税理士 簿記2級

簿記2級から簿記論に挑戦は無理?

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①簿記2級から税理士の簿記論を目指したいんだけど無理でしょうか?

②簿記2級と簿記論って何がどの程度違うの?

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

①簿記2級から税理士簿記論を目指しても無理ではなく、むしろ税理士になりたい等であれば目指すべきです。
ただ、税理士試験を受験するためには一定の受験資格が必要です。
(例えば大卒等でなければ日商簿記1級か全経上級の合格等が必要となります。)

②下記にて簿記2級と簿記論の比較をしていますので参考にしてみてください

 

簿記2級から税理士簿記論

簿記2級と簿記論の違い

簿記2級から簿記論合格を目指す場合はその違いについて知っておくと、効率的に勉強をすることができます。

有用性の違い

簿記論といえば国家資格である税理士資格の1つの科目になり、税理士は科目合格制を取っているため、たとえば簿記論という科目に合格したら一生その科目の合格者となります。

簿記論の勉強をしたいという方は税理士になりたい、会計事務所等で働きたいという方が多いでしょう。

 

簿記2級の上位資格である簿記1級でさえ簿記論には及びません。
つまり、簿記論の価値は相当高いということであり、これは会計事務所等の求人票を見るとすぐに分かるでしょう。

求人票には簿記論などの税理士科目合格者を採用の条件としていたり、科目合格者を優遇する事務所がほとんどです。
また、科目合格者に対して手当が支給されることもあります。
一方、簿記1級についてはそれほど目にすることはありません。

※簿記1級の価値が簿記論に劣るというわけではなく、会計事務所等税理士関係についてはこのような状況になっているということです。

 

範囲の違い

簿記1級でさえ簿記論に及ばないのなら簿記2級から簿記論の勉強は無理なのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

また、そんなにすごいのなら試験範囲も全然違うのでは?と。

簿記2級と簿記論の試験範囲は80%重複していますといいたいですが、これは少し前の話であり、現在は簿記2級の範囲は拡大しているので90%程度重複しています。

驚くようなうそのような話ですがこれは本当です。

範囲について少し見ていきます。

簿記2級は商業簿記と工業簿記の2科目からなっていますが、簿記論は商業簿記の1科目です。
つまり、簿記論は商業簿記をとことんつきとめた学問であるということでもあります。

 

メモ

公認会計士大企業を顧客とするため、試験では連結や企業結合など組織再編問題が頻出となり実務でも取り扱うことになります。

一方、税理士はどうかというと、中小企業を顧客としているので、連結の問題はほとんど出題されません。

これは仕事・業務の影響が出題にも影響を与えているということになります。

簿記2級から時間のかかる連結の勉強はそれほどする必要がないということでもあります。
税理士受験生は連結を完全に切って勉強をしている人も少なくありません。

ここで大事なのは簿記論の範囲は短時間で網羅することが可能であるということでもあります。

もちろん簿記2級では簿記論の「範囲」は重複してはいるものの、簿記論では深く勉強をすることなるので難易度もぐっと上がります。

 

難易度の違い

今度は簿記2級と簿記論の難易度について知っておきましょう。

当然ながら簿記論の方が圧倒的に難しいですが、それではそもそも何がどう難しいのか?
それを知っておくことで勉強に生かすことができます。

 

簿記論の難しさを上げるとするとそれは「速さと正確性」の2つにつきます。

問題を見たら解ける問題と解けない問題を瞬時に見分ける力が必要になり、解ける問題を見分けたら速くそして必ず正答する力も必要です。

ミスをしたら不合格に限りなく一歩近付くくらい簿記論では解ける問題を正確に解くことが求められる試験となります。
会計事務所等で仕事をするのであれば、当然ミスをすることは許されません。
だから、試験でもこのようにミスが許されない難易度になっているのでしょう。

簿記論の難しさは時間との勝負でもあり、解けない問題に着手してしまうことのないように日々の訓練を行わなければなりません。
解けそうではなく100%解ける問題を見分ける目が重要になります。

簿記1級合格者であっても簿記論に何年も合格できないのはこのあたりの訓練が不足しているからです。簿記2級から簿記論に挑戦するのであればこのあたりをしっかりと認識をしておきましょう。

 

 

簿記2級から簿記論を目指す場合場合にはどんな勉強をしたらいいのか見てみましょう。

簿記2級から簿記論を目指す勉強法

簿記論を効率的に勉強をするためには・・

①簿記をこれから勉強する方または簿記3級合格者

②簿記2級合格者

この2つのタイプに分けて簿記論合格を目指す方法を紹介しますので、当てはまる箇所を参考にしてください。

 

①簿記をこれから勉強する方または簿記3級合格者

簿記をこれから学習する方は簿記3級の知識を習得しましょう。
(試験に合格する必要はありません、あくまで合格レベルの知識があれば十分です)

次に簿記3級レベルになったのであれば次は簿記2級レベルを目指すわけですがここがポイントになります。

簿記論には工業簿記が出題されない商業簿記の科目であることから、簿記2級の勉強といっても商業簿記に絞った勉強をすれば十分で、もちろん簿記2級の試験に合格する必要はありません。

また、過去問を徹底的に分析することが大事ですが、あくまで簿記2級の知識を身につけることが目的なのでテキストと問題集をこなしておけば十分です。
(教材を購入する場合も通常の半分以下で済みます)

このようにして、簿記初学者、簿記3級合格者は簿記論を目指すうえので簿記2級合格レベルに到達しました。

 

次は簿記2級合格者のステップに進んでください。

②簿記2級合格者

このステップの方は独学で簿記論合格を目指すのか?それとも学校を利用するのかで分かれます。

学校を利用する

学校を利用するのであれば簿記に強い大原やLECがおすすめです。

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独学で合格を目指す

ネットスクールから出版されている簿記論の教材は簿記2級の知識から学べるように作られています。

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簿記2級から簿記論 まとめ

以上、簿記2級から簿記論を目指す場合について紹介しましたがいかがだったでしょうか?

簿記論は相当価値ある資格でありながら、簿記2級からでも範囲がほとんど重複していることからスムーズに勉強をすることが可能となります。

ただ、範囲は重複をしていても合格するためには相当の訓練をしなければなりません。
ここであえて「訓練」という言葉を使ったのかは上記本文が理解できて方であれば大丈夫でしょう。

簿記論合格は訓練に訓練を重ねたものだけが合格を勝ち取ることができる資格でありますが、合格すると会計・税理士事務所への就職が限りなく可能となりますのでぜひ挑戦してみてください。

 

 

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