医療・福祉・保育

【介護福祉士】受験資格と合格率の推移を詳しく紹介

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①介護福祉士になりたいけど受験資格は必要なの?必要だとしたらどのようなものが?

②介護福祉士の合格率ってどのくらい?

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

 

①受験資格は必要で、実務要件、福祉系の学校を卒業、養成施設を卒業といったものが必要になります。

②介護福祉士の合格率は67%となっています。

 

 

それでは以下詳しく見ていきましょう。

介護福祉士とは?

介護福祉士は身体や精神に障害があり日常に支障がある者の介護を行ったり、そのような者の介護の指導や介護者に対して指導を行う国家資格です。

高齢化社会が進んでいく現在、介護福祉士の資格は今後ますます注目されていくでしょう。

2018年2月末時点の介護福祉士の登録者は155万人となっています。

 

 

介護福祉士の受験資格と合格率

介護福祉士の受験資格

介護福祉士の受験資格は他の資格と違っていくつかのいくつかの受験資格があります。

また、介護福祉士になる方が増えるように2017年に法改正され、新しい受験資格が加わることになりました。

 

介護福祉士になるには?

介護福祉士試験は他の資格試験と違って試験制度が複雑に感じる方もいらっしゃるでしょう。

そのためまずは概要をつかむと分かりやすいので下記をご覧ください。

 

  試験日 実施日
筆記試験 1月下旬 2019/1/27(日)
実技試験 3月上旬 2019/3/3(日)

上記のように介護福祉士試験には2つの試験があります。

ただし、筆記試験を受けるためには「受験資格」が必要となります。
また、実技試験については受験資格によって必要な場合もあれば不要な場合もあります。

そこで、これ以降は受験資格とともに「実技試験」の可否ついても触れていきますので参考にしてください。

 

 

3つの受験資格

介護福祉士は誰でも受験できるわけではなく、下記のいずれかの受験資格が必要となります。

1.実務経験

2.福祉系の高校を卒業

3.養成施設を卒業

 

3つの受験資格についてそれぞれ説明をします。

1.実務経験

・介護の仕事を「3年以上」していること

・実務者研修を修了していること

この2つを満たしていると受験資格の1つに該当するので、介護福祉士試験を受験することができます。

 

 icon-angle-rightじつむ 実務経験を詳しく

 icon-check 3年以上とは?

①3年以上在籍

②540日以上勤務

この2つの条件の両方を満たしていることが必要となります。

※正社員でなくアルバイト・パートでも問題ありません。

 

条件だけを見ても分かりづらいので具体例を見てみましょう。

具体例1

パートで週3日勤務を3年間した場合→×

週3日だと1年間で156日勤務をすることになり、3年間で468日となり条件の540日に達していません。

具体例2

パートで週4日勤務を3年間の場合→○

週4日だと1年間で208日勤務をすることになり、3年間で624日となり条件の540日に達しています。

2つの例だと分かりづらいと感じる方はこのように考えましょう。

条件は3年間で540日ですので1年間平均だと180日勤務になります。
そうすると、1ヶ月だと15日勤務をすればいいですよね。

 

これ以外にも気になることがあるので少し列挙しておきます。

1日の勤務時間は特に決まっていないので、ですので正社員ではなくアルバイト・パートでもいい事になっています。そのため1日出勤すれば1日の日数として計算をします。

有給を使った場合は勤務をしていないので日数に数えません。

・転職をして複数の企業に勤務をした場合は?
→1つの企業で継続して満たす必要はなく、在籍期間・勤務日数は合算することができます。

・今は仕事をしていないけど、過去に実務経験を満たしていた場合は?
→現在従事している必要はなく、過去に満たしているのであれば実務経験に該当します。

 

icon-angle-rightじつむ 試験当日に条件を満たしていない方

実は在籍日数、勤務日数試験当日に満たしていなくても受験年度の3/31までに達していればokです。

例えば、2020年1月26日が試験日だとすると、2020年3月31日までに在籍3年以上、勤務日数540日以上の2つを満たしていれば実務経験を満たすことになります。

このように試験当日に実務経験を満たしていないけど、3/31までに満たす可能性がある方は「受験資格見込み」として受験することができます。

 

 

これまでは「勤務日数」について説明をしてきましたので、勤務日数の条件についてはお分かりいただけたのではないでしょうか?

