①社会人が簿記1級に合格するのってやっぱり難しい?無理?
②社会人だけど簿記1級に合格したい・・どうすればいい?
このような疑問・悩みをお持ちの方にお答えします。
①社会人であっても簿記1級に合格する人は多くいらっしゃいますし、会計士等の難関資格と比べると残業がある社会人であっても簿記1級に合格することはできます。
②社会人が簿記1級に合格する最も効率的な勉強法は、「勉強時間をいかに確保するのか?」という点が重要になります。
簿記1級と社会人
これから・・
・簿記1級を勉強しようと思っている社会人の方
・現在簿記1級の勉強をしている社会人の方
・社会人で簿記1級に合格できるのか気になる社会人の方
このような社会人の方など様々でしょう。
社会人が簿記1級合格へ
簿記2級に合格し、次は簿記1級に挑戦をしようと思う方は多くいらっしゃいますが、あなたももしかするとそうではありませんか?
簿記1級の勉強をしてみるとこれまでの簿記とは難易度が違っていて合格できるのかなと感じる方も少なくないでしょう。
簿記1級に合格する最も効果的な勉強はまとまった時間を取って一気に勉強するのが望ましいです。
しかし、社会人の場合はまとまった時間を取るのが非常に難しく学生やフリーの方と比べると合格しづらい状況にあるため、社会人が簿記1級に合格するためにはどれだけの勉強時間が確保できたかが重要になってきます。
時間を確保することで勉強が効率的・効果的になるという事です。
社会人だから勉強する時間が取れないと考えるのではなく、どのようにしたら勉強時間を確保することができるのかといったことに目を向けて勉強をするように今一度考えてみると合格しやすい環境になっていくでしょう。
さて、次からは簿記1級合格に必要な事項を紹介します。
社会人の時間の取り方
どの程度の勉強時間を確保すればいいのか?その目安となるものがあると、「とにかくできる限り時間の確保」と違って目安に向かって時間の確保の努力がしやすくなるでしょう。
当サイトでは簿記1級の勉強時間等について別の記事で扱っていますので気になる方はそちらを参考にしてみてください。
⇒【簿記1級の難易度】勉強時間とスケジュール
上記の記事より、簿記1級に合格するためには平均的に800時間が必要なことが分かり、より広範囲に考えると早い人で600時間、少し手間取ってしまう人は1,000時間となります。
簿記1級合格に必要な「勉強時間は600時間~1,000時間」がひとつの目安になります。
社会人の時間
社会人といっても働き方によって確保できる時間といったものは様々ですが、ここでは一般的な例をご紹介します。
社会人の生活
7~8時 | 起床・ご飯 |
8~9時 | 移動 |
9~17時 | 仕事 |
17~18時 | 残業 |
18~19時 | 移動 |
19~21時 | 風呂・ご飯等 |
21~24時 | 勉強 |
上記は1つの例ですが、仕事は9時、帰宅は19時となっています。
あなたの1日のスケジュールはどのようになるのか考えてみてください。
ここで一番大事なのは赤字で書いた勉強時間がどのくらいあるのかということです。
勉強時間は3時間ですが、睡眠時間を7時間に設定していますので6時間に設定することで、朝早く起きて勉強時間を4時間にすることができます。
または風呂・ご飯を1時間程度で終わらせてさっと勉強を開始することができます。
ただ、社会人の場合は突発的な予定が入ることで帰りが遅くなることを考えると多少の余力を残して計画を作っておく方がいいでしょう。
Aさん:1日3時間×30日 vs Bさん:1日1時間×90日
例えば、1日3時間×30日=90時間と1日1時間×90日=90時間ですが両者を比較してみましょう。
同じ90時間ですが、前者の方が効率的に勉強ができます。
Aさんのメリット
まとまった時間があることで1つの項目を一気に学習をすることができるからです。
勉強の波に乗っているのに途中でやめてしまうと、調子のいい状態を出すためにはある程度の時間を要したり、もう二度とそのときの調子を取り戻せないこともあります。
Bさんのデメリット
長い期間勉強をすると、最初に勉強したことを忘れてしまうことがあります。
そうすると忘れないために復習する時間を別に設ける必要があり、下っているエスカレーターを上っているようになり、なかなか前に進めないという状態になりやすいでしょう。
そして、社会人が効率的に勉強できないのはこれが大きな原因となっています。
