①行政書士試験に6ヶ月で合格する人ってどのくらいの割合ですか?
②6ヶ月で合格する勉強方法はどのようにするのがいい?
このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。
①行政書士試験に一発で合格する割合は合格者の中では24%となっており、その中から6ヶ月程度で合格する割合は9%、4~5ヶ月で合格する割合は5%となっています。
以上から合格者のうち6ヶ月以内で合格している割合は3%程度になります。
②下記にて6ヶ月で合格する勉強方法を紹介しますので参考にしてください。
行政書士試験に”6ヶ月”で合格
行政書士合格者の状況
合格者に何回で合格したのか調べたところ1回で合格した方は全体の24%となりました。
これはあくまで合格者に対する回答であり、1回で合格する確率が24%ということではありません。
さて、この1回で合格した人のうちどの程度勉強をしたのか?その期間についても調べたところ・・下記の回答となりました。
Q:一発合格者の学習期間
学習期間 | 構成比 |
4ヶ月~ 5ヶ月 | 5% |
6ヶ月~ 7ヶ月 | 9% |
8ヶ月~10ヶ月 | 24% |
11ヶ月~13ヶ月 | 62% |
6ヶ月程度で合格した人は一発合格者の中で9%ということになります。
また、6ヶ月以内合格者は14%ということが分かります。
ネットでは6ヶ月以内で合格している人が多いように見えますが、実際は一発合格者でさえそれほど多くない現状があり、その中で学習期間が6ヶ月程度の方は9%ということで相当少ないことが分かるかと思います。
また、一部の書籍においては6ヶ月あれば余裕を持って合格できるというものもありますが、本当にそうなのでしょうか?
このような現実があるのになぜそのように余裕ということがいえるのでしょうか。
ここで皆さんに知っておいていただきたいのは行政書士試験に6ヶ月で合格することは相当難しいということです。
「6ヶ月以内で合格している人もいるんだから自分もできる可能性がある」
このような意見もあるかと思いますが、6ヶ月以内で合格している半数近くは司法試験受験生だった人、司法書士受験生だった人など上位資格の勉強をしたことがある人が一定数いらっしゃいました。
また、社会保険労務士として働いていらっしゃる方は行政書士資格を取得すると仕事の幅が広がることから取得をされる方も少なくありませんでした。
そうすると、学習期間が6ヶ月といっても以前勉強をしたことがあるので、実際は6ヶ月とはいえない部分も否めません。
このような現実を知った上でなお6ヶ月で行政書士試験合格を目指す方を否定しているわけではなく、このような現実を知った上で挑戦していただきたいと思います。
実際に上記のような特別な方を除いても実際に6ヶ月という期間で合格をしている方もいらっしゃいますので無理ではありません。
下記にて6ヶ月で合格できる方法を紹介していますので参考にしてください。
行政書士に”6ヶ月”で合格する方法
勉強をする場合に1つ決めておかなければならないことがあります。
それは学校を利用するのか?それとも独学で試験に挑戦するのか?ということです。
あなたは学校を利用して合格を目指しますか?
それとも・・
独学で合格を目指しますか?
学校?独学?
6ヶ月という制約があるので、そうするともっともおすすめなのはweb通信講座です。
その理由として・・
①合格に必要な情報を確実に得ることができる。
②通学と違い、webは1.5倍速にするなどして時間短縮が可能。
③アウトプットにおいてどこが合格に足りないのかを知ることができる。
優れた教材と時間短縮という行政書士試験に最短で合格できる方法といえるでしょう。
フリー・勉強専念タイプ
ただし、もしあなたがフリーならばこの答えは違ってきます。
フリーの方は通学講座が最もおすすめです。
フリーならば学校に通って分からない箇所、気になるところがあれば全て講師に質問をするようにするといいでしょう。
web通信のような倍速で視聴することができるメリットはないものの、通学は通信にはないメリットがあります。
直接講師の説明を聞くという臨場感があるので、モチベーションを高くして集中して講義を視聴することができます。
また、通学は友人を作ることもできるのが大きいところであり、またライバルもできるでしょう。
このように通信にはないメリットを生かして合格を目指すことができます。
お金はあまり使いたくない
中には学校を利用すると講座代がかかってしまうので、あまりお金を使いたくないという方もいらっしゃるでしょう。
この場合・・
・半年で絶対に合格しなければならない
・何が何でも合格したい
このような方は学校を利用し、そうでないという方は独学を選択するといいでしょう。
ただし、独学だからといって6ヶ月で合格できないというわけではなく、合格の可能性が多少低くなるというだけであり、あなたの努力次第でその可能性を学校利用者以上に高めることもできないわけではありません。
各期の勉強
学校・独学のどちからで勉強することが決まり、いよいよ勉強開始となります。
6ヶ月で合格するためには期間ごとに何をしなければならないのか明確にしておかなければなりません。
試験は11月に実施されるので、5月~10月の6ヶ月が勉強期間ということになります。
1年だと基礎期、応用期、直前期という3つに分けて考えましたが、6ヶ月で合格を目指す場合も同様です。
基礎期の勉強
5月~7月
3ヶ月という短い期間ではありますが、3ヶ月で行政書士試験として重要な論点を抑えておきます。
ただ、行政書士というものがどういったことを勉強するのか?全体的な視点から見ておいたほうがその後の理解も早いので、数日を使って行政書士で学ぶべきものをざっと確認しておくといいでしょう。
そのためには学校だと入門講座、独学だと入門書などが該当します。
ただ、使用するテキストはあくまで行政書士試験対策のものでなければならず、そうでないものだと関係のない項目を見ることになり、この後の学習が戸惑ってしまうおそれがあるからです。
入門書を数日見た後は本格的な行政書士の勉強になります。
最短の6ヶ月合格となると、基礎期から学習効率を高めておかなければなりませんが、勉強開始当初は効率については意識せずやることを決めてそれを日々こなしていくことに集中するようにするといいでしょう。
あまり効率に意識を向けすぎると勉強がおろそかになってしまう恐れがあるからです。
この基礎期では・・
講義・復習(独学の方はテキスト)
↓
一問一答の過去問
↓
テキスト
↓
一問一答の過去問
↓
テキスト
過去問の問われ方が気になったことがあったら書き込みをしておく
↓
インプットの段階から過去問を取り入れることでテキストの読み方が変わってきます。
本試験ではどのような問われ方をしてくるのか?それが分かるとテキストをどのように読んだらいいのか?どこに気をつければいいのか?
