売掛がもれてしまうのはミスではなく、下書きや問題用紙に書いたりなどの方法が悪いので自分なりに方法を確立する事が大事です。

学校に通っている方は講師の方法や講師にどのように集計をしたらいいのか?売掛の集計がもれてしまうけどどのようにしたら集計漏れがなくなりますか?など質問を利用してもいいでしょう。
(講師は簿記が大好きなので質問されるとすごくうれしいらしいです)

 

 

簿記2級の難易度まとめ

以上、簿記2級の難易度について説明をしました。

簿記2級の難しい要因やその対策について紹介しましたがいかがだったでしょうか?

 

簿記2級は簡単だと言う方もいらっしゃいますが、試験範囲改定により以前よりかなり難しくなっているのは間違いありません。

ただ、真剣にやれば確実に合格することができますし、普段の勉強においても合格するために必要な事(例えばここであげた5つの対策)を考えるといいでしょう。

簿記2級はあなたの視野を広げてくれる資格でもあるのでがんばって合格を勝ち取ってください。

 

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