①現在40歳で行政書士の試験を受けようかなと思っているけど40代で合格ってできるの?ちょっと遅い?
②行政書士試験に45歳で合格した場合、就職ってどうなの?
このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。
①行政書士試験は人気資格の1つで受験生も多いですが、その中でも40代の受験生が最も多いです。そのため40歳だから遅いということは決してないことが分かるかと思います。
②一般企業に転職をする場合は40代という年齢や職歴によっては転職をすることができない場合もあるでしょう。
ただ、行政書士は実務経験が不要ですぐに独立開業をすることができるので、年齢を問わずその資格を活かす事ができます。
行政書士と40代
行政書士試験は過去3年間を見ても40代の受験者数が最も多くなっていて、全体の27%となっています。
しかし、ここで注意をしておきたいのは受験者数は40代が最も多いものの合格者数が最も多い年代は30代となっています。
下記表をご覧ください。
年代 | 受験者数 | 受験構成比 | 合格者数 | 合格構成比 | 合格率 |
30代 | 9,223人 | 23.6% | 1,483人 | 29.9% | 16.1% |
40代 | 10,524人 | 26.9% | 1,307人 | 26.3% | 12.4% |
平均 | 39,105人 | 100.0% | 4,968人 | 100.0% | 12.7% |
30代と40代と平均の受験者数、合格者数、合格率となっています。
次は「40代と行政書士試験合格」について見ていきましょう。
40代で行政書士試験に合格できるのか?
記憶
先ほどの表では30代よりも40代の方が合格率が低い結果になっていましたがこれはなぜなのでしょうか?
資格試験は記憶力・暗記力勝負な所があるため、記憶力が低下しているから合格率が多少低くなっているのでしょうか?
よく年齢が増すごとに記憶力が悪くなると言われますが、実は記憶力というのは年齢による影響はほとんどないと言われています。
※小学生くらいの年齢は記憶力が相当いいようです。
ただ、このように証明されていてもやはり記憶力が低下していることを実感することが多くなり、そのため記憶力は年齢が増すごとに落ちるんだと思うようになってしまいます。
それではどこに原因があるのか?
脳の問題ではなく、年齢が増すごとに物事に対する関心が薄くなることで記憶力が悪くなっていると言われています。
40代となるとこれまで色々な経験をしているのでちょっとしたことには動じないことになりそれはいい事ですが、勉強の場合は記憶力に影響を与え結果的に合格率が低下していると考えてもいいかもしれません。
しかし、原因が分かっているのであれば対応をすることはできないのでしょうか?
記憶力の低下を防いで合格する方法とは?
物事への関心が薄いから記憶できないのであれば、関心できるようにしていけばいいと考えることができます。
一例をあげるとすれば、テキストを何度も何度も5回くらい繰り返し読むのではなく、1回読んだら一問一答の問題集を解いてみる。
最初は全く解けないかもしれないので問題集の雰囲気をつかむだけでもいいでしょうし、「あれ?これテキストのどこかで見たかも?」というように感じるところもあるでしょう。
そうすると、次テキストを読むときに、「一問一答で間違えたやつだ!」と思うはずです。
今度はテキストで見る場所も一回目と違うかもしれませんし、一回目と同じかもしれません。
でも、それでいいんです。
そして、次も一問一答の問題集を解いてみます。(解かなくても読むだけでもいいです)
そうして数回これらを繰り返すことでテキストを見る目が変わってきますし、一問一答の問題も少しずつ解けるようになっていきます。
全く解けなかった頃と違って少しずつ解けるようになってきたら、解けない問題があったらその場でテキストに戻って確認をしてみたり、テキストに情報が少ないのであれば書き込みをしたり、自分が間違えてしまう・勘違いをしてしまうようなことをテキストに書いてあげます。
最初から書き込みをすると最後の方はぐちゃぐちゃになって読みづらくなるので、大きめの付箋を使ってそこに書き込みをしてペタッと貼っておくといいでしょう。
何度も何度も繰り返すことで付箋の箇所を完全に自分のものにできたらはがすといいでしょう。
テキストを何度も繰り返すのではなく、テキストと一問一答のような問題集をやると効果的です。
そして、もう1つ注意点をあげるとすると、それはテキストが全部終わってから一問一答に入るのではなく、テキストできりのいい所まで進んだら一問一答を解くようにすると効果的です。
1日2時間程度の勉強なら、テキストを1時間読むかきりいい所までやって、それに該当する箇所の一問一答を解くと記憶が新鮮なので一問一答を解く際も考えて解く事ができるでしょう。
40代で行政書士試験合格後の就職は?
他の資格は合格後に企業や事務所に勤務をして数年の実務経験を要しており、その実務経験を経てようやくその資格を登録してその資格を名乗ることができます。
また、研修を経るなどもあります。
メモ
公認会計士を例に出すと合格後は3年の実務経験と実務補修2年(講習のようなもの)があり、その実務補修には論文などを課して一定以上の点数でなければ単位をもらうことができません。
そして、このように単位を積み重ね、実務経験3年を積むことで修了考査という試験を受けることになります。
修了考査は誰でも合格できるものではなく近年はその合格率が下がって半分程度になってかなり話題となりました。
上記の公認会計士はおいておくとしても、実務経験を積むために企業等に勤務をする必要があるため「就職・転職」といったものをしなければならず、40代で就職をするのは厳しい方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ここからが行政書士の本題ですが、行政書士にはこのような実務経験を必要としていません。
つまり、行政書士試験に合格するとあとは行政書士に登録をすることで行政書士として名乗ることができ独立開業をすることができます。
行政書士の年収
「行政書士の資格を取っても食べていけないよ」
このようなことを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
行政書士は企業や事務所に勤務をしたり、独立開業をする方など働き方は様々なため行政書士の年収といったものは分かりづらくなっています。
「月刊 日本行政」では行政書士に年収のアンケートを実施しており、行政書士の年収は600万円くらいという結果になっています。
多いかどうかは人それぞれですし、独立開業をしようと考えている方は個人の努力によってこれ以上の収入を得ることも十分にできますし、逆にこれ以下となることもあります。
しかし、行政書士資格は取得後すぐに開業をすることができるので、40代という年齢で就職を気にしている方であっても仕事をしていくことができる資格であることが分かります。
ただし、独立開業をしたからといってすぐに収入を得ることができるわけではなく、地道な努力が必要となります
行政書士と40代 まとめ
以上、40代で行政書士試験について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?
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・【行政書士】クレアールの評判(メリット・デメリット)と料金
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