不動産関係

【不動産鑑定士】仕事と受験資格と合格率の推移は?

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①不動産鑑定士って何?どういった資格なの?

②不動産鑑定士の合格率はどのくらい?

回答します。

①この土地は「○○円だよ」と土地などの不動産の値段を評価するのが主な仕事です。

②不動産鑑定士の合格率は短答試験33%、論文試験15%となっています。

※短答試験は1次試験、論文試験は2次試験と思っていただいて構いません。

 

それではもう少し詳しく見てみましょう。

 

不動産鑑定士とは?

不動産業界最高峰の資格です。

 

不動産鑑定士はどんな仕事をするの?

 icon-caret-right 不動産の評価業務
→土地、建物などを評価するのは不動産鑑定士にだけ認められた「独占業務」となっています。
そのため資格を持っていないものは評価をする事はできません。

icon-caret-right 企業や個人に対してのコンサルティング業務

icon-caret-right 不動産売買
→個人に限らず法人においては不動産鑑定士の鑑定評価を参考にして取引が行われます。
不動産鑑定士の評価は公平な立場から評価されているため社会的信用度も高いものとなっています。

icon-caret-right 金融機関から借り入れ等の場合の担保時の不動産の評価
icon-caret-right 税金を計算する場合に不動産の価格が必要
icon-caret-right 不動産を証券化
icon-caret-right 組織再編の場合に不動産が資産として利用

このように不動産の評価と一口に言っても様々な場面において必要となります。
また、不動産は年数が経てば価値が落ちてしまいますし、使用しても価値が落ちてしまいます。
このようなときにも評価が必要となります。

 

 

不動産鑑定士のメリットや将来性

 

不動産最高の資格なので持っていると価値は相当高いですが、それに加えてこの資格は合格者があまりにも少ないので需要は相当なものがあります。

また、不動産の評価は銀行からの融資や相談といった場合にも問題となることから仕事も多岐にわたります。

 

難関資格ではありますが、合格してからの就職・転職は相当有利に進めることができますし独立開業することもできます。どちらを選択しても将来は明るいものとなっています。

また、収入ランキングにおいても不動産鑑定士は4位の弁護士に次いで5位となっているため収入を増やしたい人にもおすすめの資格です。

 

難易度以上に将来性が非常に高い資格です。

 

年齢層も公認会計士と比べると上であることから、40代、50代以降の方にもおすすめできますし、現にこのような年代の方の受験者・合格者も多くなっています。

まだまだ自分を変えることができる資格・・それが『不動産鑑定士』です。

 

 

不動産鑑定士をとるには?

 

・受験資格
受験資格はなく誰でも受験することができます。

・試験日
→短答式試験5月、論文式試験8月

短答式試験に合格したものだけが論文式試験を受験することができ、短答合格は2年間有効です。

そのため1年目に短答合格、論文不合格であったとしても、2年または3年目は短答式試験は免除され論文式試験を受験することができます。

論文式試験に合格したら「実務修習」を受講し登録する事で不動産鑑定士となることができます。

 

試験科目

短答式試験

①不動産に関する行政法規(択一)

②不動産の勘定評価に関する理論(択一)

論文式試験

①民法
②経済学
③会計学(財務会計論)
④不動産の勘定評価に関する理論

 

 

不動産鑑定士の合格率

短答試験合格率

受験者数 合格者数 合格率
2014年 1,527 461 30.2%
2015年 1,473 451 30.6%
2016年 1,568 511 32.6%
2017年 1,613 524 32.5%
2018年 1,751 584 33.4%

不動産鑑定士短答式試験は年間1,650人が受験をし540人が合格(合格率33%

 

論文式試験合格率

受験者数 合格者数 合格率
2014年 745 84 11.3%
2015年 706 100 14.2%
2016年 708 103 14.5%
2017年 733 106 14.5%
2018年 789 117 14.8%

不動産鑑定士論文式試験は年間740人が受験をし110人が合格(合格率15%

 

 

合格者をもう少し詳しく見てみましょう。

不動産鑑定士合格者を詳しく

2018年「短答式試験」

短答式試験合格者の平均年齢は38.3歳

男484人、女100人(女性比率17%)

 

年齢別合格率
年齢 受験者数 合格者数 合格率
~30歳 365 148 40.5%
30~34歳 296 108 36.5%
35~39歳 256 91 35.5%
40~44歳 209 74 35.4%
45~49歳 203 58 28.6%
50~54歳 154 43 27.9%
55~59歳 133 33 24.8%
60歳~ 135 29 21.5%

若い年代ほど合格率が高い結果となってるのが分かります。

ただ、40代半ばまでの合格率は比較的高いものとなっています。

 

2018年「論文式試験」

論文式試験合格者の平均年齢は35.8歳

男107人、女10人(女性比率8.5%)

 

年齢 受験者数 合格者数 合格率
~30歳 138 37 26.8%
30~34歳 142 26 18.3%
35~39歳 131 18 13.7%
40~44歳 105 12 1.4%
45~49歳 87 11 12.6%
50~54歳 73 4 5.5%
55~59歳 59 5 8.5%
60歳~ 54 4 7.4%

 

短答式試験と同じように若い年代ほど合格率が高く、30歳未満については特に高い事がいえます。

若い年代は短答試験よりも論文試験に強いことがいえ、これは公認会計士も同様の結果となっています。

 

 

不動産鑑定士 まとめ

以上、不動産鑑定士の概要や試験、短答・論文別に合格率を紹介しましたがいかがだったでしょうか?

資格はたくさんあるので自分にあっている資格を探すのはなかなか難しいですが、この不動産鑑定士は難しい試験ではありますが、それ以上にメリットが大変多い魅力あふれる資格です。

 

 

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不動産鑑定士と相性のいい資格

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当サイトの宅建の記事はこちら⇒【宅地建物取引士とは?】宅建の仕事と合格率の推移

 

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FPは不動産関係周りの知識や資産運用を学ぶ事ができるので、コンサルティングをする上でも持っているのがいいでしょう。

当サイトのFP記事はこちら⇒FPあれこれ(当サイトのFP関係の記事はここに)

 

 

 

・不動産鑑定士の年収を詳しく解説
【不動産鑑定士】平均年収をどこよりも詳しく解説

 

 

 



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