下っているエスカレーターをいかに上るかは勉強時間をできる限り確保する必要があります。
先ほど見た勉強時間は3時間でしたが実はこれ以外にも勉強時間を確保することができます。
簿記1級合格するために時間を確保する
1.仕事の休憩時間が1時間とすると半分の30分は勉強に使う
→職場によって休憩時間も勉強をすることができない方もいらっしゃるかもしれませんが、5分でもいいので勉強をしましょう。
例えば昨日勉強した箇所をざっと見る程度でもいいでしょう。
短時間であっても復習を間にはさむことで忘れづらくなり、勉強時間以上の効果を生みます。
コマ切れ時間は思った以上の効果があるのでやったことがない方はぜひ実行してみてください。
その際、意気込まずに少しだけでもいいので「続ける」ことを意識してみてください。
2.移動時間を有効活用する(電車通勤等の方)
移動時間の勉強は社会人が合格するための必須の勉強時間といっていいかもしれません。
簿記に限らず難関資格を勉強している社会人受験生は移動時間を有効に使っています。
これは一種の天才と言われる人たちも移動時間を最大限活用していますので、必ず実施するようにしましょう。
電車は適度が揺れがありますが、その定期的な揺れのおかげで想像以上に集中をすることができます。
簿記1級合格、会計士合格した私の知人は電車の中が一番集中できたと言っていますので、電車の中で勉強をしたことがない方はぜひ試してみてください。
私の知人は毎日立ってテキストを読んで勉強をしていましたが、それほど込んでいないため他の方の迷惑にはなりませんでした。
満員電車だったらどうするの?
満員電車の中でテキストを広げるのは迷惑になってしまうのでやめましょう。
たとえポケットサイズのものでも邪魔だと思う方もいらっしゃるでしょう。
この場合は通勤時間を少し早くしてみるなどして多少あいている時間帯に通勤をしてみてください。
また、会社に早く着いたらそこでも少しテキスト等を見て復習時間にあてることができます。
会社では勉強するのが難しいという方は、会社の近くにある喫茶店を利用してみるのもいいでしょう。
喫茶店を利用して毎朝勉強をして合格をした方もいらっしゃいます。
家ではなく外なので緊張感もあって家とは比べ物にならないくらい集中できたという意見も多くあります。
メモ
車通勤の方にも勉強を進めている方もいらっしゃいますが、移動中の勉強はやめましょう。
電車通勤と違ってそれほど集中できないですし、それより事故を起こしてしまったら取り返しのつかないことになります。
1秒でも目を離すことで事故を起こしたり、歩行者に気付かなくて引いてしまったり、手元を操作して前の車に衝突をしてその車が交差点に出て大惨事になったり、尊い命を奪ってしまうことも少なくありません。
仕事の関係でそのような動画をたくさん見たこともあります。
勉強でなくちょっとしたことで起こしてしまう可能性があるので、勉強しながら運転はとても危険です。
ちょっとしたことで人の人生を奪ってしまうだけでなく、あなたの人生や結婚をされていたりお子様がいらっしゃるならなおさらです。
800時間
3時間の勉強時間に休憩時間30分、移動時間(往復)60分とすると・・
1日の勉強時間は大体4時間30分程度となります。
月~金 4.5時間
土 8時間
日 なし
このようにすると1週間の勉強時間は約30時間、1か月だと120時間少しといったところでしょう。
合格800時間÷120時間≒6.7か月=7か月
つまり、一般的な社会人の方は半年少しかかることになります。
簿記1級と社会人 まとめ
以上、簿記1級と社会人について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?
上記はスムーズにいった場合なので、時間が取れない月があったりすると、さらに期間が延びます。
また、復習がおそろかになったり、仕事で疲れて集中できないといったことがあると効率も落ちるとなかなか合格できないといったことが普通に起こりえます。
合格するためには半年程度の期間が必要となり、その半年は大変な期間になりますが、合格するために、そして今後の未来のためにがんばってみてください。
社会人が簿記1級に合格するためには勉強時間の確保が絶対ですが、時間を確保することで効率性もよくなるのでできる限り時間を確保するように努力をしてみてください。
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