①FP3級は独学で合格することができますか?
②おすすめのテキストは何ですか?
このようなお悩みをお持ちの方にお答えします。
①独学で合格することは十分に可能です。
②下記にておすすめのテキストがいくつかあるので紹介します。
それでは以下詳しく見ていきましょう。
目次
FP3級は独学合格可能
前述のとおりFP3級は独学で合格することができますし、市販のテキストなどの教材を使って勉強される方も多いです。
もちろん通信講座などを利用すると独学よりも簡単に合格することができますが、出費をできる限り抑えたい人は独学を選択しましょう。
経済的に余裕がある人
お金に余裕がある人は独学よりも専門学校の利用をおすすめします。
それは市販の教材だと理解が不十分になるおそれがあるからです。
市販の教材でも合格することはできますが、ファイナンシャルプランナーとして将来相談される立場になることを考えると、より深い理解ができていることが望ましいからです。
より深い理解は実務を積むことで得られますが、最初の理解の引き出しを多く持っていることは実務経験を積む際に役に立つからです。
(特に最初の方は)
ただ、実務経験が長くなるとそういった差はなくなりますので、FPの知識をすぐに使いたい人以外は独学でいいでしょう。
また、理解は3級→2級→1級と進むにつれ正しい理解ができるようになってきます。これは他の資格でも同じで、たとえば簿記でも級が上になるほど本当の理解ができるようになってきます。
FP3級に必要な費用
今度はFP3級合格するために、「通信講座・通学講座で勉強する場合」と「独学で勉強する場合」の費用面について見ておきましょう。
「通信講座や通学講座」など専門学校を利用する場合
専門学校を利用してFP3級を勉強する場合は、どの学校も金額は似たようなものです。
・FP3級合格に必要な費用(専門学校利用時)
通学20,000円、web通信15,000円、DVD通信25,000円
独学で勉強をする場合
おすすめの教材の内訳としては
テキスト 1,728円
問題集 1,620円
過去問 0円
※過去問については、FPの問題集はほぼ過去問で構成された問題集が市販されていますので、問題集を利用することで過去問対策をすることができます。
本試験形式が見たい、解きたい方は公式サイトに過去問と解答が掲載されているのでそちらを参考にしてもいいでしょう。
公式サイトについては下記の「過去問は?」を参考にしてください。
そちらから公式サイトの過去問を見ることができます。
予想問題集 1,728円
テキスト、問題集、過去問の3つで合格される方が多いので費用としては3,348円ということになります。
時間がある方や合格の可能性を高めたい方は予想問題集を使うといいでしょう、その場合は5,076円になります。
・FP3級合格に必要な費用(独学の場合)
普通は3,000円程度、確実にいくなら1冊追加して5,000円くらい。
過去問は?
過去問が0円になっているのは、問題を作成している所(日本FP協会、きんざい)が問題と解答をサイトで開示しているのでそれを利用することができます。
⇒金融財政事情研究会(きんざい) 試験問題
⇒金融財政事情研究会(きんざい) 模範解答
※解説はないので、該当箇所は随時テキストに戻って確認するといいでしょう。面倒ですがこれをすると力がつきますし、合格の可能性はかなり高くなります。
市販では過去問の精選問題集もあるのでそちらを使うのもいいでしょう。
FP3級のおすすめテキスト
FP3級は人気の資格であることから、市販されている教材も使いやすいものが多くあり、逆に迷ってしまうかもしれません。
そこで、市販されているテキストの中でもおすすめのものを紹介しますので参考にしてみてください。
1.みんなが欲しかった! FPの教科書 3級
著者はご存知の方も多いかもしれませんが、簿記のテキスト(すっきりシリーズ)で売上No.1の滝澤ななみさんは、FPのテキストである「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級」も売上No.1となっています。
よく売上1位と一時的なことでも表現される場合がありますが、簿記、FPともに現在も売上No.1のテキストなのです。
図やイラストなどで分かりやすくなっていて、丁寧に解説されてあるのでFPが初心者の方でも理解しやすいでしょう。
また、対になっている問題集を併用すると効果的に勉強をすることができ合格圏内確実でしょう。
アマゾンの口コミを見ても、この本のおかげで合格できたという方はかなり多いですね。
簿記の勉強を滝澤ななみさんの本を使って合格された方は、構成等の慣れからFPのテキストも滝澤ななみさんのテキストを使うとすらすら読み進めることができるのでこちらを利用するのがいいかもしれません。
本の購入の注意点
簿記では「すっきり」「みんなが欲しかった教科書」はどちらも滝澤ななみさんが書かれたものですが、FPについては「みんなが欲しかった教科書」ですのでお間違いのないように。
FPの「すっきり」については他の方が書かれた本となっています。
きんざいと日本FP協会両団体の両方の試験に対応しているので安心して購入することができます。
本書の特徴
「板書」を見ることでどこが重要なのか?抑えるべきところが明確にわかるので、時間がない忙しい人はこの「板書」中心に読み進めるのもいいかもしれません。