次は「在籍期間」について簡単に説明をします。

icon-angle-rightじつむ 在籍期間とは?

在籍期間は3年以上と記載しましたが、何を基準に3年というのでしょうか?

試験日までに在籍期間3年以上必要ですが、試験年度の3/31までに3年以上の在籍を満たすと該当することになります。先ほど記載しましたので、繰り返しになります改めてご確認をしていただきたいと思います。

ここで1つ例を出して見ましょう。

2017/5/1に雇用契約をして2020/3/31まで在籍をしている場合は、当然のことながら3年以上在籍に該当しません。

※産休、育休、病休等の休職期間は在籍期間の日数に含めることができます。

 

以上、受験資格の1つ目の「実務要件」について説明をしましたがまとめると・・

・①3年以上在籍かつ②540日以上勤務の2つを満たすこと

実務者研修を修了すること

→この実務要件で受験をする場合は、『実技試験は免除』となります。

そのため上記条件を満たして、筆記試験に合格すると介護福祉士になることができます。

 

資格によっては受験に不合格なると、再度研修等を受けなければ試験を受けられないものもありますが、介護福祉士の受験資格は一度満たすと研修等を再度受ける必要はなく何度でも受験することができます。

 

 

2.福祉系の高校を卒業

福祉系の高校を卒業し、かつ下記の単位数が必要となります。
(卒業見込みを含む)

高等学校等(専攻科及び別科を除く)
 
教科 科目 単位数
福祉 社会福祉基礎 4
介護福祉基礎 5
コミュニケーション技術 2
生活支援技術(医療的ケアを含む) 10
介護過程 4
介護総合演習 3
介護実習 13
こころとからだの理解 8
公民、数学、理科又は家庭 人間と社会に関する選択科目 4
合計 53単位
高等学校等の専攻科(修業年限が2年以上のものに限る)
 
科目 単位数
社会福祉基礎 4
介護福祉基礎 5
コミュニケーション技術 2
生活支援技術(医療的ケアを含む) 10
介護過程 4
介護総合演習 3
介護実習 13
こころとからだの理解 8
人間と社会に関する選択科目 4
合計 53単位

引用:介護福祉士国家試験 受験資格より

以上、受験資格の2つ目の「福祉系高校卒業の実務要件」をまとめると・・

福祉系の高校を卒業すること

上記単位を取得すること

→この実務要件で受験をする場合は、『実務者研修は不要』『実技試験は免除』

必要な単位を取得して福祉系の高校を卒業すると受験資格を満たすことができ、筆記試験に合格すると介護福祉士になることができます。

しかし、これには例外があります。

例外

福祉系の高校を平成20年以前に入学した方は2つの方法があります。

1.介護技術講習を受ける→筆記試験→介護福祉士

2.筆記試験→実技試験→介護福祉士

上記のように、介護技術講習を受けると実技試験が免除されますが、受けない場合は実技試験を受けないといけません。

 

次は3つ目の受験資格です。

3.養成施設を卒業

2017年から新しく設けられた受験資格となります。

養成施設の場合、大きく分けると3つの方法があります。

①介護f駆使し養成施設を2年以上

②福祉系大学または社会福祉士養成施設のあと介護福祉士養成施設を1年以上

③保育し養成施設のあと介護福祉士施設を1年以上

この3つのどれかに該当すると介護福祉士の受験資格を得ることができます。この養成施設から受験することを養成施設ルートと呼ばれており、下記で合格率を紹介しますが最も合格率が高い受験資格となります。

 

 icon-check 卒業年度による試験の違い

養成施設ルートの場合、中には筆記試験さえ受けなくても介護福祉士の資格を取得できる場合があります。

上記①②③の最後は全て養成施設を1年以上または2年以上となっていますが、そこを卒業する年度によって筆記試験の可否に違いがあります。

 

a 2016年までに卒業の方
→筆記試験を受けなくても介護福祉士資格を取得することができます。

b 2021年までに卒業の方
→卒業後5年の期限付で介護福祉士資格を取得することができます。
(筆記試験不要ということです)

