①証券外務員の資格があると何ができるの?
②証券外務員試験の1種、2種の合格率はどのくらいですか?
回答します。
①株式や有価証券などを売買するときに証券外務員の資格が必要となります。
②証券外務員1種の合格率は45%、証券外務員2種の合格率は52%です。
それではもう少し詳しく見てみましょう。
目次
証券外務員とは?
証券外務員はどんな仕事をするの?
金融機関などで仕事をする場合、証券外務員の資格を持っていないと売買等を行う事ができないため、金融機関に勤めて仕事をする場合にはこの資格を取得する必要があります。
証券外務員は1種、2種とあり、2種は有価証券にかかるものとして限定的なのに対して、1種はお客様に対して勧誘といった業務を行う事ができます。
言い換えれば1種の資格なくして勧誘業務を行う事ができないということです。
証券外務員のメリットや将来性
金融機関では必須の資格だけに証券外務員の資格を持っていると銀行、証券会社、保険会社といった所への就職や転職を有利に進めることができますし、就職したいという意思も伝える事ができます。
この資格の勉強自体が金融や経済など幅広く勉強する事ができるので、今後仕事を進める上でも役に立つなど取得のメリットは大きいものとなっています。
金融業界だけでなく一般企業や事業を行うといった場合にもこの資格を活かす事ができます。
また、証券アナリスト、中小企業診断士、FPなどと相性がいいので仕事の幅を広げやすい特徴もあります。
短期間で広く学べる資格でもあり、金融業界の最初のステップとして取得するのもいいでしょう。
証券外務員を取るには?
1種、2種ともに受験資格はありません。
そのため2種に合格していないからと1種が受験できないようなこともありません。
試験時間:2時間
○×問題が50問で100点
5肢択一問題が100問で200点
→300点満点で70%の210点以上取れば合格
証券外務員試験の公式サイトはこちらです。
⇒外務員資格試験
※合格者数が決まっているといったわけではないので得点調整などが行われないため、きちんと勉強すれば合格しやすい試験でもあります。
試験日
かなり特殊でいつでも受験することができます。
試験を申し込んで平日5日後から1ヶ月以内に行われる日が試験日となります。
例)木曜日に申込→金、月、火、水、木 この木曜日から1ヶ月以内に行われる試験日が受験する日となります。
証券外務員の合格率は?
証券外務員合格率
証券外務員1種合格率
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 62,860 | 25,463 | 40.5% |
2014年 | 58,310 | 25,705 | 44.1% |
2015年 | 59,470 | 27,055 | 45.5% |
2016年 | 63,260 | 27,907 | 44.1% |
2017年 | 58,159 | 26,961 | 46.4% |
証券外務員1種は年間6万人が受験をし27,000人が合格(合格率45%)
証券外務員2種合格率
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 28,123 | 15,055 | 53.5% |
2014年 | 27,175 | 14,551 | 53.5% |
2015年 | 24,791 | 13,006 | 52.5% |
2016年 | 25,002 | 12,852 | 51.4% |
2017年 | 18,959 | 9,820 | 51.8% |
証券外務員2種は年間23,000人が受験をし12,000人が合格(合格率52%)
証券外務員の受験者には実は3タイプに分かれます。
1.会員等の人が受験
2.協会等の人が受験
3.一般受験者
会員等とは、会員および会員から委託を受ける金融商品仲介業者
協会等とは、特別会員および特別会員から委託を受ける金融商品仲介業者
一般は上記2つに属していない一般の受験者
それでは今度は3つのタイプに分けて合格率を紹介します。
証券外務員3タイプの合格率
会員等の合格率
(1種)
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 7,923 | 5,051 | 63.8% |
2014年 | 8,475 | 5,338 | 63.0% |
2015年 | 8,948 | 5,545 | 62.0% |
2016年 | 7,971 | 5,060 | 63.5% |
2017年 | 7,360 | 4,799 | 65.2% |
会員等による証券外務員1種は年間8,000人が受験をし5,000人が合格
(合格率63%)
(2種)
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 2,910 | 2,177 | 74.8% |
2014年 | 2,713 | 1,974 | 72.8% |
2015年 | 2,605 | 1,912 | 73.4% |
2016年 | 2,434 | 1,760 | 72.3% |
2017年 | 2,096 | 1,523 | 72.7% |
会員等による証券外務員2種は年間2,300人が受験をし1,700人が合格
(合格率73%)
協会等の合格率
(1種)
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 50,042 | 17,153 | 34.3% |
2014年 | 44,884 | 17,041 | 38.0% |
2015年 | 44,884 | 17,831 | 39.7% |
2016年 | 49,820 | 19,400 | 38.9% |
2017年 | 45,188 | 18,512 | 41.0% |
協会等による証券外務員1種は年間46,000人が受験をし18,000人が合格
(合格率40%)
(2種)
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 18,776 | 8,890 | 47.3% |
2014年 | 17,493 | 8,283 | 47.4% |
2015年 | 16,392 | 7,451 | 45.5% |
2016年 | 17,025 | 7,612 | 44.7% |
2017年 | 12,414 | 5,498 | 44.3% |
協会等による証券外務員2種は年間15,000人が受験をし7,000人が合格
(合格率45%)
一般受験
(1種)
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 4,895 | 3,259 | 66.6% |
2014年 | 4,951 | 3,326 | 67.2% |
2015年 | 5,594 | 3,657 | 65.4% |
2016年 | 5,460 | 3,442 | 63.0% |
2017年 | 5,604 | 3,647 | 65.1% |
一般受験による証券外務員1種は年間5,500人が受験をし3,500人が合格
(合格率65%)
(2種)
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2013年 | 6,437 | 3,988 | 62.0% |
2014年 | 6,969 | 4,294 | 61.6% |
2015年 | 5,794 | 3,643 | 62.9% |
2016年 | 5,534 | 3,469 | 62.7% |
2017年 | 4,445 | 2,797 | 62.9% |
一般受験による証券外務員2種は年間5,200人が受験をし3,300人が合格
(合格率63%)
3タイプの合格率
会員等:1種63%、2種73%
協会等:1種40%、2種45%
一般 :1種65%、2種63%
1種、2種ともに協会等の合格率は一般受験者より低くなっており、また受験者数も多いことから全体の合格率は低いものとなっています。
これはFPと同じで半強制的に受験させられることからそれほど勉強ができていないことから合格率が低くなっているものと思われます。
証券外務員まとめ
以上、証券外務員の概要や合格率等について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?
証券外務員という資格がないと有価証券等の売買取引ができないことから、この業界で仕事をするためには必須の資格だという事が分かりました。
また、金融業界全体のことを学べる資格なので他の業界においても活かすことができますし、合格率から一般受験であっても不利ということはなく、経済的に余裕がある方は専門学校、あまりお金を使いたくない方は市販のテキストでも十分合格することができます。
雑誌やネットにある証券外務員の合格率は協会等が含まれており、きちんと勉強して受験をする事を考えると一般受験の合格率を参考にするのがいいでしょう。
(一般受験の場合の合格率は1種65%、2種63%)
・「証券外務員試験に独学で合格したい方」はこちら
⇒【証券外務員1種、2種】独学におすすめのテキスト
・FP資格には資産運用などを扱うことから半数近くは金融系の仕事をしている方が持っています。
⇒【ファイナンシャルプランナー】なるには?受験(受検)資格は?
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