公認会計士

【公認会計士】社会人が合格するために必要な勉強時間は?

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①社会人が公認会計士試験に合格するためにはどのくらいの勉強時間が必要なの

②仕事があるので学生などのように多く時間を取ることができない。
だとすると1日の勉強時間はどの程度あれば合格することができる?

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

公認会計士試験に合格するために必要な勉強時間は「社会人だから~○時間」といったものはなく、学生、無職等の方と同じ勉強時間が必要になります。

つまり、社会人の方が公認会計士試験に合格するためには「勉強時間」をいかに学生や無職の方に負けないくらいの勉強時間の確保できるかが勝負といってもいいことになります。

ただ、これで終わってしまってはこの記事があまり意味をなしませんので、以下社会人が公認会計士試験に合格するために必要なことや1日の勉強時間等について詳しくご紹介いたします。

 

 

社会人が公認会計士に合格するために必要な勉強時間

冒頭で回答したように社会人であっても公認会計士試験に合格するためには何か特別な方法があるわけではありません。

社会人が合格するためにはいかに勉強時間を確保するのか?その工夫が必要になります。

そのためには公認会計士試験に合格する一般的な勉強時間を知っておく必要があります。
どの程度の勉強時間を確保しなければならないのか?

それを知ることで日々の勉強時間をどのようにとっていけばいいのか目安にすることができるでしょう。

ただ、合格するための勉強時間というのは人によってかなりばらつきがあります。
世間一般で言われていたり、学校がいってるような勉強時間はうそではないでしょうが、あまりあてにしない方がいいかもしれません。

合格者の中でも極めて優秀な方の勉強時間であることが多く、一般的な意見としてはあまり参考にすることはできないでしょう。

 

公認会計士試験合格に必要な”実情に近いであろう”勉強時間

元LECの松本講師が実情に近いであろうデータをこのようにおっしゃってました。

短答式試験合格に必要な勉強時間

それは、短答式試験合格までに必要な勉強時間として・・
最短で2,000時間、平均合格者で3,000時間

※公認会計士合格ではなく「短答式試験」である点に注意です。

この数字から・・

勉強時間を平日8時間、土日で各10時間とすると、1週間で60時間、1か月で250時間
8か月~12か月というものが見えてきます。

12月の短答式試験に合格し、8月の論文式試験に合格するのが理想的なので、一発合格を狙うのであれば、12月の短答式試験合格から逆算して考えるのがいいでしょう。

そうすると、先ほどの8か月~12か月より勉強開始は「遅くても」12月~4月になります。

つまり、これを1つの目安にしつつ、これより遅い方は死ぬ気で頑張らなければなりませんし、12月以前に始めるのであれば合格の可能性はさらに高くなります。

計画を立てる際の1つの参考にすることができるでしょう。

 

論文式試験合格に必要な勉強時間

論文については12月の短答式試験直後から租税法、経営学の講義をやるとともに、1月ごろから論文答練が頻繁に始まるのでそれに備えなければなりません。

1~3月は会計士の勉強の中で最も過酷な時期となりますが、それを過ぎると講義数もぐっと減り、答練も少なくなり、あとは自分の勉強中心となります。

論文式試験合格に必要な勉強時間は短答より幅が広く、500時間~2,000時間といったところでしょうか。

これはあくまで一発合格の場合の勉強時間なので理想的な数字となります。

論文合格者には、5月短答式試験が終わってから8月論文式試験に挑戦する人も一定数いらっしゃいますし、実際にその中からも合格者は少なくありません。
一発合格者よりも5月短答合格から8月論文合格者の方が多くいらっしゃいます。

メモ

某予備校の講師がこのようなことをおっしゃってました。
12月短答合格から8月論文の合格率は50%
5月短答合格から8月論文の合格率は20%
一発合格数%

 

つまり、論文は社会人のように勉強時間が少なくてもチャンスはあるということになります。

問題は短答式試験をいかに突破するのかという点につきます。

 

それでは次は社会人が短答式試験に合格するための勉強時間について見ていきましょう。

社会人が公認会計士短答式試験に合格するために必要な勉強時間は?