FP関係の知識が全くない初めての人は、慣れない言葉に苦戦するのが普通ですが、このテキストは随所に「ひとこと」が設けられてあり、それを読むことでイメージすることができるので全くの初心者でも読み進めることができるようになっています。
2.スッキリわかる FP技能士3級(すっきりシリーズ)
先ほども記載したとおりこちらは滝澤ななみさんが書かれたものではありません。
「滝澤さんの本じゃないからダメなのかぁ」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、この本はかなり分かりやすいのでおすすめの1冊です。
このテキストには問題集も含まれている一体型のテキストとなっています。
・時間がない人
・短期間で終わらせたい人
このような人は「すっきり」が断然おすすめです。
本書の特徴
各項目の最初に「頻出論点ベスト5」によってどこの項目が重要なのかランキングがしてあります。単にこの項目の重要度はABCといったものではなく、200や80といった数値が書かれてあるので重要度の判断をする際とても役に立ちます。
その際、「この論点は毎回出る」「○○を理解しましょう」などといった説明があるので項目だけでなく細部の重要な箇所も分かるの、初めて勉強するときはメリハリをつけてできるので取り掛かりやすく、また復習もしやすいといったメリットがあります。
また、「過去の出題歴」では本書の項目に対して過去はどこが出題されたのか3回分が一目で分かるようになっています。自分の目でどこが出そうなのかわかるのもいいですね。
さらに、「絶対読め!30秒レクチャー」は項目の中でも特に大事なことが書かれてる場所ですが記述の仕方がいいのか非常に読みやすくなっていて頭にも入りやすい特徴があります。
熱血くまのキャラクターがなかなかいい味を出しています。
(管理人はFPの教材でこの30秒レクチャーが一番いいと思ってます)
他の書籍だとつまってしまう所も、このテキストだと全体的にすらすら読めるようなつくりになっている良書だといえます。
欠点指摘
この本は一番おすすめの本ではありますが、重大な欠点があります。
それは分量です。
それもそのはずで、他の教材はテキスト1冊、問題集1冊となっていますが、この「すっきり」はテキストと問題集あわせて1冊となっているのでちょっと少ない気はします。
満点やハイスコアを狙うことはできませんが、このテキストを使ったあとは過去問でしっかりフォローするとかなりの短期間で合格ラインに達することができます。
3.FPの学校 3級 きほんテキスト(ユーキャンの資格試験シリーズ)
ユーキャンは様々な通信講座を扱っているのは有名で、ユーキャンの通信講座を利用される方も多くいらっしゃいます。
またユーキャンのFPのテキストは売上No.1の「みんなが欲しかった教科書」についで2番目に多いです。
このユーキャンのテキストは上記2つの欠点を補っています。
・「みんなが欲しかった教科書」の欠点はカラー色が強いので逆に見づらい、また、分かりやすく説明をしているようで逆に分かりづらいといった意見もあります。
(ただ、どう感じるかはその人次第でそのカラーだから分かりやすい・とっつきやすいという方も多くいらっしゃいます)
・「すっきり」は分かりやすくポイントが抑えやすくいい教材だけど、テキストと問題集で1冊になっているため分量としては不足している。(合格ラインは超える)
ユーキャンはフルカラーですが見やすい色合いになっていて、十分な分量になっています。アマゾンの評価ではこのユーキャンが最も評価が高くなっていて、評価が高いのもうなづける内容となっています。
本書の特徴
このテキストは31日で完成させましょうと31項目に分かれています。
1日分はあっという間に終わるので、たとえやる気がない場合であっても「1日分はすぐ終わるからやろうかな」とモチベーションを維持しやすい特徴があります。
そのため勉強があまり好きでない人でも継続しやすく、1項目が少ないのでメリハリをつけて勉強することができます。
項目が区切られていることで惰性で勉強することがなく、集中して勉強をすることができるので身につきやすい特徴もあります。
さすがといえる構成内容となっています。
このユーキャンの書籍は紹介している3つの中でスタンダードな位置づけだといえます。
欠点
ただ、図やイラストが他の書籍に比べて少ないことや、分かりやすさといった面では他の書籍が優れているのでそういったものを重視する方は上記2つから選ぶのがいいでしょう。
※分かりやすさが劣っているのではなく、他の書籍はかなり噛み砕いて説明をしているということです。
まとめ
以上、FP3級のおすすめのテキストを3つ紹介しましたがいかがだったでしょうか?
通学講座・通信講座を利用すると15,000円~25,000円、独学だと3,000円~5,000円程度となります。
お金に余裕がある方は深い理解ができる通学・通信講座をおすすめしますが、あまり使いたくないという方は市販の教材を使うことをおすすめします。
もちろん市販の教材でも十分すぎるほどの量と質を備えている良書が多いので、合格することはそれほど難しくはないでしょう。
市販の教材は
1.売上No.1の「みんなが欲しかった教科書」
2.コンパクトだけど分かりやすくて読みやすい「すっきり」
3.ほどよいカラーで十分な量のユーキャンの「きほんテキスト」
どれもアマゾンの中身検索でかなりのページ数を見ることができるので、自分に合う合わないといったことを知ることができます。
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