①マンション管理士ってどうった仕事ができる資格なの?
②受験資格や合格率はどうなってますか?
③なぜ40代は必見なの?
回答します。
①マンション管理士はマンションで生活している人の相談役などのコンサルティング業務を行います。
②受験資格はなく誰でも受験することができ、合格率は9%となっています。
③3人に2人以上は40代以上の合格者で、他の仕事と違って年齢が高くても就職しやすい資格です。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。
目次
マンション管理士とは?
マンション管理士はどんな仕事をするの?
マンションで生活をするということは、個人の住宅と違い密集しているため「共同生活」をするということになります。
1つの建物に多くの人が住むことは、1人1人の価値観の違いによって問題が生じる事は少なくありません。
様々な問題が起こる前や後の「問題の相談役」として助言や指導を行ったりします。
つまり、マンション管理士は・・
マンションに住む人が「快適に生活」ができるように「住民側の味方」として仕事を行う事になります。
※反対に管理会社側につく資格は「管理業務主任者」になります。
また、最近は災害が多いことから建物の大規模な修繕問題などもあり、マンション管理士はそういったプランニングお行います。
マンション管理士のメリットや将来性
2025年には高齢者の割合は30%を超えると言われており、これは世界に類を見ない状況になると予想されています。
そのため「住生活基本計画」が決定し2025年までを目標として様々な施策が掲げられました。
メリット1・・市場拡大
住宅の流通規模が2025年までには200%、リフォーム市場は170%になるまで市場規模は拡大していきます。
また、自然災害対策や耐震、省エネ基準の住宅を推進することが挙げられています。
そのためマンション管理士の需要は相当高くなっていくことが分かります。
また、マンション管理士合格者20,000人のうち登録している人は15,000人であり、マンション管理士を主な業務として働いているのはわずか2,000人となっています。
人が足りないだけでなく、今後需要が増える一方なのでさらに人手が足りない事になります。
需要が高まることは目に見えている資格だけにメリットのある資格といえます。
メリット2・・年齢層が高い資格
50代以上の合格者は41%になります。
マンション管理士は年齢層の高い資格ですので、年齢的に厳しい人であっても他の就職に比べると比較的就職しやすくなっています。
この資格は宅建やFPとの相性がいいので組み合わせをする事でより転職もしやすくなります。
また、取得者の年齢層が高い事も影響し未開拓部分がかなり多いので、その辺りを狙っていくと簡単ではありませんが独立開業することも可能です。
そのため年齢層が高い資格であるからこそ若い世代の方にもおすすめの資格といえます。
デメリット
マンション管理士は独占業務ではないため、必ず取得しておかなければならないわけではありません。
マンション管理士を取るには?
・受験資格
→誰でも受験することができます。
・試験月
→11月
・HP
→公益財団法人マンション管理センター
マンション管理士の合格率の推移
年 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 17,700 | 15,383 | 1,265 | 8.2% |
2014年 | 17,449 | 14,937 | 1,260 | 8.4% |
2015年 | 16,466 | 14,092 | 1,158 | 8.2% |
2016年 | 16,006 | 13,737 | 1,101 | 8.0% |
2017年 | 15,102 | 13,037 | 1,168 | 9.0% |
マンション管理士は年間13,600人が受験をし1,100人が合格(合格率8%)
合格者を詳しく
性別による合格率
性別 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
男 | 13,272 | 11,473 | 1,041 | 9.1% |
女 | 2,830 | 1,564 | 127 | 8.1% |
女性の合格者の割合は11%となります。
年代別合格率
年 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
~29歳 | 1,509 | 1,224 | 106 | 8.7% |
30~39歳 | 2,880 | 2,383 | 260 | 10.9% |
40~49歳 | 3,929 | 3,325 | 322 | 9.7% |
50~59歳 | 3,650 | 3,249 | 263 | 8.1% |
60歳~ | 3,134 | 2,856 | 217 | 7.6% |
合格者のうち最も占有率が高いのは40代で27.6%になります。
40代以上の合格者は68.7%になります。
実務
マンション管理士として仕事をしている年代
年代 | 割合 |
30代 | 0.8% |
40代 | 8.4% |
50代 | 17.8% |
60代 | 40.3% |
70代 | 28.8% |
マンション管理士を本業として働いている人は50代以上で全体の87%になります。
マンション管理士の資格
マンション管理士の資格を取る前に「管理業務主任者」の資格を取ることをおすすめします。
理由は・・
それはマンション管理士の方が試験が難しく試験内容が管理者主任と重複する部分がありますし、管理業務主任者に合格していると免除される部分があるからです。
メモ
実際にマンション管理士を受験する85%の人が管理業務主任者の資格をもっています。
管理業務主任者を持っていると管理会社への就職もあるので就職の幅を広げる事もできます。
マンション管理士 まとめ
以上、マンション管理士の概要、受験資格、合格率の推移等を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
市場が拡大され今後ますます注目を集めてくる資格だけに目が離せません。
他の資格と違って年齢が高くても就職しやすい資格だけに、年齢層の高い人に特に人気となっています。
また、将来や定年後が不安な方も今のうちにこの資格を取得される方もいらっしゃいますし、行政書士の資格も取って開業を考えている方もいらっしゃいます。
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専門学校を利用してみたい方は下記を参考にしてください。
専門学校
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管理業務主任者とマンション管理士の資格は重複する事が多いので、専門学校で勉強をする場合は2つの資格を同時かつ短期間で取得できるようなコースになっています。
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