公認会計士試験全体で考えると勉強時間といったものは分かりづらかったり、イメージしづらかったですが、短答式試験と論文式試験の2つに分けて考えると勉強時間のイメージがもちやすくなります。

さて、社会人が短答式試験に合格するためには他の合格者同様の勉強時間の確保が必要になってきます。

しかし、社会人は学生等と同じような勉強時間を取ることができません。

学生・フリーの方は平日8時間、土日各10時間で週60時間、月250時間

一方社会人の場合は・・

例えば仕事が9時~18時だとすると、勉強は20時~24時の4時間くらいがいい所でしょう。
移動時間、休憩時間(60分あるなら半分の30分を勉強に使う)を使うと細切れ時間で1時間~1.5時間くらい確保できる方もいらっしゃるでしょう。

また、朝30分でも早く起きてさっと復習する時間にあてるなど勉強時間を増やす方法は多少あります。

そうすると、1日最大6時間程度の勉強時間を確保することができます。

しかし、これはあくまで理想的な時間であり、実際は残業があって1日の勉強時間が5時間、4時間、3時間になったり、移動や休憩時間はぐったりして勉強どころではないときもあるでしょう。

社会人の方は平日4~6時間、土日各10時間とすると週40~50時間、月170~210時間

これを下記のような表にすると分かりやすいでしょう。

 

  最短合格 平均合格
短答合格必要時間 2,000時間 3,000時間
月170時間(1日4時間) 11.8か月 17.6か月
月210時間(1日6時間) 9.5か月 14.3か月

上記表は1日の勉強時間が4時間や6時間だと合格までにどのくらいの日数がかかるのかを示しています。

その際、最短合格者、平均合格者の2つに分けています。

1日フルに勉強をしても平均合格者レベルに達するのでさえ1年以上かかることが分かります。

 

社会人が合格できないもう1つの理由

先ほどの右上の表では、1日4時間だと平均合格者の場合17.6か月となっています。
しかし、実際はこれ以上かかることになります。

それはなぜかというと学習期間が長くなるほど学習効率が落ちてしまうからです。
公認会計士は短期間で一気に勉強をすると効率的に勉強ができますが、短期間で多くの時間を投入できない社会人が合格率が低いのはこのためです。

若いから記憶力や理解力が劣っているのではないかと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、勉強時間の差が大きな差となっています。

 

学習期間が長くなるとそれだけ覚えたことを忘れてしまうことになるので、忘却防止の勉強をしなければなりませんし、計算だと解き方の感覚を忘れてしまうということもあります。

余計な勉強をしなければならないことが増えて前に進まないという状況に陥ってしまいます。
そうすると当初の予定の勉強時間を増やす必要が出てきます。

社会人の方がどうしても合格したいというのであれば「勉強時間」をどのようにして確保するのかが大事だということが多少なりとも理解できたのではないでしょうか。

 

ただ、現実的な問題としてどうしても勉強時間が思ったように取れないという方は多いでしょう。
そこで次は「勉強時間」を効率よく使う方法を見ていきましょう。

 

社会人が勉強時間以上の効果を出す方法

勉強をする時間帯

社会人の方は仕事で疲れて勉強・講義を聴いても集中力が落ちて効率よく勉強ができないことがあるでしょう。

仕事で疲れた状態では100%集中できないというのあれば、思い切って寝てしまって朝勉強をするようにしましょう。

そうすると、同じ勉強時間であってもそれ以上の効果があったり、集中できたことで復習効果が高まったり、理解の促進につながるなど今後の勉強時間の削減にもつながります。
一見小さいことのように見えることもそれを積み重ねることで大きな結果につなげることができます。

 

無理に朝型にする必要はないという方もいらっしゃいますが、社会人で公認会計士に合格するためには「朝型」が最良の方法です。

社会人・独学・1年合格をされた方も朝型をとっていらっしゃいます。
この方は司法試験合格者であり簿記1級取得者等という通常の人とスタートラインがまるで違いますが、このような方であっても、朝型で勉強をしています。

 

 

テキストの活用方法

当サイトでは他の記事でも話題に取り上げることが多いテキストの活用方法ですが、テキストを最初からうまく利用すると他の受験生を引き離すことが可能となります。

社会人で勉強時間が短いという方でもうまくすると学生に肩を並べることができるレベルにまで到達することができます。

それは「テキストへの情報集約」です。

公認会計士はテキスト以外にいろいろな教材を使います。
そうすると、復習をする際に引っ張り出したりするなど手間がかかりますし、面倒になってやらなくなってしまう方も少なくありません。