このようなことが分かるので、テキストを漠然と読むのとは違って効果を高めることができるでしょう。
しかし、3ヶ月という期間で一問一答とテキストを何度も繰り返す時間はないので、テキストを読む際は重要な箇所に絞って読むようにしましょう。
また、一問一答は解きっぱなしにせず、気になった箇所があればテキスト等に気になった事柄を書いておくといいでしょう。
ただ、気をつけておきたいのは一問一答の事柄を丸写しするのではなく、ポイントとなることを書いておくほうがテキストを読み込む際に読みやすくなります。
※一問一答で何度も間違えてしまう、覚え切れないというときにはその事柄を書き込んでテキストを読むときに暗記をするといいでしょう。
このようにしてテキストと一問一答を繰り返すことで短期間で得点できる力がつきますが、やはり時間との戦いになってくるので重要な箇所を中心に抑えていくようにしましょう。
テキストを読むときは・・
テキストを繰り返し読むときのポイントとしては、過去問でのポイントを中心に読む回や講師の言動をメモしたのがあるのであればそれを中心に見ていくと読むときに目的を持って読むと短期間で読むことができます。
あれもこれもと読むと目的が薄れてしまったり、どこを抑えるべきなのか明確性がなくなって効果的なテキスト読みができなくなってしまう場合があります。
ただ、テキストの読み方は人によって異なってきますので、あなたが最も読みやすい読み方を見つけてそれを実行してみてください。
応用期の勉強
8月
3ヶ月である基本的な事項を抑えてきたので、ここからは記述式にも対応するために記述対策を行っていきます。
基礎期の段階で記述式を意識した勉強をしたいところですが、3ヶ月という期間でやることを増やしてしまうと効率が悪くなって抑えるべきことをおさえられなくなるおそれがあるかもしれません。
そのため3ヶ月の基礎期ではテキストと一問一答で基本的な事項を押さえ、この直前期ではその基礎を使いながら記述式で書くべき論点を抑えていきます。
ただ、記述式対策を行っていくと択一対策も同時に行うことができるでしょう。
また、この1ヶ月は記述対策だけではなく、択一対策としての”弱点”をつぶしていく期間でもあります。
重要度の高い論点で弱点があればそこを優先してつぶすといいですが、それを効率的に行うためにもテキストや一問一答をただ繰り返すのではなく、なぜ弱点なのかを考えて見ましょう。
単純に暗記できないのであれば移動時間・コマ切れ時間等を利用して暗記ができるように紙に書き出してみてそれを見るようにしたり、混乱して記憶があいまいになってしまう場合は比較をしてまとめてみるといいでしょう。
また、理解が不十分であればテキストや講義を再度聴いて見るといいでしょう。
時間はかかってしまいますが、再度視聴することで弱点を克服できる場合があるのでおすすめです。
ただ、これはあくまで重要度の高い論点についてであり、そうでない場合は過去問等からパターンを覚えておくことで対応してもいいでしょう。
問題によって知識型なのか?それとも理解型なのかという2つのタイプの問題に分かれ、理解型は割りと難易度の高い場合があるのであまり深入りしないほうがいいかもしれません。
理解型については過去の出題実績等や重要度やあなたの進捗具合から判断をするといいでしょう。
短期合格を目指す場合は勉強する論点を増やしすぎるとどれも中途半端になり、そのまま試験日を迎えることがあることは本当に気をつけなければなりません。
直前期の勉強
9月~10月
この2ヶ月の直前期のメインは答練・模試になります。
答練・模試を解いて自分の弱点を再度洗い出し、重要度が高い問題であればその問題に限らず周辺の論点(重要度が高いもの)も一緒に復習をしておきます。
このようにして答練でできない箇所をできるようにして試験日まで修正を行っていきます。
4ヶ月の期間が順調にいっているという方は少なく、この2ヶ月間は死に物狂いの期間となることは間違いありません。
ただ、必死に努力を続けることで実力は驚くほど向上する可能性を秘めているので最後まであきらめない気持ちが大事です。
ここでは「優先順位」という言葉を忘れずに取り組むことが大事です。
そして、優先度の高いものに取り組みそれを1つ1つ確実に抑えていくことを積み重ねていくことになります。
行政書士に6ヶ月で合格するには? まとめ
以上、行政書士試験に6ヶ月で合格するにはどうしたらいいのかについて紹介をしましたがいかがだったでしょうか?
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