①現在50歳で行政書士の試験を受けようかなと思っているけど50代で合格ってできるの?ちょっと遅い?
②行政書士試験に50代で合格した場合、就職ってどうなの?
このような悩み・疑問をお持ちの方にお答えします。
①50代は他の年代と比べると確かに合格率は落ちています。
しかし、50代であっても強みを理解した上で対応すると50代であろうと合格することはできるでしょう。
②50代ともなるとこれまでの社会経験、人脈等他の年代とは比較にならないほどの強みを持っている方もいらっしゃるでしょう。
人脈や経験はそれほどないという方であっても行動力があるのであれば、50代で独立開業という道であれば年齢に関係なく仕事をすることができるでしょう。
行政書士と50代
下記表をご覧ください。
年代 | 受験者数 | 受験構成比 | 合格者数 | 合格構成比 | 合格率 |
40代 | 10,524人 | 26.9% | 1,307人 | 26.3% | 12.4% |
50代 | 8,004人 | 20.5% | 760人 | 15.3% | 9.5% |
平均 | 39,105人 | 100.0% | 4,968人 | 100.0% | 12.7% |
40代と50代の受験者数、構成比、合格者数、合格率となっています。
50代であっても思った以上に受験者数が多いと感じたのでないでしょうか?
上記表では分かりませんが、30代が9,200人、40代が10,500人、50代が8,000人ということで行政書士試験は年代に関係なく受験者が多い特徴があります。
ただ、50代で試験を受ける場合は1つ気をつけておかなければならないことがあります。
それは全平均の合格率よりも50代の合格率が低くなっていることには着目しなければなりません。
また、60代以上になると合格率は6.2%と合格率はさらに下がっており、年代があがるほど合格率は低くなっています。
次は「50代と行政書士試験合格」について見ていきましょう。
50代で行政書士試験に合格できるのか?
先ほどの結果から年代が上になるほど合格率は低くなっており、それが顕著になるのが50代からとなっています。
基本的には年代ごとに勉強方法というものは変える必要はないのですが、それでも合格率が低くなっていることは見逃せません。
そこで、この年代の方は忘却を防ぐための勉強方法を少し取り入れることで対応していくといいでしょう。
忘却防止として・・
①繰り返し学習を意識する
繰り返し学習が大事だと分かっていてもどうしても先の勉強をしたくなったり、早くこの科目を終わらせたいということで復習が手薄になってしまう方がいらっしゃいます。
そのため「繰り返し学習」の回数を増やすことを計画に盛り込むようにするといいでしょう。
例えば計画表を作って復習のタイミング(日付)といったものを決めておくといいでしょう。
50代の方はある程度ゆとりを持って生活をすることができるのではないかと思います。
ですので、スケジュールが突発的なことで崩れてしまうということも40代に比べて多くはないので、繰り返しの予定もしっかりこなすことができるでしょう。
50代の方は計画通りにこなすのが最もうまい年代だといわれており、そのため計画に入れることで忘却を防止することが可能となります。
②早め早めに対策を行っていく
若い年代ほど直前期になれば一気に伸びやすい傾向があります。
また、学校のスケジュールも直前期に伸びることが予定されているように作られているものもあります。
そこで、学校のスケジュールよりは早く行動をすると自分のペースで勉強をすることができるので焦らず本来あなたが持っている集中力を発揮することで効果的な勉強ができるでしょう。
例えばある専門学校の直前期が8月、9月の2ヶ月しかないのであれば、50代の方だと直前期の伸びが若い年代に比べてそこまで高くはないので合格は難しくなるかもしれません。
直前対策で最もおすすめの期間は7~10月の4ヶ月を直前期であり、このくらいの期間を設けている学校かもしくは自分なりに直前期を早めて対策を行うといいでしょう。
③暗記
試験の本質は暗記勝負なところは否めません。
そのため行政書士試験においても暗記力が合否のカギを握っていますが、その暗記において少し工夫をすることで合格しやすくなります。
テキストを読んで理解して暗記をするという流れが一般的ですが、また、問題集、過去問を解くことでどんな問題が出題されているのかを知りどこを暗記すべきかということが分かるかと思います。
しかし、このような勉強だけではなく、過去問ならどのような問題がどういった形で出題されていたのかということを考えた上で暗記をすると使える知識として試験で効果を発揮しやすくなります。
特に試験というのは落とすための場でもあるので、出題者側は受験生が間違いやすい問題を作ろうとします。
つまり、受験生が間違うであろう問題を抑えること、その1つが紛らわしい用語であり、A論点の用語をA'、B論点の用語をB'とすると、A論点の問題にB'を入れることで正解のように感じさせることができます。
受験生は「あれ?見たことある用語だけど・・どうだったかな?」とB論点のB'を正確に記憶しているのかということが問われています。
こういった問題は多く出題されるので、テキストを読む際は似たようなものは比較をしながら覚えると効果的ですし、比較をすることで両者の違いをはっきり分かることになります。
また、ある程度勉強が進むと自分でこういったひっかけ問題も作れそうだとなり、そうするとケアレスミス・ひっかけ問題であっても予測することで冷静に対応することができるでしょう。
1つの暗記だけでは他の問題として出題されたときなどに対応することができない場合がありますが、このように暗記したものが試験で使えて初めて暗記をした、試験対策をしたということができます。
50代の方はこれまで様々な社会経験をされているでしょうから、考える力は他の年代より優れています。
たとえ記憶力が多少劣っていたとしてもそれを補うに十分な力を持っています。
50代で行政書士試験に合格後の就職は?
晴れて50代で行政書士試験に合格しました。
しかし、その先の就職等の仕事はどうなのか?
できるなら勉強を始める前にその状況を知っておくと不安にならずに集中することができる。
このように思っている方も少なくありませんが、50代で行政書士試験に合格し就職を考える場合には独立開業の道が最も適しているのではないでしょうか。
就職・転職
50代で行政書士権合格者であっても一般企業に就職・転職するのは少し難しい面があります。
年齢を気にしないで就職がしやすい行政書士事務所や士業系の事務所ですが、こちらも行政書士として経験があるなら別ですが就職は難しい面があるかもしれません。
ただ、事務所によっては就職できるところもあるので探してみる価値はあるでしょう。
独立開業
行政書士資格を最大限活かすことができるのはやはり独立開業ということになります。
特に50代ともなるとある程度の人脈があるため、開業後であっても売上につなげやすいメリットがあります。
行政書士というのは無数といえるほどの広範な業務があるため他の行政書士とかぶることが少なかったり、それほど多くの行政書士が手を出していない業務というのも少なくありません。
行政書士に50代というこれまでの経験を生かしたあなたが得意とする業務を見つけることで、それほど長い期間をかけずとも結果に結びつけることもできるのではないでしょうか。
独立開業は行政書士に限らず行動力が問われることになります。
行動をすることができるのであれば、行動が嫌いな方でなければ50代で行政書士試験に合格した後は気にする必要はないでしょう。
目の前にある勉強に打ち込み合格してください。
行政書士と50代 まとめ
以上、50代で行政書士試験について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?
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・【行政書士】クレアールの評判(メリット・デメリット)と料金
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