テキストには「試験に合格する情報」を詰め込み、それを何度も読み返すことで最短での合格が可能となります。

テキストに情報を集約するために、テキストに直接書き込む方法が一般的ではありますがあまりおすすめしません。
何度も読み返すことになるので見づらく、復習が不効率となってしまいますので、そこで付箋を貼ることをおすすめします。
付箋を貼ったりシールを貼ったりと自分だけのオリジナルのテキストに加工していきましょう。

 

2年目になると受験生の間で「テキストを加工しよう」という言葉が飛び交うようになりますが、それを一番最初からやっていくのです。

そして、その加工された・情報集約されたテキストを最初から読み込んでいくんです。

例えば問題集・答練などを解いて引っかかった箇所、間違えて理解をしていたところ、はっと気付いた点などをすべてテキストに付箋を貼っておきます。

もういらないなと思ったらはがして必要な情報のみのテキストにしてしまうのです。

 

社会人が公認会計士に合格するために必要な勉強時間まとめ

以上、社会人と公認会計士と時間について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?

いかに勉強時間を確保するのが大事かということ中心で進めて、後半は時間以上の効率を生み出す方法を紹介をしました。

実践してそれを継続するのはたやすいことではありませんが、合格を勝ち取るためにぜひがんばってください。

ただし、簡単にがんばってとはいえません。
それはとてつもない厳しい道が待っているからです。

それでもがんばってみよう、挑戦してみようという方は勉強時間効率を高める方法を思い出してみてください。

 

 

 

専門学校

専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。

一発合格を目指すなら計算力とバランスのよい大原がおすすめですが、経済的に厳しいという方はLECで一発合格を勝ち取れば費用は他校の半分以下となっています。それだけ難しいということでもありますが、LECをおすすめするのには理由があります。

LECをおすすめする理由

学校、仕事、家事等で忙しくなったとき、勉強がうまく進まなかったり、短答試験に合格できない場合は、論文の講座代が無駄になることがあります。
(LEC以外の専門学校は基本的に短答・論文代を含めた一括の講座となっているか、分割してある講座は合算すると通常より高くなります。)

知人は論文の教材がほとんど手つかずになってしまったと言ってました。
テキストや講義というのは最新を使わないとそれだけで数点不利になってしまいます。
数点を争う試験なだけにそれは大きなデメリットとなってしまいます。

他校ではこういうことが起こりえますが、LECでは短答だけの講座論文だけの講座と分けてあるので勉強にメリハリをつけて教材をこなすことができる上に、金銭面においても短答試験合格後に論文講座を受講という形をとることができるので損をしない選択ができます。また、もともと金銭的に安い大きなメリットもあります。

安いと聞くと内容が薄いのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、LECは科目ごとに論文講座があります。
「普通なのでは?」と思うかもしれませんが、多くの学校は論文講座はなく論文答練で実際に問題を解かせてそれを説明する形をとっています。そのため短答の理解から論文の理解へ短期間で引き上げる必要があります。
学生の場合は多くの時間が取れたり夏休みもあって時間でカバーできる部分もありますが、社会人の場合は困難になります。

それが結果となって表れています。

30代、40代を例に挙げると短答試験の合格率はほぼ同じなのですが、論文に限っては明らかに悪くなっています。
瞬発力・暗記力・計算力は若い世代が強く、思考力は社会人が強そうに感じるかもしれませんが実際は違います。

30代、40代の合格率を記事にしていますので気になる方はこちらをご覧ください。
こちらは監査審査会の合格状況から実際の数値を使って説明をしています。

【公認会計士30代】30歳や35歳から合格・就職できるのか?
【公認会計士40代】40歳、45歳で受験と転職は大丈夫?

論文こそLECで思考力を養い着実に合格ラインに上げることが重要なのです。
LECの論文講座は内容が濃いのでメリハリをつけて勉強をする必要があります。

LECのメリット・デメリット(評判)

LECの驚きの受講料金とスケジュール

おすすめの講座

2023年短答試験目標の方はこちら
2023年短答合格コース<春生>【通信】

2022年12月短答式試験目標の方はこちら
2022年短答合格コース<秋生>【通信】

2022年5月短答試験目標の方はこちら
2022年短答合格コース<春生>【通信】

 

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