しかし、卒業後5年間継続して介護に従事していた方はそれ以降介護福祉士資格を取得することができますが、そうでない場合(例えば介護以外の仕事をしていた方、途中でやめた方)、筆記試験を受ける必要があり、それに合格すると実技試験不要で介護福祉士資格を取得することができます。

c 2022年以降に卒業の方
→上記のabと違って特別措置はなく筆記試験を受ける必要がありそれに合格すると、実技試験は不要で介護福祉士資格を取得することができます。

 

 

介護福祉士の合格率

介護福祉士 合格率の推移

受験者数 合格者数 合格率
2014年 26 154,390 99,689 64.6%
2015年 27 153,808 93,760 61.0%
2016年 28 152,573 88,300 57.9%
2017年 29 76,323 55,031 72.1%
2018年 30 92,654 65,654 70.8%

介護福祉士は年107,000人が受験をし70,000人が合格(合格率65%

 

介護福祉士 合格者の男女比

男性 女性 女性比率
2014年 29 16,244 38,787 70.5%
2015年 30 19,906 45,668 69.6%

介護福祉士の男女比は女性が約70%となっており女性の多い資格であることが分かります。

 

受験資格別 受験者数と合格率

介護福祉士を受験する場合、他の資格と違って様々な受験資格は説明をしました。

受験資格によって受験者数はどのくらいなのか?また受験資格別の合格率はどうなっているのか?下記にて受験資格別の表をご覧ください。

 

  受験者数 合格者巣 合格率
介護福祉士養成施設 6,420 5,649 88.0%
社会福祉施設の介護職員 56,055 39,350 70.2%
(詳細)      
・老人 50,618 35,135 69.4%
・障害者 4,632 3,568 77.0%
・保護、児童 754 609 80.8%
・その他 51 38 74.5%
訪問介護員 13,848 9,899 71.5%
介護老人保健施設の介護職員 6,452 4,072 63.1%
医療機関の看護補助者 6,306 3,933 62.4%
福祉系高等学校(専攻科含む) 3,486 2,610 74.9%
その他 87 61 70.1%
92,654 65,574 70.8%

 

介護福祉士の受験で最も多いのは介護職員であり全体の60%もの方が受験しています。

また、受験資格が養成施設は全体の7%の方が受験をしており、合格率は平均の70.8%より高い88.0%となっています。

 

年齢別合格者

どの年齢の方が合格しているのか参考にしてみてください。

年齢 合格者 割合
~20歳 5,481 8.4%
~30歳 16,753 25.5%
~40歳 13.679 20.9%
~50歳 18,217 27.8%
~60歳 9,693 14.8%
61歳~ 1,751 2.7%

介護福祉士試験は21歳~50歳までの幅広い年齢の方が多く合格していますが、51歳~60歳の方であっても15%の方が合格していることから年齢を問わない資格であることが分かります。

 

 

介護福祉士の受験資格と合格率まとめ

以上、介護福祉士の受験資格と合格率を紹介しましたがいかがだったでしょうか?

ほとんどの方が仕事をしながらの受験ではありますが、合格率は70%と高い他の資格試験よりも高い合格率となっていることが分かりました。

また、合格の年齢を見ても40代、50代の合格者の方も多いことから20代、30代だけでなく、40代、50代におすすめの資格です。

 

介護福祉士の受験資格を初めてみると分かりづらいかもしれませんが、まとめてみると思ったよりも複雑ではない受験資格であると感じる方も多いのではないでしょうか。

あなたがもし介護福祉士を目指すのであれば、どのような受験資格を得て介護福祉士になりますか?

 

社会人の場合、3の養成施設に通うのは難しいですが、時間はかかるものの1の実務経験による受験資格が受験しやすいでしょう。

実務経験による受験資格の場合、実務者研修や実技試験が気になるかもしれませんが、通信講座で実務者研修付のものもありますのでそちらを利用するといいでしょう。

 

 

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